「川」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 37 件
「川」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
胡坐で川(あぐらでかわ)
あぐらをかいたまま楽々と川を渡るように、何の努力や苦労もせずに、物事がきわめて都合よく運ぶことのたとえ。
浅い川も深く渡れ(あさいかわもふかくわたれ)
物事を行う時は、注意を怠らず決して油断してはいけないということ。 浅い川を渡る時も、深い川を渡る時と同じように注意して渡るべきという戒め。 「浅き川も深く渡れ」ともいう。
朝雷に川渡りすな(あさかみなりにかわわたりすな)
朝方に鳴る雷は大雨や嵐の前兆であり、川が増水して危険になるため、川を渡って向こう岸へ行くような遠出は控えるべきだという戒め。
飛鳥川の淵瀬(あすかがわのふちせ)
世の中は激しく移り変わり、定まりがたいことのたとえ。 奈良県を流れている飛鳥川は、氾濫しやすく淵と瀬が絶えず移り変わるとの意から。 「世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵ぞ今日は瀬になる」という歌から。
雨垂れは三途の川(あまだれはさんずのかわ)
家から一歩出れば、どんな災難や危険が待ちかまえているかわからないということ。 軒下から落ちる雨だれを、あの世とこの世の堺である三途の川に見立てて、家から一歩出たら十分に注意せよとの戒めのことば。
争い木登り川渡り(あらがいきのぼりかわわたり)
争いごと、木登り、川を渡ることの三つは危険だから、自分から近づくのはよせと教える言葉。わざわざ危ない目にあいにいったところで、得るものは一つもないと戒めている。 「争い」は「あらがい」と読み、言い争いやけんかのこと。とくに、ばくちの場でのけんかを指すともいわれる。
犬の川端歩き(いぬのかわばたあるき)
持ち合わせがないまま、うまそうなものの前を行きつ戻りつするだけで終わること。また、どれほど動き回っても何ひとつ手に入らないこと。犬が川のふちを行き来しては食べ物を探す姿に重ねた言い方。
鵜川の小鮎(うかわのこあゆ)
身をかわす道が塞がれていること。 鵜を放つ川で育った小鮎は、いずれ嘴に呑まれるほかない。
海魚腹から川魚背から(うみうおはらからかわうおせから)
海の魚は腹から、川の魚は背から裂くのがよいということ。
蝦踊れども川を出でず(えびおどれどもかわをいでず)
跳ねる力がいくらあっても、その身に定まった分を越えたところへは行けない。おのおの持ち場の内で生きるほかない。 蝦は水底で勢いよく身をはねるが、はねた先はやはり同じ川である。
落ちれば同じ谷川の水(おちればおなじたにがわのみず)
たどってきた道筋がどれほど隔たっていても、終いには互いを見分けられなくなる。 また、位の高下も懐の厚薄も、命が終われば残らない。 「雨霰雪や氷と隔つらん落つれば同じ谷川の水」という一休の歌の下の句から。 「落つれば同じ谷川の水」「解ければ同じ谷川の水」ともいう。
夫の心と川の瀬は一夜に変わる(おっとのこころとかわのせはいちやにかわる)
夫が妻に向ける愛情は、川の浅瀬が一晩で姿を変えるのと同じで、たちまち、がらりと変わりかねない。 「瀬」は川の浅いところのこと。水の流れの具合しだいで、その位置や形が動きやすい。 「夫」を「男」に替えて、「男の心と川の瀬は一夜に変わる」の形も昔から用いられる。秋の空の変わりやすさにたとえた[[男心と秋の空*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/1535.php]]と同じ趣旨の言葉。
泳ぎ上手は川で死ぬ(およぎじょうずはかわでしぬ)
得手だと思っているものにこそ落とし穴があり、自信のある者ほど足をすくわれるということ。 泳ぎ慣れた者は深みも早瀬も恐れずに飛び込むため、かえって川で命を落とす。慣れが恐れを鈍らせることをいう。
河童の川流れ(かっぱのかわながれ)
どんな達人でも、たまには失敗することがあるということ。 泳ぎが得意なはずの河童でも、時には水に押し流されることがあるとの意から。
金槌の川流れ(かなづちのかわながれ)
人に頭が上がらないことのたとえ。また、出世する見込みがないことのたとえ。水に入れた金槌は、柄は浮くが頭の部分は沈むことから。
紙子着て川へはまる(かみこきてかわへはまる)
軽率な行いによって、自ら破滅を招くことのたとえ。 「紙子」は、渋柿を塗った紙で仕立てた衣服。 紙の服を着て川の中へ入るという無謀なことをいう。
川口で船を破る(かわぐちでふねをわる)
長い航海を終えて港付近の川口で難破することから、成功の直前で失敗することのたとえ。 または、出航時に川口で船を損なうことから、物事の出だしで失敗することのたとえ。
川越して宿とれ(かわこしてやどとれ)
先のことを考えて事前に対策を講じておくべきだということ。また、困難なことは後回しにせずに片付けておくべきだということ。 昔は大きな川には橋がなく、大雨が降ると渡れずに何日も足止めされることもあったので、宿を取るのは川を越してからにしろといわれていたことから。
川竹の流れの身(かわたけのながれのみ)
遊女(昔、遊郭で働き、男の客を迎えた女性)の、落ち着く先の定まらないつらい身の上。 川べりに生えた竹が流れの中で浮いたり沈んだりするありさまに遊女の暮らしをなぞらえた表現で、「浮き」と同じ音の「憂き(つらい)」をかけている。 「川竹の」は「流れ」を引き出すための飾りのことば(枕詞)で、謡曲などに見られる昔の言い回し。「浮き川竹」ともいう。
川立ちは川で果てる(かわだちはかわではてる)
人は得意なことほど油断して、かえって身を滅ぼすことがあるというたとえ。 「川立ち」は、川のほとりで生まれ育った泳ぎ上手な人のこと。 泳ぎの上手な者が、結局は川で命を落とすとの意から。
川中には立てど人中には立たれず(かわなかにはたてどひとなかにはたたれず)
世渡りは難しいというたとえ。 流れが急な川の中に立つことはできても、世間に流されずに生きることは難しいとの意から。
川に水運ぶ(かわにみずはこぶ)
むだなことのたとえ。
川の石星となる(かわのいしほしとなる)
川底の石が空の星に変わる。あるわけのない事の言い立てに使う。 決してあり得ぬ事の並びの一つとして挙げられている。
川の字に寝る(かわのじにねる)
漢字の「川」の字のように寝ること。 特に、夫婦が子どもを真ん中にして寝ること。
川向かいの喧嘩(かわむかいのけんか)
川を隔てた向こう岸の争い。こちらへ火の粉の飛んでくる気遣いがなく、他人事として眺めていられる事柄をいう。
川向こうの火事(かわむこうのかじ)
自分には関わりがなく、少しも痛みを感じない出来事のたとえ。 川をへだてた向こうの火事なら、こちらに火の粉が飛んでくる心配はないことから。 「川向こうの火事」「向こう河岸(がし)の火事」ともいう。
子供川端、火の用心(こどもかわばた、ひのようじん)
子どもが川に落ちないように注意することと、火の用心をすることが大事だということ。
粋が川へはまる(すいがかわへはまる)
手慣れた人や専門家でも、気の緩みなどによって失敗することがあるというたとえ。
民の口を防ぐは川を防ぐよりも甚だし(たみのくちをふせぐはかわをふせぐよりもはなはだし)
人々の言論の自由を封じることは、川の水をせき止めることよりも困難で危険であるということ。人民の言論の自由を奪うことの危険性をいった言葉。
提灯持ち川へはまる(ちょうちんもちかわへはまる)
人を導く役回りの者が、当人こそ真っ先につまずく。 他人の行く先にばかり目をやり、足元の危うさを見落としている。
