麝香は臍故命をとらるる
ことわざ「麝香は臍故命をとらるる」の意味・読み方・異形などを解説します。
麝香は臍故命をとらるる
じゃこうはへそゆえいのちをとらるる
| 言葉 | 麝香は臍故命をとらるる |
|---|---|
| 読み方 | じゃこうはへそゆえいのちをとらるる |
| 意味 | 人より優れたところや目立つよさを備えているばかりに、そのよさがかえって災いのたねとなり、我が身に危険を引き寄せるたとえ。
「麝香」は、鹿の仲間である雄のジャコウジカから採る香料で、においがとても強い。香料のもとがたまる袋がへそのそばにあるため「臍(へそ)」と呼び、「故(ゆえ)」は「〜が理由で」の意。ジャコウジカは香料を手に入れたい人間につけねらわれ、命を奪われる。この句は、そこに由来する。 末尾の「とらるる」は昔の言い回しで、今の「とられる」にあたる。そのため「麝香は臍故命をとられる」の形で載せる本もある。 長所がもとでかえって身を危うくする意味を持つ句に、孔雀は羽ゆえ人に捕らるや薫は香を以て自ら焼くがある。 |
| 例文 | 腕の立つ職人だった祖父は、その腕を見込まれて無理な注文ばかり引き受け、とうとう体を壊した。まさに麝香は臍故命をとらるるだ。 |
| 異形 | 麝香は臍故命をとられる(じゃこうはへそゆえいのちをとられる) |
| 場面 | 才能・能力 / 災難に逢う |
| 使用漢字 | 麝 / 香 / 臍 / 故 / 命 |
「麝」を含むことわざ
- 麝あれば香し(じゃあればかんばし)
- 麝香は臍故命をとらるる(じゃこうはへそゆえいのちをとらるる)
「香」を含むことわざ
- 息の香の臭きは主知らず(いきのかのくさきはぬししらず)
- 色香に迷う(いろかにまよう)
- 薫は香を以て自ら焼く(くんはこうをもってみずからやく)
- 香餌の下必ず死魚あり(こうじのもとかならずしぎょあり)
- 香炉峰の雪は簾をかかげて見る(こうろほうのゆきはすだれをかかげてみる)
- 香を聞く(こうをきく)
- 麝あれば香し(じゃあればかんばし)
- 沈香も焚かず、屁もひらず(じんこうもたかず、へもひらず)
- 沈丁花は枯れても香し(じんちょうげはかれてもかんばし)
- 遠きは花の香(とおきははなのか)
「臍」を含むことわざ
- 観念の臍を固める(かんねんのほぞをかためる)
- 臍下丹田に力を入れる(せいかたんでんにちからをいれる)
- 臍が茶を沸かす(へそがちゃをわかす)
- 臍繰り(へそくり)
- 臍を曲げる(へそをまげる)
- 臍を固める(ほぞをかためる)
- 臍を嚙む(ほぞをかむ)
「故」を含むことわざ
- 衣、新を経ずんば何に由りて故ならん(い、しんをへずんばなにによりてこならん)
- 衣は新に如くはなく、人は故に如くはなし(いはしんにしくはなく、ひとはこにしくはなし)
- 孔雀は羽故人に捕らる(くじゃくははねゆえひとにとらる)
- 口故に身を果たす(くちゆえにみをはたす)
- 傾蓋、故の如し(けいがい、このごとし)
- 故郷へ錦を飾る(こきょうへにしきをかざる)
- 故郷忘じ難し(こきょうぼうじがたし)
- 故障を入れる(こしょうをいれる)
- 子故の闇(こゆえのやみ)
- 妻子を置く所が故郷(さいしをおくところがこきょう)
