衣は新に如くはなく、人は故に如くはなし
ことわざ「衣は新に如くはなく、人は故に如くはなし」の意味・読み方・異形などを解説します。
衣は新に如くはなく、人は故に如くはなし
いはしんにしくはなく、ひとはこにしくはなし
| 言葉 | 衣は新に如くはなく、人は故に如くはなし |
|---|---|
| 読み方 | いはしんにしくはなく、ひとはこにしくはなし |
| 意味 | 衣服は新しく仕立てたものが最もよいが、付き合う相手は長年の知り合いが何よりだということ。
長く付き合った相手とは心の内を分かり合えるので、古なじみの友の値打ちを述べた言葉。「故」は「古い」の意味で、この句では古くからの知り合いのこと。 斉の国で長く宰相を務めた晏子が、主君の景公とともにいた場で口にした言葉として『晏子春秋』に見える。 似た言葉に古い友達と古い葡萄酒に勝るものなしがある。 |
| 例文 | 転勤先でも新しい仲間はできたが、衣は新に如くはなく、人は故に如くはなしで、困ったときに相談するのはやはり学生時代の友人だ。 |
| 出典 | 『晏子春秋』内篇雑上 |
| 異形 | 衣は新に如くは莫く人は故に如くは莫し(いはしんにしくはなくひとはこにしくはなし) |
| 衣は新しきに若くは莫く、人は故きに若くは莫し(ころもはあたらしきにしくはなく、ひとはふるきにしくはなし) | |
| 人は故きに如かず、衣は新しきに如かず(ひとはふるきにしかず、ころもはあたらしきにしかず) | |
| 場面 | 友人 / 友情 |
| 使用漢字 | 衣 / 新 / 如 / 人 / 故 / 莫 / 若 |
「衣」を含むことわざ
- 悪衣悪食を恥ずる者は、未だ与に議するに足らず(あくいあくしょくをはずるものは、いまだともにぎするにたらず)
- 衣、新を経ずんば何に由りて故ならん(い、しんをへずんばなにによりてこならん)
- 衣、帛を重ねず(い、はくをかさねず)
- 衣錦の栄(いきんのえい)
- 衣食足りて礼節を知る(いしょくたりてれいせつをしる)
- 衣帯を解かず(いたいをとかず)
- 一髪、二化粧、三衣装(いちかみ、にけしょう、さんいしょう)
- 衣鉢を継ぐ(いはつをつぐ)
- 衣鉢を伝う(いはつをつたう)
- 浮世は衣装七分(うきよはいしょうしちぶ)
「新」を含むことわざ
- 新しい酒は新しい革袋に盛れ(あたらしいさけはあたらしいかわぶくろにもれ)
- 新しい酒を古い革袋に盛る(あたらしいさけをふるいかわぶくろにもる)
- 新しい畳でも叩けばごみが出る(あたらしいたたみでもたたけばごみがでる)
- 新たなる月(あらたなるつき)
- 新たに沐する者は必ず冠を弾く(あらたにもくするものはかならずかんむりをはじく)
- 衣、新を経ずんば何に由りて故ならん(い、しんをへずんばなにによりてこならん)
- 伊勢は津で持つ津は伊勢で持つ尾張名古屋は新城で持つ(いせはつでもつつはいせでもつおわりなごやはしんしろでもつ)
- 新紀元を画する(しんきげんをかくする)
- 新紀元を開く(しんきげんをひらく)
- 新規蒔き直し(しんきまきなおし)
「如」を含むことわざ
- 油に水の混じる如し(あぶらにみずのまじるごとし)
- 雨、車軸の如し(あめ、しゃじくのごとし)
- 危うきこと虎の尾を踏むが如し(あやうきこととらのおをふむがごとし)
- 危うきこと累卵の如し(あやうきことるいらんのごとし)
- 蟻の甘きにつくが如し(ありのあまきにつくがごとし)
- 蟻の塔を組む如し(ありのとうをくむごとし)
- 如何物食い(いかものぐい)
- 如何せん(いかんせん)
- 市に帰するが如し(いちにきするがごとし)
- 一利を興すは一害を除くに如かず(いちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず)
「人」を含むことわざ
- 赤の他人(あかのたにん)
- 商人と屏風は直ぐには立たぬ(あきんどとびょうぶはすぐにはたたぬ)
- 商人に系図なし(あきんどにけいずなし)
- 商人の嘘は神もお許し(あきんどのうそはかみもおゆるし)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 商人の空誓文(あきんどのそらせいもん)
- 商人の空値(あきんどのそらね)
- 商人の元値(あきんどのもとね)
- 商人は木の葉も錦に飾る(あきんどはこのはもにしきにかざる)
- 商人は損していつか倉が建つ(あきんどはそんしていつかくらがたつ)
「故」を含むことわざ
- 衣、新を経ずんば何に由りて故ならん(い、しんをへずんばなにによりてこならん)
- 孔雀は羽故人に捕らる(くじゃくははねゆえひとにとらる)
- 口故に身を果たす(くちゆえにみをはたす)
- 傾蓋、故の如し(けいがい、このごとし)
- 故郷へ錦を飾る(こきょうへにしきをかざる)
- 故郷忘じ難し(こきょうぼうじがたし)
- 子故の闇(こゆえのやみ)
- 妻子を置く所が故郷(さいしをおくところがこきょう)
- 世故に長ける(せこにたける)
- 二千里の外、故人の心(にせんりのほか、こじんのこころ)
「莫」を含むことわざ
- 衣は新に如くは莫く人は故に如くは莫し(いはしんにしくはなくひとはこにしくはなし)
- 子を知るは父に若くは莫し(こをしるはちちにしくはなし)
- 遮莫(さもあらばあれ)
- 天勾践を空しゅうすること莫れ、時に范蠡なきにしも非ず(てんこうせんをむなしゅうすることなかれ、ときにはんれいなきにしもあらず)
- 莫逆の友(ばくぎゃくのとも)
