千金は死せず百金は刑せられず
ことわざ「千金は死せず百金は刑せられず」の意味・読み方を解説します。
千金は死せず百金は刑せられず
せんきんはしせずひゃっきんはけいせられず
| 言葉 | 千金は死せず百金は刑せられず |
|---|---|
| 読み方 | せんきんはしせずひゃっきんはけいせられず |
| 意味 | 裁判の結果は金しだいで変わり、金さえ出せば重い罪でも見逃されるとする言葉。
「千金」「百金」は、どちらも多額の金のこと。裁きを行う役人に千金を差し出せば死罪にならず、百金を差し出せば刑罰にかけられずに済むと言っている。 古代の中国の兵法書『尉繚子(うつりょうし)』が、そのころ世間で広まっていた言いぐさとして紹介している。同書はそのあとに、自分の説く裁きの方法をとれば、どんな大金を積んでも使いようがなくなると続けている。 金で処罰を逃れる点は千金の子は市に死せずと重なり、裁きと金の関わりを言う句には地獄の沙汰も金次第もある。 |
| 例文 | 裁判官が金で判決を変えていた事件が明るみに出ると、人々は「千金は死せず百金は刑せられずとは、昔も今も同じだ」と嘆いた。 |
| 出典 | 『尉繚子』将理 |
| 場面 | お金 / 金の力 |
| 使用漢字 | 千 / 金 / 死 / 百 / 刑 |
「千」を含むことわざ
- 悪事千里を走る(あくじせんりをはしる)
- 朝起き千両、夜起き百両(あさおきせんりょう、よおきひゃくりょう)
- 値千金(あたいせんきん)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 諍い果てての千切り木(いさかいはててのちぎりぎ)
- 一日千秋の思い(いちじつせんしゅうのおもい)
- 一双の玉臂千人の枕(いっそうのぎょくひせんにんのまくら)
- 一髪、千鈞を引く(いっぱつ、せんきんをひく)
- 一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう)
- 牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)
「金」を含むことわざ
- 愛想づかしも金から起きる(あいそづかしもかねからおきる)
- 朝の果物は金(あさのくだものはきん)
- 麻を荷って金を捨てる(あさをになってかねをすてる)
- 値千金(あたいせんきん)
- 阿弥陀の光も金次第(あみだのひかりもかねしだい)
- 有り金をはたく(ありがねをはたく)
- ありそうでないのが金(ありそうでないのがかね)
- 有るは借銭、無いは金(あるはしゃくせん、ないはかね)
- 砂に黄金、泥に蓮(いさごにこがね、でいにはちす)
- 石部金吉鉄兜(いしべきんきちかなかぶと)
「死」を含むことわざ
- 垢で死んだ者はない(あかでしんだものはない)
- 朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり(あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり)
- 慌てる蟹は穴の口で死ぬ(あわてるかにはあなのくちでしぬ)
- 生きている犬は死んだライオンに勝る(いきているいぬはしんだらいおんにまさる)
- 生き二両に死に五両(いきにりょうにしにごりょう)
- 生き身は死に身(いきみはしにみ)
- 生きるべきか死すべきかそれが問題だ(いきるべきかしすべきかそれがもんだいだ)
- 一度死ねば二度死なぬ(いちどしねばにどしなぬ)
- 一死一生乃ち交情を知る(いっしいっせいすなわちこうじょうをしる)
- 未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん(いまだせいをしらず、いずくんぞしをしらん)
「百」を含むことわざ
- 悪妻は百年の不作(あくさいはひゃくねんのふさく)
- 朝起き千両、夜起き百両(あさおきせんりょう、よおきひゃくりょう)
- 明日の百より今日の五十(あすのひゃくよりきょうのごじゅう)
- 一日一字を学べば三百六十字(いちにちいちじをまなべばさんびゃくろくじゅうじ)
- 一人善く射れば百夫決拾す(いちにんよくいればひゃっぷけっしゅうす)
- 一文惜しみの百知らず(いちもんおしみのひゃくしらず)
- 一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ(いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ)
- 一行失すれば百行共に傾く(いっこうしっすればひゃっこうともにかたむく)
- 今参り百日(いままいりひゃくにち)
- 嘘八百(うそはっぴゃく)
「刑」を含むことわざ
- 刑場の露と消える(けいじょうのつゆときえる)
- 刑の疑わしきは軽くせよ(けいのうたがわしきはかるくせよ)
- 刑は刑なきに期す(けいはけいなきにきす)
- 千金は死せず百金は刑せられず(せんきんはしせずひゃっきんはけいせられず)
- 礼楽刑政その極は一なり(れいがくけいせいそのきょくはいつなり)
