一口に出ずるが如し
ことわざ「一口に出ずるが如し」の意味・読み方を解説します。
一口に出ずるが如し
いっこうにいずるがごとし
| 言葉 | 一口に出ずるが如し |
|---|---|
| 読み方 | いっこうにいずるがごとし |
| 意味 | たくさんの人が口にすることが少しも食い違わず、まるでただ一人がしゃべったと思えるほど、そろっていること。皆の考えがすっかり同じである様子にいう。
「一口」は一つの口のこと。「出ずる」は昔の言葉で「出る」、「如し」は「…のようだ」を表す。 『戦国策』楚策に、魏から楚へ使いに来た江乙が、楚の王に語った言葉として出てくる。国の政治をとりしきる宰相の州侯は、とても位が高く、物事をひとりで決めていた。それなのに、王のそばに仕える者たちは、皆そろって同じ答えをしたという。 『韓非子』内儲説下にも同じ話がある。そちらでは、州侯を疑った王がそばの者たちに尋ねると、だれもが「そのようなことはありません」と答えたとある。 近い意味を持つ言葉に口を揃えるがあり、四字熟語では異口同音がこれにあたる。 |
| 例文 | 新しい案について意見を求めると、部員の返事は一口に出ずるが如しで、だれもが賛成だった。 |
| 出典 | 『戦国策』楚策 |
| 場面 | 考えが一致する / 口 |
| 使用漢字 | 一 / 口 / 出 / 如 |
「一」を含むことわざ
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 危ない橋も一度は渡れ(あぶないはしもいちどはわたれ)
- 蟻の一穴(ありのいっけつ)
- 粟一粒は汗一粒(あわひとつぶはあせひとつぶ)
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
「口」を含むことわざ
- 開いた口が塞がらない(あいたくちがふさがらない)
- 開いた口へ牡丹餅(あいたくちへぼたもち)
- あったら口に風邪をひかす(あったらくちにかぜをひかす)
- 後口が悪い(あとくちがわるい)
- 慌てる蟹は穴の口で死ぬ(あわてるかにはあなのくちでしぬ)
- 言う口の下から(いうくちのしたから)
- 馬に乗るとも口車に乗るな(うまにのるともくちぐるまにのるな)
- 大きな口を利く(おおきなくちをきく)
- 大口を叩く(おおぐちをたたく)
- お猪口になる(おちょこになる)
「出」を含むことわざ
- 愛出ずる者は愛返り、福往く者は福来る(あいいずるものはあいかえり、ふくゆくものはふくきたる)
- 愛は小出しにせよ(あいはこだしにせよ)
- 青は藍より出でて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)
- 垢は擦るほど出る、あらは探すほど出る(あかはこするほどでる、あらはさがすほどでる)
- 明るみに出る(あかるみにでる)
- 顎を出す(あごをだす)
- 朝日が西から出る(あさひがにしからでる)
- 足が出る(あしがでる)
- 足を出す(あしをだす)
- 頭を出す(あたまをだす)
