「高」から始まる故事・ことわざ・慣用句
「高」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 16 件
高閣に束ねる(こうかくにつかねる)
書物などを高い棚の上に束ねて放置し、活用しないことのたとえ。「高閣」は高い棚のこと。
高山の巓には美木なし(こうざんのいただきにはびぼくなし)
地位の高い人は、人からねたまれたり批判されたりすることが多く、その名声を保つのが難しいというたとえ。 高山の頂上は雨風の激しい過酷な環境なので、そこに立つ木は美しい姿を保つことができないとの意から。
高木は風に折らる(こうぼくはかぜにおらる)
優れた人や高い地位の人ほど、人からねたまれて身を滅ぼしやすいことのたとえ。 高い木ほど強い風を受けて折れやすいことから。 「高木は風に折らる」「喬木は風に折らる」ともいう。
高慢は出世の行き止まり(こうまんはしゅっせのいきどまり)
自分の出世を自慢ばかりするようになると、その人は向上しないということ。また、人から嫌われてそれ以上の出世もできなくなるということ。
高い舟借りて安い小魚釣る(たかいふねかりてやすいこざかなつる)
好きな事のためには、損得など考えないということのたとえ。
高かろう良かろう、安かろう悪かろう(たかかろうよかろう、やすかろうわるかろう)
値段が安いものは品質が悪いだろうということ。 安いものには安いなりの理由があるはずとの意から。 「高かろう良かろう、安かろう悪かろう」ともいう。
高が知れる(たかがしれる)
程度がわかり、たいしたことはないということ。「高」は数量や金額の意。
高きに登るには低きよりす(たかきにのぼるにはひくきよりす)
物事には順序があり、手近なところから確実に始めるべきだということ。
高く買う(たかくかう)
相場より高い値段で買うこと。転じて、人物の能力や行いなどを高く評価すること。
高くつく(たかくつく)
安い物を買ったつもりが、思わぬところで出費がかさんで高いものになってしまうこと。
高く止まる(たかくとまる)
気位が高く、人を見下した態度をとること。
高嶺の花(たかねのはな)
高い嶺に咲くきれいな花のように、遠くから見るだけで手に入れることの出来ないもののたとえ。
高飛車に出る(たかびしゃにでる)
相手に対し高圧的な態度をとること。 「高飛車」は、将棋で飛車を自陣前方の高い位置にとる攻撃的な戦法。
高みに土盛る(たかみにつちもる)
無駄な骨折りのたとえ。十分高い所に、さらに土を盛り上げるということから。「高み」は、高い所の意。
高みの見物(たかみのけんぶつ)
高い所から下の騒ぎを見物するように、第三者の立場から、事の成り行きを興味本位に傍観すること。「高み」は、高い所の意。
高を括る(たかをくくる)
たいしたことはないと見くびること。
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