聚斂の臣あらんより寧ろ盗臣あれ
ことわざ「聚斂の臣あらんより寧ろ盗臣あれ」の意味・読み方を解説します。
聚斂の臣あらんより寧ろ盗臣あれ
しゅうれんのしんあらんよりむしろとうしんあれ
| 言葉 | 聚斂の臣あらんより寧ろ盗臣あれ |
|---|---|
| 読み方 | しゅうれんのしんあらんよりむしろとうしんあれ |
| 意味 | 民に重い税を課して容赦なく取り立てる家来を抱えるよりは、主君の蔵からこっそり財を盗み出す家来のほうが、まだ害が軽い、ということ。盗みの損は主君ひとりがかぶればすむが、重い取り立ては民の暮らしを追いつめ、国の支えである人々の心まで遠ざけてしまうからである。国を治める者は、財をたくわえることより、民の心をつかむことのほうが大切だ、という戒めでもある。
「聚斂(しゅうれん)」は、税や財を集め取ることで、とくに厳しい取り立てをさす。「盗臣」は、主人の物を盗む家来。 儒教の経典『大学』に、春秋時代の魯(ろ)で重臣だった孟献子(もうけんし)が語ったこととして載る。そのあとに「国は利益をもうけと考えず、正しい道こそをもうけと考える」という趣旨の一文がある。 四字熟語聚斂之臣は、孟献子のこの言葉から取った語。民をしいたげるむごい政治を戒める句には苛政は虎よりも猛しがある。 |
| 例文 | 増税で城の蔵を満たそうと言い出した家老に、年老いた家臣は聚斂の臣あらんより寧ろ盗臣あれという古い教えを引いて、民を苦しめるやり方をいさめた。 |
| 出典 | 『大学』 |
| 場面 | 政治 / 上の立場の人の心得 / 悪政 |
| 使用語彙 | 臣 / 寧ろ |
| 使用漢字 | 聚 / 斂 / 臣 / 寧 / 盗 |
「聚」を含むことわざ
- 聚斂の臣あらんより寧ろ盗臣あれ(しゅうれんのしんあらんよりむしろとうしんあれ)
「斂」を含むことわざ
- 聚斂の臣あらんより寧ろ盗臣あれ(しゅうれんのしんあらんよりむしろとうしんあれ)
「臣」を含むことわざ
- 帷幄の臣(いあくのしん)
- 君、君たらずと雖も臣は臣たらざるべからず(きみ、きみたらずといえどもしんはしんたらざるべからず)
- 君、辱めらるれば臣死す(きみ、はずかしめらるればしんしす)
- 君君たり臣臣たり(きみきみたりしんしんたり)
- 君は舟、臣は水(きみはふね、しんはみず)
- 国乱れて忠臣見る(くにみだれてちゅうしんあらわる)
- 位人臣を極める(くらいじんしんをきわめる)
- 群臣を棄つ(ぐんしんをすつ)
- 股肱の臣(ここうのしん)
- 社稷の臣(しゃしょくのしん)
「寧」を含むことわざ
- 王侯将相寧んぞ種あらんや(おうこうしょうしょういずくんぞしゅあらんや)
- 奥に媚びんよりは寧ろ竈に媚びよ(おうにこびんよりはむしろそうにこびよ)
- 聚斂の臣あらんより寧ろ盗臣あれ(しゅうれんのしんあらんよりむしろとうしんあれ)
- 寧日がない(ねいじつがない)
- 寧ろ鶏口となるも牛後となる勿れ(むしろけいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ)
