窮寇は追うこと勿れ
ことわざ「窮寇は追うこと勿れ」の意味・読み方・異形などを解説します。
窮寇は追うこと勿れ
きゅうこうはおうことなかれ
| 言葉 | 窮寇は追うこと勿れ |
|---|---|
| 読み方 | きゅうこうはおうことなかれ |
| 意味 | 逃げ道をなくすほど追いつめられた敵は、助かろうとして死にものぐるいで手向かってくる。そこへさらに攻めかかれば、勝っているはずの側も大きな痛手を負いかねない。勝ちが見えていても、深追いして相手を最後の最後まで追いこむのはよせ、ということ。
「窮寇」は、行き場を失った敵のこと。中国の兵法書『孫子』軍争篇にある「窮寇勿迫」(追いつめられた敵に迫ってはならない)という一句から出た言葉。反対に、追いつめられた側から言い表したものに 窮鼠、猫を嚙む がある。 |
| 例文 | 追いつめられた相手ほど、思いがけない手に出てくるものだ。窮寇は追うこと勿れで、交渉では相手にも引き下がる道を残しておいた。 |
| 出典 | 『孫子』軍争 |
| 異形 | 窮寇は追うことなかれ(きゅうこうはおうことなかれ) |
| 窮寇には迫ること勿れ(きゅうこうにはせまることなかれ) | |
| 窮寇は迫るべからず(きゅうこうはせまるべからず) | |
| 場面 | 戦争 / 敵 |
| 使用漢字 | 窮 / 寇 / 追 / 勿 / 迫 |
「窮」を含むことわざ
- 窮寇は追うこと勿れ(きゅうこうはおうことなかれ)
- 窮すれば通ず(きゅうすればつうず)
- 窮鼠、猫を嚙む(きゅうそ、ねこをかむ)
- 窮鳥懐に入れば猟師も殺さず(きゅうちょうふところにいればりょうしもころさず)
- 窮余の一策(きゅうよのいっさく)
- 小人窮すれば斯に濫す(しょうじんきゅうすればここにらんす)
「寇」を含むことわざ
- 寇に兵を藉し、盗に糧を齎す(あだにへいをかし、とうにかてをもたらす)
- 窮寇は追うこと勿れ(きゅうこうはおうことなかれ)
「追」を含むことわざ
- 赤犬が狐を追う(あかいぬがきつねをおう)
- 顎で蠅を追う(あごではえをおう)
- 頭の上の蠅も追われぬ(あたまのうえのはえもおわれぬ)
- 頭の上の蠅を追え(あたまのうえのはえをおえ)
- 跡追う子に引かれる(あとおうこにひかれる)
- 跡を追う(あとをおう)
- 牛追い牛に追われる(うしおいうしにおわれる)
- 追い打ちを掛ける(おいうちをかける)
- 追い込みを掛ける(おいこみをかける)
- 追いつ追われつ(おいつおわれつ)
「勿」を含むことわざ
- 悪、小なりとて為す勿かれ(あく、しょうなりとてなすなかれ)
- 過ちては改むるに憚ること勿れ(あやまちてはあらたむるにはばかることなかれ)
- 謂う勿れ、今日学ばずして来日ありと(いうなかれ、こんにちまなばずしてらいじつありと)
- 己の欲せざる所は人に施すこと勿れ(おのれのほっせざるところはひとにほどこすことなかれ)
- 鶏口となるも牛後となる勿れ(けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
- 人に施しては慎みて念うこと勿れ(ひとにほどこしてはつつしみておもうことなかれ)
- 勿怪の幸い(もっけのさいわい)
- 勿体を付ける(もったいをつける)
