「胸」を含む故事・ことわざ・慣用句
「胸」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
男は度胸、女は愛嬌(おとこはどきょう、おんなはあいきょう)
男にとって大切なものは、物事に動じない強い度胸で、女にとって大切なものは、にこやかでかわいらしい魅力だということ。「度胸」と「愛嬌」の「きょう」の語呂を合わせていった言葉。
胸襟を開く(きょうきんをひらく)
心の中に思っていることをすっかり打ち明けること。「胸襟」は、胸と襟から転じて心の中の意。
胸中、成竹あり(きょうちゅう、せいちくあり)
事をするにあたって、あらかじめ十分な見通しが立っていることのたとえ。 「成竹」は、事前に心の中で考えている計画のこと。 竹の絵を描くときには、胸の中に竹の形を思い浮かべてから描きはじめるとの意から。
舌三寸に胸三寸(したさんずんにむねさんずん)
ちょっと口から出た言葉や、ふと思いついたことが、重大な事を引き起こすことがあるので、むやみに言葉にしたり行動してはいけないということ「舌三寸」はちょっとしゃべること、「胸三寸」は心の中にある考えの意。
度胸が据わる(どきょうがすわる)
何が起こっても動じない心が備わること。
度胸を据える(どきょうをすえる)
何事にも動じないと心に決める。覚悟を決める。
胸糞が悪い(むなくそがわるい)
不快で気分が晴れない様子。 「胸糞」は、胸を卑しめていう言葉。
胸突き八丁(むなつきはっちょう)
山頂付近の険しく急な坂道。富士登山で、頂上までの八丁(約八七二メートル)の険しい斜面のことから。
胸突き八丁(むなつきはっちょう)
物事を成し遂げる前の、一番苦しい局面。
胸が熱くなる(むねがあつくなる)
感動すること。
胸が痛む(むねがいたむ)
心配や悲しみなどから、つらい気持ちになること。
胸が一杯になる(むねがいっぱいになる)
ある物事に感銘を受けたり悲しみを感じたりして、それ以外の事はなにも考えられなくなる様子。
胸が躍る(むねがおどる)
喜びや期待などから気持ちがうきうきすること。
胸が裂ける(むねがさける)
悲しさや悔しさなどから、耐えられないほどの苦しさを感じるさま。 「胸が張り裂ける」ともいう。
胸がすく(むねがすく)
心につかえていた不平や不満などがなくなり、すっきりとした気分になること。
胸が高鳴る(むねがたかなる)
希望や期待などから、感情が高ぶる様子。
胸が潰れる(むねがつぶれる)
ひどく驚き悲しんで、胸がしめつけられる様子。
胸が詰まる(むねがつまる)
喜びや感動、悲しみなどを感じて、胸が苦しくなる様子。
胸が張り裂ける(むねがはりさける)
悲しさや悔しさなどから、耐えられないほどの苦しさを感じるさま。 「胸が張り裂ける」ともいう。
胸が塞がる(むねがふさがる)
悲しみや心配、不安などから気持ちが暗くなるさま。
胸が焼ける(むねがやける)
食べ過ぎたり飲み過ぎたりして、みぞおち周辺に焼けるような不快感を覚えること。 「胸焼けがする」ともいう。
胸三寸に納める(むねさんずんにおさめる)
すべてを心に納めて、顔にも言葉にも出さないこと。 「胸三寸」は胸の中のこと。 「胸三寸」は単に「胸」、「納める」は「畳む」ともいう。 また「腹に納める」ともいう。
胸三寸に畳む(むねさんずんにたたむ)
すべてを心に納めて、顔にも言葉にも出さないこと。 「胸三寸」は胸の中のこと。 「胸三寸」は単に「胸」、「納める」は「畳む」ともいう。 また「腹に納める」ともいう。
胸に一物(むねにいちもつ)
心に何かたくらみを抱いていること。 「腹」は心の中のこと。 「胸に一物」ともいう。
胸に納める(むねにおさめる)
すべてを心に納めて、顔にも言葉にも出さないこと。 「胸三寸」は胸の中のこと。 「胸三寸」は単に「胸」、「納める」は「畳む」ともいう。 また「腹に納める」ともいう。
胸に刻む(むねにきざむ)
忘れないように心の中にしっかりと留めておくこと。
胸に釘(むねにくぎ)
まるで胸に釘を打たれたように、弱点を突かれてうろたえること。 「胸に釘打つ」「胸に釘針刺す」ともいう。
胸に釘打つ(むねにくぎうつ)
まるで胸に釘を打たれたように、弱点を突かれてうろたえること。 「胸に釘打つ」「胸に釘針刺す」ともいう。
胸に釘針刺す(むねにくぎはりさす)
まるで胸に釘を打たれたように、弱点を突かれてうろたえること。 「胸に釘打つ」「胸に釘針刺す」ともいう。
胸に迫る(むねにせまる)
感銘を受けて、心が満たされること。
胸に畳む(むねにたたむ)
すべてを心に納めて、顔にも言葉にも出さないこと。 「胸三寸」は胸の中のこと。 「胸三寸」は単に「胸」、「納める」は「畳む」ともいう。 また「腹に納める」ともいう。
胸に秘める(むねにひめる)
他の人には言わずに、心の中に隠しておくこと。
胸拉ぐ(むねひしぐ)
ひどく驚き悲しんで、胸がしめつけられる様子。
胸焼けがする(むねやけがする)
食べ過ぎたり飲み過ぎたりして、みぞおち周辺に焼けるような不快感を覚えること。 「胸焼けがする」ともいう。
胸を痛める(むねをいためる)
一人であれこれと思い悩んだり心配したりすること。
胸を打つ(むねをうつ)
強い感動を受けること。また、人に感動を与えること。
胸を躍らせる(むねをおどらせる)
期待や喜びなどから、わくわくした気持ちになること。
胸を借りる(むねをかりる)
自分よりも実力が上の者に練習相手になってもらうこと。 相撲で、下位の力士が上位の力士に稽古の相手になってもらうとの意から。
胸を焦がす(むねをこがす)
恋慕の情に苦しむこと。特に、異性に恋焦がれること。
胸を弾ませる(むねをはずませる)
期待や喜びなどから、わくわくした気持ちになること。
胸を張る(むねをはる)
堂々として、自信に満ちあふれた態度を示すこと。
胸を膨らませる(むねをふくらませる)
期待や喜びなどから、わくわくした気持ちになること。
儲けぬ前の胸算用(もうけぬまえのむなざんよう)
不確かな事柄に期待をかけて、計画を立てることのたとえ。