壁を穿ちて書を読む
ことわざ「壁を穿ちて書を読む」の意味・読み方・異形などを解説します。
壁を穿ちて書を読む
かべをうがちてしょをよむ
| 言葉 | 壁を穿ちて書を読む |
|---|---|
| 読み方 | かべをうがちてしょをよむ |
| 意味 | 暮らしが苦しく不便ばかりの中で、それでも学問に打ちこむさまをいう。いわゆる苦学のこと。「穿つ」は穴をあける意。
前漢の時代、のちに大学者となる匡衡(きょうこう)は、勉強に熱心だったが、夜にともす明かりを用意するお金がなかった。隣の家には明かりがともっていても、その光は自分の家までは届かない。そこで隣家との境の壁に穴をあけ、そこから差しこむ光に書物をかざして読んだという、『西京雑記』巻二に見える話から。 苦労して学ぶ姿を表すものとしては、晋の車胤(しゃいん)と孫康(そんこう)の話による蛍雪の功もよく知られる。また、匡衡のこの話は匡衡鑿壁などの四字熟語でも伝わる。 |
| 例文 | 祖父は、電気も満足に使えない下宿で夜ごと壁を穿ちて書を読むようにして資格の勉強をしたそうだ。 |
| 出典 | 『西京雑記』巻二 |
| 異形 | 壁を穿つ(かべをうがつ) |
| 場面 | 勉強・勉学 / 貧乏・貧しい / 苦労を重ねる |
| 使用漢字 | 壁 / 穿 / 書 / 読 |
「壁」を含むことわざ
- 浮世の苦楽は壁一重(うきよのくらくはかべひとえ)
- 後ろの目、壁に耳(うしろのめ、かべにみみ)
- 江戸中の白壁は皆旦那(えどじゅうのしらかべはみなだんな)
- 壁訴訟(かべそしょう)
- 壁に馬を乗りかける(かべにうまをのりかける)
- 壁に突き当たる(かべにつきあたる)
- 壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)
- 壁の穴は壁で塞げ(かべのあなはかべでふさげ)
- 壁の中の書(かべのなかのふみ)
- 壁を作る(かべをつくる)
「穿」を含むことわざ
- 穴を穿つ(あなをうがつ)
- 雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
- 渇に臨みて井を穿つ(かつにのぞみていをうがつ)
- 尺蚓堤を穿てば能く一邑を漂わす(せきいんつつみをうがてばよくいちゆうをただよわす)
- 二足の草鞋を穿く(にそくのわらじをはく)
- 微に入り細を穿つ(びにいりさいをうがつ)
- 草鞋を穿く(わらじをはく)
「書」を含むことわざ
- 頭搔くか字を書くか(あたまかくかじをかくか)
- 急ぎの文は静かに書け(いそぎのふみはしずかにかけ)
- 売家と唐様で書く三代目(うりいえとからようでかくさんだいめ)
- 書いた物が物を言う(かいたものがものをいう)
- 顔に書いてある(かおにかいてある)
- 書き入れ時(かきいれどき)
- 家書万金に抵る(かしょばんきんにあたる)
- 壁の中の書(かべのなかのふみ)
- 雁書(がんしょ)
- 効能書きの読めぬ所に効能あり(こうのうがきのよめぬところにこうのうあり)
