強弩の末、魯縞を穿つ能わず
ことわざ「強弩の末、魯縞を穿つ能わず」の意味・読み方・異形などを解説します。
強弩の末、魯縞を穿つ能わず
きょうどのすえ、ろこうをうがつあたわず
| 言葉 | 強弩の末、魯縞を穿つ能わず |
|---|---|
| 読み方 | きょうどのすえ、ろこうをうがつあたわず |
| 意味 | 強い力を持つ者も、勢いがすっかり衰えたあとでは、何に取りかかっても無力だ、というたとえ。
「強弩(きょうど)」は、引き金を引いて矢を放つ強力な弓(石弓)のこと。「魯縞(ろこう)」は、魯という昔の中国の国で織られた、ごく薄い絹のこと。 強弩で放った矢も、遠く飛んで力を使い果たせば、そんな薄い絹一枚すら突き通せないところから来た言葉。 前漢の時代、北方の遊牧民族を攻めるかどうかで意見が分かれたとき、臣下の韓安国(かんあんこく)が、遠くまで兵を進めても力は途中で尽きると説いて、出兵に反対したときの言葉による。『史記』の韓長孺列伝にも、ほぼ同じ言葉がある。 「強弩の末」と縮めて言うこともあり、かつて勢いのあった人や国が落ち目になったさまを評する際にも使う。意味の重なる言葉に昔は肩で風を切り、今は歩くに息を切るがある。 |
| 例文 | 全盛期には無敵と言われた横綱も、引退間際の場所は強弩の末、魯縞を穿つ能わずで、格下の力士にも勝てなかった。 |
| 出典 | 『漢書』韓安国伝 |
| 異形 | 強弩の末魯縞に入る能わず(きょうどのすえろこうにいるあたわず) |
| 強弩の極魯縞を穿つ能わず(きょうどのすえろこうをうがつあたわず) | |
| 強弩の末魯縞を貫く能わず(きょうどのすえろこうをつらぬくあたわず) | |
| 強弩の末(きょうどのすえ) | |
| 場面 | 衰える |
| 使用漢字 | 強 / 弩 / 末 / 魯 / 縞 / 穿 / 能 / 入 / 極 / 貫 |
「強」を含むことわざ
- 灰汁が強い(あくがつよい)
- 悪に強きは善にも強し(あくにつよきはぜんにもつよし)
- 家は弱かれ主は強かれ(いえはよわかれぬしはつよかれ)
- 意を強くする(いをつよくする)
- 押しが強い(おしがつよい)
- 風当たりが強い(かぜあたりがつよい)
- 我が強い(ががつよい)
- 気が強い(きがつよい)
- 木強ければ則ち折る(きつよければすなわちおる)
- 強将の下に弱卒なし(きょうしょうのもとにじゃくそつなし)
「弩」を含むことわざ
- 強弩の末、魯縞を穿つ能わず(きょうどのすえ、ろこうをうがつあたわず)
「末」を含むことわざ
- 朝起き三両始末五両(あさおきさんりょうしまつごりょう)
- 陰徳は末代の宝(いんとくはまつだいのたから)
- 末生りの瓢箪(うらなりのひょうたん)
- 縁と浮き世は末を待て(えんとうきよはすえをまて)
- 三代続けば末代続く(さんだいつづけばまつだいつづく)
- 始末が悪い(しまつがわるい)
- 始末に負えない(しまつにおえない)
- 始末を付ける(しまつをつける)
- 末四十より今の三十(すえしじゅうよりいまのさんじゅう)
- 末大なれば必ず折る(すえだいなればかならずおる)
「魯」を含むことわざ
- 強弩の末、魯縞を穿つ能わず(きょうどのすえ、ろこうをうがつあたわず)
- 魯魚の誤り(ろぎょのあやまり)
「縞」を含むことわざ
- 強弩の末、魯縞を穿つ能わず(きょうどのすえ、ろこうをうがつあたわず)
「穿」を含むことわざ
- 穴を穿つ(あなをうがつ)
- 雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
- 渇に臨みて井を穿つ(かつにのぞみていをうがつ)
- 壁を穿ちて書を読む(かべをうがちてしょをよむ)
- 機微を穿つ(きびをうがつ)
- 尺蚓堤を穿てば能く一邑を漂わす(せきいんつつみをうがてばよくいちゆうをただよわす)
- 二足の草鞋を穿く(にそくのわらじをはく)
- 微に入り細を穿つ(びにいりさいをうがつ)
- 草鞋を穿く(わらじをはく)
「能」を含むことわざ
- 一木大廈の崩るるを支うる能わず(いちぼくたいかのくずるるをささうるあたわず)
- 鸚鵡能く言えども飛鳥を離れず(おうむよくいえどもひちょうをはなれず)
- 巻を措く能わず(かんをおくあたわず)
- 癖ある馬に能あり(くせあるうまにのうあり)
- 効能書きの読めぬ所に効能あり(こうのうがきのよめぬところにこうのうあり)
- 駟馬も追う能わず(しばもおうあたわず)
- 猩猩能く言えども禽獣を離れず(しょうじょうよくいえどもきんじゅうをはなれず)
- 尺蚓堤を穿てば能く一邑を漂わす(せきいんつつみをうがてばよくいちゆうをただよわす)
- 石鼠五能一技を成さず(せきそごのういちぎをなさず)
- 多弁能なし(たべんのうなし)
「入」を含むことわざ
- 間に入る(あいだにはいる)
- 合いの手を入れる(あいのてをいれる)
- 赤を入れる(あかをいれる)
- 秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ止む(あきかぜとふうふげんかはひがいりゃやむ)
- 商い上手の仕入れ下手(あきないじょうずのしいれべた)
- 秋の入り日と年寄りはだんだん落ち目が早くなる(あきのいりひととしよりはだんだんおちめがはやくなる)
- 足を入れる(あしをいれる)
- 頭に入れる(あたまにいれる)
- 新しき葡萄酒は新しき革袋に入れよ(あたらしきぶどうしゅはあたらしきかわぶくろにいれよ)
- 穴があったら入りたい(あながあったらはいりたい)
「極」を含むことわざ
- 有って地獄、無くて極楽(あってじごく、なくてごくらく)
- 感極まる(かんきわまる)
- 歓楽極まりて哀情多し(かんらくきわまりてあいじょうおおし)
- 歓を極める(かんをきわめる)
- 聞いて極楽、見て地獄(きいてごくらく、みてじごく)
- 口を極めて(くちをきわめて)
- 位人臣を極める(くらいじんしんをきわめる)
- 極楽願わんより地獄作るな(ごくらくねがわんよりじごくつくるな)
- 極楽の入り口で念仏を売る(ごくらくのいりぐちでねんぶつをうる)
- 酒極って乱となる(さけきわまってらんとなる)
