書は以て姓名を記するに足るのみ

ことわざ「書は以て姓名を記するに足るのみ」の意味・読み方・異形などを解説します。

言葉書は以て姓名を記するに足るのみ
読み方しょはもってせいめいをきするにたるのみ
意味字の読み書きは、自分の名前が書ける程度で用が足りるので、それ以上に骨を折って学ぶほどのことはない、の意。机に向かって学問に励むより、大軍を動かす戦いの術を身につけたほうが、天下を取るような大仕事への近道だという考え方を示す。
秦の末に兵を挙げた楚の武将、項羽(こうう)が若いころに口にした言葉による。項羽は字を習ってもものにならず、剣を習ってもまた投げ出したので、父の末の弟にあたる項梁(こうりょう)がしかった。すると項羽は「字など名前が書ければよい。剣は一人と戦うための技でしかない。大勢の敵とわたり合う術を学びたい」と答えた。そこで項梁が兵法を教えると、項羽はおおいに喜んだが、あらましをつかむと、それ以上は最後まで学ぼうとはしなかったと『史記』は記す。
同じ場面で項羽が続けて言った言葉は、剣は一人の敵、学ぶに足らずとして知られている。
例文「書は以て姓名を記するに足るのみさ」とうそぶいて、兄は漢字の書き取りを放り出し、将棋の戦法の本ばかり読んでいる。
出典『史記』項羽本紀
異形 書は以て名姓を記すに足るのみ(しょはもってめいせいをしるすにたるのみ)
場面勉強・勉学
使用語彙姓名 / 記す / 足る
使用漢字書 / 以 / 姓 / 名 / 記 / 足

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