朽索の六馬を馭するが如し
ことわざ「朽索の六馬を馭するが如し」の意味・読み方・異形などを解説します。
朽索の六馬を馭するが如し
きゅうさくのろくばをぎょするがごとし
| 言葉 | 朽索の六馬を馭するが如し |
|---|---|
| 読み方 | きゅうさくのろくばをぎょするがごとし |
| 意味 | くさりかけた綱で、六頭もの馬が引く車を走らせるのと同じで、ひどく危うくて難しい事柄をいう。綱はいつ切れるか分からず、少しでも手元が狂えば車ごとひっくり返る。もとは、多くの人の上に立つ者は、いつもそのくらいの恐れをもって気を引きしめ、務めにあたれと、指導者の心がまえを教える句だった。
「朽索」は、くさって弱った縄。「六馬」は、天子(古代中国の王)の車につなぐ六頭の馬のことで、「りくば」の読みもある。古代中国の『書経』に収められた「五子之歌」の中で、民を治める立場の恐ろしさを、六頭の馬を朽ちた縄で走らせるさまに重ねた句に基づく。「…馭するが若し」とも書く。四字熟語では 朽索六馬 という。頼りないものに大事なことを任せる危うさをいう言葉に 腐り縄に馬を繋ぐ がある。 |
| 例文 | 大きな会社を任されたばかりの新社長は、毎日が朽索の六馬を馭するが如しで、ひとつの判断にも神経をすり減らしている。 |
| 出典 | 『書経』五子之歌 |
| 異形 | 朽索の六馬を馭するが若し(きゅうさくのりくばをぎょするがごとし) |
| 場面 | 危険 / 慎重 |
| 使用漢字 | 朽 / 索 / 六 / 馬 / 馭 / 如 / 若 |
「朽」を含むことわざ
- 斧の柄朽つ(おののえくつ)
- 杞梓連抱にして数尺の朽有るも良工は棄てず(きしれんぽうにしてすうせきのくちあるもりょうこうはすてず)
- 朽索の六馬を馭するが如し(きゅうさくのろくばをぎょするがごとし)
- 朽木は雕るべからず(きゅうぼくはえるべからず)
- 朽ち木は柱にならぬ(くちきははしらにならぬ)
- 蛇に嚙まれて朽ち縄に怖じる(へびにかまれてくちなわにおじる)
「索」を含むことわざ
- 朽索の六馬を馭するが如し(きゅうさくのろくばをぎょするがごとし)
「六」を含むことわざ
- 悪妻は六十年の不作(あくさいはろくじゅうねんのふさく)
- 一日一字を学べば三百六十字(いちにちいちじをまなべばさんびゃくろくじゅうじ)
- 一の裏は六(いちのうらはろく)
- 木六竹八塀十郎(きろくたけはちへいじゅうろう)
- 後生願いの六性悪(ごしょうねがいのろくしょうあく)
- 五臓六腑に染み渡る(ごぞうろっぷにしみわたる)
- 三十六計逃げるに如かず(さんじゅうろっけいにげるにしかず)
- 総領の甚六(そうりょうのじんろく)
- 十日の菊、六日の菖蒲(とおかのきく、むいかのあやめ)
- 朋友は六親に叶う(ほうゆうはりくしんにかなう)
「馬」を含むことわざ
- 敢えて後れたるに非ず、馬進まざるなり(あえておくれたるにあらず、うますすまざるなり)
- 朝雨馬に鞍置け(あさあめうまにくらおけ)
- 朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随う(あしたにはふじのもんをたたき、ゆうべにはひばのちりにしたがう)
- 荒馬の轡は前から(あらうまのくつわはまえから)
- 鞍上人なく、鞍下馬なし(あんじょうひとなく、あんかうまなし)
- 生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)
- 一馬の奔る、一毛の動かざるは無し(いちばのはしる、いちもうのうごかざるはなし)
- 一番風呂は馬鹿が入る(いちばんぶろはばかがはいる)
- 一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう)
- 牛にも馬にも踏まれず(うしにもうまにもふまれず)
「馭」を含むことわざ
- 朽索の六馬を馭するが如し(きゅうさくのろくばをぎょするがごとし)
「如」を含むことわざ
- 油に水の混じる如し(あぶらにみずのまじるごとし)
- 雨、車軸の如し(あめ、しゃじくのごとし)
- 危うきこと虎の尾を踏むが如し(あやうきこととらのおをふむがごとし)
- 危うきこと累卵の如し(あやうきことるいらんのごとし)
- 蟻の甘きにつくが如し(ありのあまきにつくがごとし)
- 蟻の塔を組む如し(ありのとうをくむごとし)
- 如何物食い(いかものぐい)
- 如何せん(いかんせん)
- 市に帰するが如し(いちにきするがごとし)
- 一利を興すは一害を除くに如かず(いちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず)
「若」を含むことわざ
- いずれ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)
- 焔焔に滅せずんば炎炎を若何せん(えんえんにめっせずんばえんえんをいかんせん)
- 傍らに人無きが若し(かたわらにひとなきがごとし)
- 学若し成らずんば死すとも帰らず(がくもしならずんばしすともかえらず)
- 気が若い(きがわかい)
- 君子の交わりは淡きこと水の若し(くんしのまじわりはあわきことみずのごとし)
- 衣は新しきに若くは莫く、人は故きに若くは莫し(ころもはあたらしきにしくはなく、ひとはふるきにしくはなし)
- 子を知ること父に若くはなし(こをしることちちにしくはなし)
- 五指のこもごも弾くは捲手の一挃に若かず(ごしのこもごもはじくはけんしゅのいっちつにしかず)
- 駟の隙を過ぐるが若し(しのげきをすぐるがごとし)
