章を断ち義を取る
ことわざ「章を断ち義を取る」の意味・読み方・異形などを解説します。
章を断ち義を取る
しょうをたちぎをとる
| 言葉 | 章を断ち義を取る |
|---|---|
| 読み方 | しょうをたちぎをとる |
| 意味 | 詩や文章のごく一部を切り取り、もとの文章の前後のつながりや、書き手の本当のねらいには構わずに、切り取った言葉が表す意味だけを借りて使うこと。他人の発言のうち、自分の言い分に合うところだけを切り出して持ち出す行いにも、この言葉が当てられる。
「章」は詩や文章のひと区切り、「義」は意味のこと。四字熟語の断章取義を漢文の決まりに従って読み下した言い方で、「章を断ちて義を取る」の形もある。 古い中国の書物では、『春秋左氏伝』の襄公二十八年の話に、詩を吟じるときは一章だけを切り取って自分の求める意味を取るのだ、と述べた言葉がある。また、宋の朱熹は『孟子集注』の滕文公上で、孟子がある詩を、歌われた人物とは別の人の話として引いていることを「これも断章取義だ」と注に書いている。 |
| 例文 | 先生の講演から一文だけ抜いて自分の主張の裏づけにしたが、それはまさに章を断ち義を取るやり方で、先生の言いたいこととは逆の話になっている。 |
| 出典 | 『孟子』滕文公上・朱熹注 |
| 異形 | 章を断ちて義を取る(しょうをたちてぎをとる) |
| 場面 | 屁理屈をこねる / 文章 |
| 使用語彙 | 義 / 取る |
| 使用漢字 | 章 / 断 / 義 / 取 |
「章」を含むことわざ
- 雁の玉章(かりのたまずさ)
- 章を断ち義を取る(しょうをたちぎをとる)
- 法三章(ほうさんしょう)
「断」を含むことわざ
- 朝油断の夕かがみ(あさゆだんのゆうかがみ)
- 旨い物食わす人に油断すな(うまいものくわすひとにゆだんすな)
- 快刀、乱麻を断つ(かいとう、らんまをたつ)
- 餓鬼の断食(がきのだんじき)
- 九腸寸断す(きゅうちょうすんだんす)
- 禁断の木の実(きんだんのこのみ)
- 後悔は平日の油断(こうかいはへいじつのゆだん)
- 乞食の断食(こじきのだんじき)
- 小娘と小袋は油断がならぬ(こむすめとこぶくろはゆだんがならぬ)
- 断機の戒め(だんきのいましめ)
「義」を含むことわざ
- 命は義によりて軽し(いのちはぎによりてかるし)
- 親の恩より義理の恩(おやのおんよりぎりのおん)
- 義は泰山より重く、命は鴻毛より軽し(ぎはたいざんよりおもく、いのちはこうもうよりかるし)
- 義理が悪い(ぎりがわるい)
- 義理と褌、欠かされぬ(ぎりとふんどし、かかされぬ)
- 義理にも(ぎりにも)
- 義理の柵(ぎりのしがらみ)
- 義理張るより頬張れ(ぎりばるよりほおばれ)
- 義理を立てる(ぎりをたてる)
- 義を見てせざるは勇なきなり(ぎをみてせざるはゆうなきなり)
