「地」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 94 件
「地」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
足が地に着かない(あしがちにつかない)
1.うれしさや緊張などのために、気持ちが落ち着かず、そわそわしている様子。 2.考えや計画、行動が浮ついていて、確かさや着実さに欠ける様子。 「着かない」は「付かない」とも書く。 「地に足が着(付)かない」ともいう。
足が地に着く(あしがちにつく)
考え方や行動が現実をしっかり捉えており、落ち着いていて危なげがない。 「着く」は「付く」とも書く。
有って地獄、無くて極楽(あってじごく、なくてごくらく)
金や子どもは、持てば持ったで苦労や心配が増えるため、ないほうがかえって気楽であるということ。
雨降って地固まる(あめふってじかたまる)
もめごとが解決したあとに、物事が前の状態より良くなること。
生きた心地もしない(いきたここちもしない)
恐ろしさのあまり、生きているという感じがしないさま。
意気地がない(いくじがない)
物事をやり遂げようという気力がない。
石地蔵に蜂(いしじぞうにはち)
何とも感じないことのたとえ。蜂が石地蔵を刺しても痛くも何ともないことから。
意地が汚い(いじがきたない)
食べ物や金銭などに対する欲が深い。 「意地汚い」ともいう。
意地でも(いじでも)
行き掛かり上、なんとしてでも。 無理にでも成し遂げようとする心意気を表す語。
意地になる(いじになる)
何があっても譲らず、自分の主張を押し通そうとすること。
意地張るより頬張れ(いじはるよりほおばれ)
意地を張って食べずにいるより、卑しく思われても食べるほうがいいということ。
意地を通す(いじをとおす)
心に決めたことをどこまでも押し通す。 「意地を貫く」ともいう。
意地を張る(いじをはる)
何が何でも自分の考えを押し通そうとすること。
板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
船乗りの仕事は、つねに命がけだというたとえ。「板子」は和船の底に敷く板。その板の下は、落ちれば死につながる恐ろしい海だということから。 意味のよく似た言葉として「[[一寸下は地獄*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/8830.php]]」もある。
一寸下は地獄(いっすんしたはじごく)
船に乗って働く仕事は、いつも命にかかわる危うさととなり合わせだということ。船の床板の下はもう危険な海なので、そこから、ごく近くに危ないことが隠れている、という広い意味にもなる。 「一寸」は昔の長さの単位で、およそ三センチ。ここでは、足もとの板からほんのわずか下という意味で、そこには落ちれば助からない深い海があるのだ、という気持ちがこもっている。 意味のほぼ重なる言葉に「[[板子一枚下は地獄*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2492.php]]」がある。
一頭地を抜く(いっとうちをぬく)
他の人より一段と優れていること。 「一頭地」の「一頭」は頭一つ分の高さのことで、「地」は助辞で意味はもたない。 人より頭一つ分抜きん出ているとの意から。
一敗、地に塗れる(いっぱい、ちにまみれる)
二度と立ち上がることができないほど大敗してしまうこと。 「地に塗れる」とは、地面に散らばった戦死者の内臓が泥まみれになるとの意から。 「一敗、地に塗る(いっぱい、ちにまみる)」ともいう。
咽喉の地(いんこうのち)
そこを押さえられれば全体が立ちゆかなくなる、細くけわしい要所。人の首すじにあたる箇所になぞらえて、国の守りの鍵となる土地をいう。
内弁慶の外地蔵(うちべんけいのそとじぞう)
自分の家では大きな顔をして家族にいばり散らしているのに、よそへ行くととたんに気弱になり、すっかり縮こまる人や、そうした内と外での態度の差のこと。 「弁慶」は、源義経につき従った鎌倉時代の豪傑で、強い人のたとえとして引かれている。「地蔵」は道ばたや寺の境内に立つ地蔵菩薩の像で、穏やかな顔つきで静かにたたずんでいる。家の中では弁慶のように強気にふるまい、外では地蔵のように穏やかでおとなしい、という内と外との違いを、二つの姿を並べて描いた言葉。 単に「[[内弁慶*https://kokugo.jitenon.jp/word/p3958]]」「[[陰弁慶*https://kokugo.jitenon.jp/word/p7894]]」ともいう。似たたとえに、「[[内広がりの外すぼり*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/8926.php]]」「[[内で蛤、外では蜆*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/8923.php]]」「[[内弁慶外すばり*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2164.php]]」などがある。
漆は剝げても生地は剝げぬ(うるしははげてもきじははげぬ)
人の持って生まれた素質は変わることはないというたとえ。 漆器の表面の漆は剝げ落ちても、下の生地は剝げることはないことから。
絵に描いた地震(えにかいたじしん)
まったく怖くないこと。また、全然動かないこと。
片意地を張る(かたいじをはる)
ひとの話に聞く耳をもたず、頑なに自分の考えを押し通そうとするさま。
借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔(かりるときのじぞうがお、かえすときのえんまがお)
お金を借りる際には地蔵菩薩のように愛想よくふるまうのに、返す段になると閻魔大王のような渋い顔に変わるということ。
肝胆地に塗る(かんたんちにまみる)
戦乱に巻きこまれた人々が、目をおおうほど無残に殺されること。激しく血を流して戦うことや、ひどい苦しみを味わうことのたとえとする用法も見られる。 「肝胆」は肝臓と胆のう(肝臓の下にある、消化を助ける液をためる小さな袋)。体の奥にあるはずの臓器が、土の上に散って泥によごれるという、むごい死に方を表した言葉。 『史記』では、蒯通(かいつう)が韓信に、楚と漢が天下を争っているせいで罪のない人々がこのような目にあっていると説く場面にこの言葉が見える。よく似た表現に[[肝脳地に塗る*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/6687.php]]があり、「地に塗る」を使った言葉に[[一敗地に塗れる*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2524.php]]がある。
肝脳、地に塗る(かんのう、ちにまみる)
戦場で惨たらしい死に方をすることのたとえ。また、忠誠のために犠牲を惜しまないことのたとえ。 「肝脳」は肝臓と脳髄。 死者の肝臓や脳髄が地面に散らばって泥まみれになるとの意から。
雁が飛べば石亀も地団駄(がんがとべばいしがめもじだんだ)
身のほどもわきまえず、むやみに人のまねをしようとすること。 雁が飛び立つのを見て、自分も飛ぼうとした石亀が、飛べずにくやしがって地団駄を踏むことから。 単に「石亀も(の)地団駄」とも、「鷹が飛べば石亀も地団駄」「蛙が飛べば石亀も地団駄」ともいう。
聞いて極楽、見て地獄(きいてごくらく、みてじごく)
話に聞くのと実際に見るのでは大差があるというたとえ。
生地が出る(きじがでる)
何かのきっかけで、本来その人が持っている性格や隠していた本性があらわれること。 「生地を出す」ともいう。
危地を脱する(きちをだっする)
身に危険がせまる場所や、逃げ場のない苦しい立場から、どうにか抜け出して助かること。 「危地」は、あぶない目にあうおそれのある場所や立場のこと。「脱する」は、よくない状態から外へのがれ出るという意味。 命を落としかねない場面に限らず、商売や暮らしが行きづまる寸前で持ち直したようすについても使われる。危ないところから逃れる意味の語には、ほかに[[虎口を脱する*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2475.php]]がある。
錐を立つべき地(きりをたつべきち)
ほんの少しの広さしかない、ひどく狭いところのたとえ。 錐(板などに細い穴を開ける、先のとがった道具)を一本、やっと立てられるくらいの広さのこと。「立つべき」は、いまの「立てられる」に当たる昔の言い方。 「ない」で打ち消して、人や物がぎっしり詰まってすき間もないさまを言う言葉に[[立錐の余地もない*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/193.php]]がある。また、狭い場所をたとえる似た言葉に[[猫の額*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/898.php]]がある。
