五色主無し
ことわざ「五色主無し」(ごしきしゅなし)の意味・読み方を解説します。
五色主無し
ごしきしゅなし
| 言葉 | 五色主無し |
|---|---|
| 読み方 | ごしきしゅなし |
| 意味 | 恐ろしさに震え上がって、顔の色があれこれと入れかわり、一つの色に落ち着かないようす。
「五色」はもとは五種類の色のことで、句の中では顔に次々と浮かぶ色合いのこと。「主無し」は、その色がどれか一つに収まりきらない様子をさす。 句は『淮南子』精神訓に載る話から出た。『淮南子』は、大昔に中国で編まれた本の名。伝説の王の禹(う)が南の地方を見て回る途中で大きな川を渡っていると、黄色い竜が現れて舟を背に負った。舟の上の人たちはおびえきって「五色主無し」のありさまになったが、禹は笑い、生きるのはこの世にしばらく宿を借りることで、死ぬのはもとの所へ帰るだけだと言った。竜をとかげほどにしか見ず、顔色一つ変えなかったので、竜は耳を伏せ、尾を振って逃げていったという。 おびえて顔から血の気が引くことをいう顔色なしも、近い場面で使う言葉である。 |
| 例文 | 夜道でいきなり大きな犬にほえかかられ、弟は五色主無しのありさまで、その場に立ちすくんでしまった。 |
| 出典 | 『淮南子』精神訓 |
| 場面 | 怯える / 顔 |
| 使用語彙 | 五色 |
| 使用漢字 | 五 / 色 / 主 / 無 |
「五」を含むことわざ
- 会えば五厘の損がゆく(あえばごりんのそんがゆく)
- 明日の百より今日の五十(あすのひゃくよりきょうのごじゅう)
- 生き二両に死に五両(いきにりょうにしにごりょう)
- 一升の餅に五升の取り粉(いっしょうのもちにごしょうのとりこ)
- 一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)
- 浮世は一分五厘(うきよはいちぶごりん)
- 江戸っ子は五月の鯉の吹き流し(えどっこはさつきのこいのふきながし)
- 男は二十五の暁まで育つ(おとこはにじゅうごのあかつきまでそだつ)
- 堪忍五両、思案十両(かんにんごりょう、しあんじゅうりょう)
- 堪忍五両、負けて三両(かんにんごりょう、まけてさんりょう)
「色」を含むことわざ
- 色褪せる(いろあせる)
- 色男、金と力はなかりけり(いろおとこ、かねとちからはなかりけり)
- 色香に迷う(いろかにまよう)
- 色が褪せる(いろがあせる)
- 色気と痔の気のない者はない(いろけとじのけのないものはない)
- 色気より食い気(いろけよりくいけ)
- 色気を示す(いろけをしめす)
- 色気を出す(いろけをだす)
- 色に上下の隔てなし(いろにじょうげのへだてなし)
- 色の白いは七難隠す(いろのしろいはしちなんかくす)
「主」を含むことわざ
- 相手変われど主変わらず(あいてかわれどぬしかわらず)
- 敢えて主とならず客となる(あえてしゅとならずきゃくとなる)
- 預かり物は半分の主(あずかりものははんぶんのぬし)
- 家は弱かれ主は強かれ(いえはよわかれぬしはつよかれ)
- 息の臭きは主知らず(いきのくさきはぬししらず)
- 医者が取るか坊主が取るか(いしゃがとるかぼうずがとるか)
- 一国一城の主(いっこくいちじょうのあるじ)
- 嘘と坊主の頭は結ったことがない(うそとぼうずのあたまはゆったことがない)
- 親方思いの主倒し(おやかたおもいのしゅたおし)
- 親子は一世、夫婦は二世、主従は三世(おやこはいっせ、ふうふはにせ、しゅじゅうはさんせ)
「無」を含むことわざ
- 味無い物の煮え太り(あじないもののにえぶとり)
- 有って地獄、無くて極楽(あってじごく、なくてごくらく)
- 有っても苦労、無くても苦労(あってもくろう、なくてもくろう)
- 網無くして淵にのぞむな(あみなくしてふちにのぞむな)
- 怪しきを見て怪しまざれば怪しき事無し(あやしきをみてあやしまざればあやしきことなし)
- 有りそうで無いのが金、無さそうで有るのが借金(ありそうでないのがかね、なさそうであるのがしゃっきん)
- 有るか無きか(あるかなきか)
- 有るは借銭、無いは金(あるはしゃくせん、ないはかね)
- 言う者罪無くして聞く者戒しむるに足る(いうものつみなくしてきくものいましむるにたる)
- 家に無くてならぬものは上がり框と女房(いえになくてならぬものはあがりがまちとにょうぼう)
