「貧乏・貧しい」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 106 件
「貧乏・貧しい」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全106件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
顎が干上がる(あごがひあがる)
収入がなくなり生活に困るようす。
朝謡は貧乏の相(あさうたいはびんぼうのそう)
朝から謡などをうたって道楽にふけり、仕事をおろそかにしていると、やがて貧乏になるという戒め。 「謡」は、能楽の詞章に節をつけて歌う謡曲のこと。
朝寝朝酒は貧乏の元(あさねあさざけはびんぼうのもと)
朝寝坊をしたり朝から酒を飲んだりするような怠け者は、やがて貧乏になって生活に困るようになるということ。 怠けた暮らしが、後に生活の困窮を招く原因になるという戒め。
ありそうでないのが金(ありそうでないのがかね)
人の内情は外見からではわからない。ありそうに見えても、意外にないのが金だということ。
家貧しくして孝子顕る(いえまずしくしてこうしあらわる)
裕福な家なら子は親に養われていればすむが、暮らしが苦しければ子も家計を担わねばならない。その働きぶりが人の目にとまり、孝行者として名が立つということ。 「世乱れて忠臣を識る」と対にしていい、人の値打ちは苦しい場に置かれて初めて見えてくるという含みを持つ。
家貧しくして良妻を思う(いえまずしくしてりょうさいをおもう)
貧乏をすると、この境遇を一緒に乗り越えてくれる良い妻が欲しいと、つくづく思うということ。
医者寒からず儒者寒し(いしゃさむからずじゅしゃさむし)
医者はおおむね裕福で、学者はたいてい貧乏だということ。「儒者」は学者、「寒し」は貧しい意。
一合取っても武士は武士(いちごうとってもぶしはぶし)
たとえ貧しくても男には男の誇りと本分があるということ。禄高がたとえ一合でも武士にかわりはないということから。
一箪の食、一瓢の飲(いったんのし、いっぴょうのいん)
わずかな飲食物のこと。また、きわめて貧しい生活のたとえ。 「箪」は竹製の食器、「瓢」は飲み物を入れるひさご。 食器一杯の食べ物と、ひさご一杯の飲み物との意から。
憂いも辛いも食うての上(ういもつらいもくうてのうえ)
つらい、悲しいと嘆いてみせられるのは、腹が満ちていればこそだということ。 その日の糧にも事を欠く身になれば、嘆きを口にする余裕さえ残らない。
飢えたる犬は棒を恐れず(うえたるいぬはぼうをおそれず)
腹が減れば、その先に待つ痛みは目に入らなくなる。 食い詰めた者が向こう見ずに動くのは、失うものより飢えのほうが先に立つからである。
うだつが上がらぬ(うだつがあがらぬ)
逆境から抜け出せずに地位や生活がよくならないことのたとえ。 「うだつ」は梁の上に立てて棟木を支える短い柱のこと。 棟木に押さえられて頭が上がらない、出世できないとの意から。
内裸でも外錦(うちはだかでもそとにしき)
どんなに苦しくても世間体を繕わなければ世の中をうまく渡っていくことはできないというたとえ。 貧しくて家の中では裸同然の暮らしをしていても、外に出る時はきちんとした身なりをしなければならないとの意から。
螻蛄になる(おけらになる)
金がまったくなくなること。無一文になること。 「螻蛄」は昆虫のケラのこと。 ケラが両前足を上げている格好が、お手上げをしている人の姿に似ていることから。
男は裸百貫(おとこははだかひゃっかん)
手元に何も無い男でも、体が利くうちは自分の力で身を起こしていける。 頼るべきは蓄えではなく五体のほうだという励まし。
尾羽打ち枯らす(おはうちからす)
落ちぶれて、みすぼらしい姿になることのたとえ。 鷹の尾と羽が傷ついてぼろぼろになるとの意から。
替え着なしの晴れ着なし(かえぎなしのはれぎなし)
よそゆきと普段着が同じ一枚で足りてしまう。 よそ目には整って見えても、控えの手持ちがまるで無い。
稼ぐに追い付く貧乏無し(かせぐにおいつくびんぼうなし)
一生懸命働けば、貧乏に苦しむことはないというたとえ。 「稼ぐに貧乏追い付かず」「辛抱に追い付く貧乏なし」「稼げば身立つ」ともいう。
稼ぐに追い抜く貧乏神(かせぐにおいぬくびんぼうがみ)
いくら働いても貧しい人は貧乏から抜け出すことができないというたとえ。
悲しい時は身一つ(かなしいときはみひとつ)
困ったり落ちぶれたりすると、他人は当てにならず、頼りになるのは自分だけだということ。「身一つ」は財産もなく自分の体だけという意。
金なき者は金を使う(かねなきものはかねをつかう)
金持ちは金に執着して金を惜しむが、金のない者は、かえって執着しないで浪費するものだということ。
空馬に怪我なし(からうまにけがなし)
無一物の人は損のしようがないというたとえ。 「空馬」は、人や荷物などなにも乗せていない馬。
餓鬼の花争い(がきのはなあらそい)
貧しい者が生活に関係ない趣味に熱中するたとえ。「餓鬼」は餓鬼道におち飢えと渇きに苦しんでいる亡者。餓鬼が食べられない花のことで争うことから。
紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤る(がんこはがしせず、じゅかんはおおくみをあやまる)
よい家に生まれた者は食うに困らず、学問を積んだ者ほど世渡りでつまずく。 才も学識も、身の置きどころしだいで報われない。 「紈袴」は上等な絹の袴で富家の子弟を、「儒冠」は学者のかぶる冠で学者そのものを指す。
着たきり雀(きたきりすずめ)
替えの一枚を持たず、出かける先がどこであっても同じなりでいる人。 昔話の鳥の名に「着たきり」を掛けた言い回しで、自分を卑下する場面や、相手を冷やかす場面で口にする。
着の身着のまま(きのみきのまま)
いま身に着けている一枚だけを頼りに家を離れる。家財も着替えも置き去りにしたまま、火や水に追い立てられて外へ出た有り様をいう。
曲肱の楽しみ(きょっこうのたのしみ)
持たざる暮らしのなかにこそ味わえる心の充足のこと。腕を折り曲げて頭を預けるほかない身であっても、義にかなわぬ富貴を望まなければ喜びはそこにある、と孔子が語ったことば。
器用貧乏人宝(きようびんぼうひとだから)
何でもこなせるので、あちこちから当てにされて手が空かない。 当人は一つの看板を立てられないまま、実入りの薄いところに留まる。
食うや食わず(くうやくわず)
食事も満足に取れないほど、非常に生活が苦しいようす。
公卿の位倒れ(くげのくらいだおれ)
官位ばかりが高くて内証は火の車で、位に見合った体面を張れないこと。
九尺二間に戸が一枚(くしゃくにけんにとがいちまい)
間口が九尺、奥行き二間、入り口の戸が一枚だけというような、きわめて狭く粗末な家のたとえ。
口が干上がる(くちがひあがる)
生活が苦しくなり、食べていけなくなること。
口食うて一杯(くちくうていっぱい)
その日の食事をまかなうだけで手が一杯になる暮らし向き。
口を糊する(くちをのりする)
たいへん貧しく、ぎりぎりの生活をすること。 「糊」は、粥(かゆ)のこと。 粥をすするような貧しい生活をするとの意から。
食わず貧楽高枕(くわずひんらくたかまくら)
貧しい暮らしでも、気楽で穏やかに暮らしていることのたとえ。
鍬を担げた乞食は来ない(くわをかたげたこじきはこない)
働く者は貧乏になることはないことのたとえ。 鍬を持ってしっかり働く人は乞食にはならないので、鍬をかついだ乞食などは来るはずがないとの意から。
芸が身を助けるほどの不仕合わせ(げいがみをたすけるほどのふしあわせ)
暮らし向きのよい時分に覚えた芸で、どうにか口を糊するありさまに落ちぶれること。 「芸は身を助ける」を裏返して、零落の身の上を皮肉った句。
原憲の貧(げんけんのひん)
貧しくとも節を曲げずに生きる暮らしぶり。孔子の弟子の原憲が、みすぼらしい住まいを見た子貢に病を案じられ、財が無いのを貧しいというだけで、学んだことを行えないのを病むというのだ、と切り返した話が伝わる。
恒産なき者は恒心なし(こうさんなきものはこうしんなし)
日々の掛かりに当てがない者に、据わった心を求めても無理がある。暮らしの土台をこしらえてやるのが先で、そこを飛ばして人を責めるなという、政をあずかる者への諫めである。
糊口を凌ぐ(ここうをしのぐ)
どうにか暮らしを立てていくこと。 「糊」は、粥のこと。 粥をすするようにして、なんとか生きていくとの意から。
事を欠く(ことをかく)
必要なものが不足して、不自由な状態であること。 また、他にもっと適した方法がありそうなのになぜそのようにするのか、と相手を非難する気持ちを込めていう言葉。
酒と朝寝は貧乏の近道(さけとあさねはびんぼうのちかみち)
酒を飲み過ぎ、朝寝をして怠けていれば、たちまち貧乏になってしまうということ。
四百四病より貧の苦しみ(しひゃくしびょうよりひんのくるしみ)
人間のかかるあらゆる病気より貧乏のほうがつらいということ。
しょう事なしに米の飯(しょうことなしにこめのめし)
金がないばかりに、かえって割高な暮らしを強いられることのたとえ。また、それしかできることがないので、やむをえずそれを誇るさまにもいう。 「しょう事なし」は、打つ手が見つからずどうにもならないこと。 麦飯にすれば安く上がるのに、麦を買う銭が手元にないので、やむなく残っている米を炊いて食べる、という意から。
正直貧乏、横着栄耀(しょうじきびんぼう、おうちゃくえよう)
正直をつらぬく者はいつまでも暮らしが楽にならず、図々しく立ち回る者のほうがかえって世に出て贅沢をするという、世の中の皮肉をいう言葉。
身上を潰す(しんしょうをつぶす)
持っている財産の全てを使い果たすこと。
死んでの長者より生きての貧乏(しんでのちょうじゃよりいきてのびんぼう)
死後に金持ちになるより、貧乏でも生きているほうがよいということ。
上戸めでたや丸裸(じょうごめでたやまるはだか)
酒飲みはいい気分で酒を飲んで、全財産を酒に使い果たしてしまう者が多いということ。 「上戸かわいや丸裸」ともいう。
脛一本、腕一本(すねいっぽん、うでいっぽん)
地位、名誉、財産などもなく、自分のほかには頼るものがないことのたとえ。
擂り粉木棒の年寄り(すりこぎぼうのとしより)
気づかぬうちに減っていく擂り粉木のように、働いても働いても楽にならず、いつの間にか貧乏をすることのたとえ。
赤貧洗うが如し(せきひんあらうがごとし)
手を伸ばして掴めるものが、家のどこにも残っていない。棚も櫃も空で、銭に換えられる品さえ見当たらない暮らしぶりをいう。 「赤」は、すっかりそうだという意を添える。
糟糠の妻(そうこうのつま)
貧しく苦しい時から苦労をともにし、長年連れ添った妻。「糟糠」は糟(さけかす)と糠(ぬか)のことで、転じて粗末な食べ物。
糟糠の妻は堂より下さず(そうこうのつまはどうよりくださず)
貧しく苦しい時から苦労をともにし長年連れ添った妻は、たとえ自分が出世しても家から追い出すわけにはいかないということ。
総領の十五は貧乏の世盛り(そうりょうのじゅうごはびんぼうのよざかり)
長男が一人前になる一歩手前の十五歳の頃が、家計がもっとも苦しい時期だというたとえ。
底を突く(そこをつく)
貯めていたものが全て無くなること。 または、相場が下げ止まること。底値になること。
竹の子生活(たけのこせいかつ)
たけのこの皮を一枚ずつはいでいくように、身の回りの物を少しずつ売りながら暮らす生活。
足るを知る者は富む(たるをしるものはとむ)
満ち足りるとはどういうことかを知っている者こそ、本当に豊かなのだ。手元が乏しくても、欲に追われない心はいつも満たされている。
伊達の素足もないから起こる、あれば天鵞絨の足袋も履く(だてのすあしもないからおこる、あればびろうどのたびもはく)
どうしようもなくて我慢することのたとえ。 粋だと言われている伊達の素足も、実は足袋を買う金がないからだとの意から。 「伊達の素足も貧から起こる」ともいう。
長者の万灯より貧者の一灯(ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう)
数をそろえて差し出したものより、乏しい中から割いた一つのほうが重い。 出した者にとっての痛みの分だけ、受け取る側に届く。 釈迦を迎えた阿闍世王が帰り道に灯火を並べさせたなか、居合わせた貧しい老婆がやりくりして灯した一本だけが、朝まで消えずに残っていたという。 「貧者の一灯」ともいう。
爪に火を点す(つめにひをともす)
非常にけちなたとえ。また、大変貧しく、倹約する暮らしのたとえ。
手が空けば口が開く(てがあけばくちがあく)
仕事がなくなり手が空けば、食べる物もなくなり口も開いてしまう。また、暇になればつい無駄話をしがちだということ。
手酌貧乏(てじゃくびんぼう)
手酌で酒を飲むのは、いかにも貧乏くさく、やはり酒は人からついでもらって飲むのがいいということ。
隣の貧乏鴨の味(となりのびんぼうかものあじ)
近しい者がうまくいっていないと知って、胸のうちがすっと軽くなる。 人が隠し持つ暗い満足を、そのまま言い当てている。
虎の子渡し(とらのこわたし)
家計のやりくりに苦しむことのたとえ。虎が子を三頭生むと、その中に彪(ひょう)が一頭いて他の二頭を食おうとするため、川を渡る時に子を彪と二頭だけにしないよう、子の運び方に苦慮するという中国の故事から。
鳥疲れて枝を選ばず(とりつかれてえだをえらばず)
生活のためには職業を選んではいられないということ。疲れた鳥は枝を選ばずに、どこにでもとまるということから。
ないが極楽、知らぬが仏(ないがごくらく、しらぬがほとけ)
貧しい者は贅沢を知らないので、欲に悩むこともなく幸せに暮らしていけるということ。
内証は火の車(ないしょうはひのくるま)
外見は裕福そうに見えても、内実は非常に苦しく、家計や経済状況が極めて厳しいこと。 外部からはその困窮が分かりにくいが、内輪では財政的に追い詰められている様子。
無い袖は振れない(ないそではふれない)
いくら出したくても持っていなければ出しようがないということ。 着物に袖がなければ、いくら振りたくても振ることはできないとの意から。
なけなしの無駄遣い(なけなしのむだづかい)
金をあまり持っていないものは、安物買いや無計画に金を使って、結局は無駄遣いをすることになるということ。「なけなし」は、ほんのわずかしかないこと。
某より金貸し(なにがしよりかねかし)
由緒ある家名を名乗って懐の寂しい暮らしより、金を貸す商いと見下されても蔵の詰まったほうを選ぶ。 なにがし・かねかしと、尻を揃えた言い方でからかっている。
錦着ての奉公より襤褸着ての我が世(にしききてのほうこうよりつづれきてのわがよ)
高価な着物を着られても、奉公人として人に頭を下げるより、たとえぼろ着でも自由な暮らしをしたいということ。
裸一貫(はだかいっかん)
親や他人から譲られた持ち物が一切なく、自分の腕だけを頼りに始めること。 乏しさを嘆くよりも、そこから積み上げたという誇りのほうに重きがある。
裸で物を落とした例なし(はだかでものをおとしたためしなし)
懐に一つも入っていなければ、こぼれ出るものもない。 抱える物がないぶん道中は軽く、そのほうがましだと言ってのける側の理屈。
裸になる(はだかになる)
まず衣服を脱ぐこと。 そこから、体裁を繕うのをやめて構えずに向き合う意にも、蓄えも住まいも手放して何一つ残らなくなる意にもなる。 後者は積み上げてきたものを失った側を指し、そこから始める意ではない。
八細工七貧乏(はちざいくしちびんぼう)
なんでもできるような器用な人は一つの事に専念できずにどれも中途半端になってしまい、そのためにかえって貧乏するということ。 「七細工八貧乏」ともいう。
鼻血も出ない(はなぢもでない)
金を全て使い果たして一円もないこと。
馬鹿を笑うも貧乏を笑うな(ばかをわらうもびんぼうをわらうな)
愚か者は自分が悪いのだが、貧乏は本人のせいばかりではないので、笑ってはいけないという戒めの言葉。
引っ越し貧乏(ひっこしびんぼう)
何度も引っ越しをして、その費用で貧しくなること。
火の車(ひのくるま)
経済状態が非常に苦しいことのたとえ。悪事を犯した亡者を地獄に送り込むという、火の燃えている車から。
疲馬は鞭箠を畏れず(ひばはべんすいをおそれず)
くたびれ果てた馬は、打たれてももう身を動かさない。暮らしに追い詰められた者は重い咎めを示されても怯まず、法を踏み越えていく。鞭箠はむちをいう。
火を吹く力もない(ひをふくちからもない)
食うや食わずまで落ちぶれて、身を起こす気力すら残らないさま。 竈の火をおこすのに竹筒を吹く、そのひと息さえ出せないほど参っているのだという。
貧の盗みに恋の歌(ひんのぬすみにこいのうた)
人は必要に迫られれば、なんでもするというたとえ。 貧乏すれば盗みも働くし、恋をすれば歌を詠むとの意から。
貧の楽は寝楽(ひんのらくはねらく)
貧しい人の楽しみは寝ることであるということ。 または、貧しい人は盗まれるものがないので安心して寝られるということ。
貧は諸道の妨げ(ひんはしょどうのさまたげ)
金がなければ何もできず、貧乏は何をするにも妨げになるということ。
貧ほど辛いものはなし(ひんほどつらいものはなし)
世に苦しみの種は数あるが、金のないことほど身にこたえるものはないということ。
貧乏柿の核沢山(びんぼうがきのさねだくさん)
暮らし向きの苦しい家ほど、かえって子だくさんだということ。 「貧乏柿」は小ぶりの渋柿。実が小さいわりに種ばかり詰まっているさまに、「核(さね)」と「子」を掛けて言ったもの。
貧乏難儀は時の回り(びんぼうなんぎはときのまわり)
金に困り苦労が重なるのも、当人の至らなさというより時のめぐり合わせであって、嘆いてばかりいることはないということ。
貧乏人の子沢山(びんぼうにんのこだくさん)
金のない家に限って子どもの数が多いものだということ。 灯火の油代を惜しんで日暮れとともに床につくからだ、という説き方もある。
貧乏は達者の基(びんぼうはたっしゃのもと)
貧しければ夜更かしもできず、体を動かして働くよりほかにないから、かえって丈夫に過ごせるということ。
貧乏花好き(びんぼうはなずき)
身分不相応なことのたとえ。 貧乏人が花作りを好むとの意から。
貧乏暇なし(びんぼうひまなし)
貧乏すると、生活に追われて少しも時間の余裕がないということ。
富貴には他人集まり、貧賤には親戚も離る(ふうきにはたにんあつまり、ひんせんにはしんせきもはなれる)
地位や財産のある者には赤の他人も寄ってくるが、貧乏な者には親戚さえも寄り付かないということ。
夫婦喧嘩は貧乏の種蒔き(ふうふげんかはびんぼうのたねまき)
いつも夫婦喧嘩をしている家庭は、だんだん貧乏になっていくという戒めのことば。
夫婦喧嘩もないから起こる(ふうふげんかもないからおこる)
金がなくて生活が苦しいと、しなくてもよい夫婦喧嘩も起こるということ。
釜中魚を生ず(ふちゅううおをしょうず)
炊く米もなく、暮らしが底をついていること。 長らく火を入れない釜のなかに魚が湧いた、という後漢の范冉の逸話から。
懐が寒い(ふところがさむい)
手持ちの金銭が少ないこと。 「懐が寂しい」ともいう。
北国の雷(ほっこくのかみなり)
着ているもの一枚のほかに持ち物のない身の上。雷の音に「着たなり」を掛けた地口で、乏しさを笑いに紛らせて言う。
襤褸を着ても心は錦(ぼろをきてもこころはにしき)
たとえぼろぼろの衣服を着ていても心の中は錦を着ているように美しい。外見よりも内面が大事だということ。
持てる者と持たざる者(もてるものともたざるもの)
世の中は財産を持つ豊かな者と、それを持たない貧しい者の二種類しかないということ。
痩せ馬鞭を恐れず(やせうまむちをおそれず)
やせ衰えた馬は、鞭を振り上げられてもおびえるそぶりを見せない。 貧しさに沈んだ者は、罰の怖さより目の前の苦しさが勝ってしまい、悪い道へ入り込むということ。
痩せ我慢は貧から起こる(やせがまんはひんからおこる)
不自由を我慢するのも、貧乏でどうしようもないからで、好き好んで我慢する者はいないということ。
屋台が傾く(やたいがかたむく)
財産を使い尽くし、その家を支えることが出来なくなること。
路頭に迷う(ろとうにまよう)
収入源や住居などを失って困り果てること。
露命を繋ぐ(ろめいをつなぐ)
かろうじて生活しているたとえ。「露命」は露のようにはかない命の意。
我が家、楽の釜盥(わがいえ、らくのかまだらい)
盥(たらい)を買えずに釜で代用しているような貧乏な暮らしをしていても、我が家ほど楽しい所はないということ。
藁で束ねても男は男(わらでたばねてもおとこはおとこ)
藁で髪を束ねるような貧しい暮らしをしていても、男にはそれなりの値打ちがあるということ。
