驥をして鼠を捕らしむ
ことわざ「驥をして鼠を捕らしむ」の意味・読み方を解説します。
驥をして鼠を捕らしむ
きをしてねずみをとらしむ
| 言葉 | 驥をして鼠を捕らしむ |
|---|---|
| 読み方 | きをしてねずみをとらしむ |
| 意味 | 並外れた力を持つ人に、その人でなくても務まる小さな仕事をあてがって、持ち前の力を生かせなくすること。人の割り振りを取り違えた場合に用いる。
ほかに、どんなものにも得手と不得手があって、それぞれの持ち味に見合う生かし方がある、との意味も含む。 「驥」とは、一日のうちに千里の道のりを走りきるといわれた昔の名馬。『荘子』(中国の古い思想書)の秋水篇では、そうした名馬でも、ねずみをつかまえる腕前では小さなけものにかなわない、生まれ持った技の種類がちがうのだ、と説かれていて、この句の出どころとなった。 同じく才能が埋もれるようすをいう句として、驥、塩車に服すや驥も櫪に伏すがある。 |
| 例文 | 人前で話す力を買われて入社した彼を、一日じゅう伝票の整理に回すとは、まさに驥をして鼠を捕らしむだ。 |
| 出典 | 『荘子』秋水 |
| 場面 | 才能・能力 / 不相応・釣り合わない / 正しく評価されない |
| 使用漢字 | 驥 / 鼠 / 捕 |
「驥」を含むことわざ
- 驥、塩車に服す(き、えんしゃにふくす)
- 騏驥の跼躅するは駑馬の安歩に如かず(ききのきょくちょくするはどばのあんぽにしかず)
- 騏驥も老いては駑馬に劣る(ききもおいてはどばにおとる)
- 驥足を展ばす(きそくをのばす)
- 驥は一日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば則ち亦之に及ぶ(きはいちじつにしてせんりなるも、どばもじゅうがすればすなわちまたこれにおよぶ)
- 驥尾に付す(きびにふす)
- 驥も櫪に伏す(きもれきにふす)
- 老驥櫪に伏すとも志千里に在り(ろうきれきにふすともこころざしせんりにあり)
「鼠」を含むことわざ
- 頭の黒い鼠(あたまのくろいねずみ)
- 家に鼠、国に盗人(いえにねずみ、くににぬすびと)
- 偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず(えんそかわにのむもまんぷくにすぎず)
- 窮鼠、猫を嚙む(きゅうそ、ねこをかむ)
- 国に盗人、家に鼠(くににぬすびと、いえにねずみ)
- 独楽鼠のよう(こまねずみのよう)
- 石鼠五能一技を成さず(せきそごのういちぎをなさず)
- 大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)
- ただの鼠ではない(ただのねずみではない)
- 黙り猫が鼠を捕る(だまりねこがねずみをとる)
