「向」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 45 件
「向」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
明後日の方を向く(あさってのほうをむく)
見当違いの方向。物事の焦点や目的が、本来あるべきところから大きく外れている様子。 「明後日の方を向く」の形で、問いかけや状況に対して的を外した言動をすること、または関係のないことに目を向けることをいう。
足が向く(あしがむく)
無意識のうちに、自然とある方向へ行く。
足を向けて寝られない(あしをむけてねられない)
恩を受けた人に対する尊敬や感謝の気持ちを、強く忘れずにいることのたとえ。 恩人に対して足を向けることは、失礼に当たるということから。
当て事と越中褌は向こうから外れる(あてごととえっちゅうふんどしはむこうからはずれる)
当てにしていた事は相手の都合で外れることが多いことのたとえ。 「当て事」は当てにしている事。 「向こう」は身体の前、また、相手のこと。 越中褌が身体の前から外れやすいのと同じように、当てにしていた事は向こうから外れることが多いということ。 「当て事は向こうから外れる」「当て事と畚褌は先から外れる」ともいう。
犬が西向きゃ尾は東(いぬがにしむきゃおはひがし)
当たり前のことのたとえ。犬が東を向くと、当然尾は西を向くことから。
運が向く(うんがむく)
よい運がめぐってくること。
得手勝手は向こうには効かない(えてかってはむこうにはきかない)
自分の都合のいいように振る舞っても、なかなか相手が応じてはくれないということ。
お誂え向き(おあつらえむき)
希望や要求通りであること。
大向こうを唸らせる(おおむこうをうならせる)
役者が大向こうにいる観客の賞賛を受けること。また、一般大衆の人気を得ること。「大向こう」は、舞台の正面後方にある観客席のことで、転じて芝居好きの観客のこと。その芝居通を唸らせるような演技をするということから。
顔向けができない(かおむけができない)
恥ずかしさや申し訳なさから、人に顔を合わせることができないたとえ。 世間や社会に対して、責任を痛感している気持ちを言ったことば。
陰になり日向になり(かげになりひなたになり)
あるときは表立って、あるときは人知れず、誰かに尽くしたり援助したりする様子。
陰日向がある(かげひなたがある)
人が見ているところとそうでないところとで、言動が変わること。
風向きが悪い(かざむきがわるい)
相手の機嫌がよくないこと。 また、物事の形勢が自分にとって不利な方向にすすむこと。
川向かいの喧嘩(かわむかいのけんか)
川を隔てた向こう岸の争い。こちらへ火の粉の飛んでくる気遣いがなく、他人事として眺めていられる事柄をいう。
川向こうの火事(かわむこうのかじ)
自分にはまったく影響がなく、苦痛を感じないたとえ。 向こう岸の火事はこちらまで燃え移ってくる危険がないことから。 「川向こうの火事」ともいう。
気が向く(きがむく)
それをやろうという気持ちになること。
水母の風向かい(くらげのかぜむかい)
いくらあがいても無駄なことのたとえ。水母が風上に向かっても進めないことから。
暗闇の恥を日向へ出す(くらやみのはじをひなたへだす)
口をつぐんでいれば表に出ずに終わった失態を、自分から世間の目にさらしてしまうこと。
群羊を駆りて虎狼に向かう(ぐんようをかりてころうにむかう)
頭数ばかりをそろえて、力量の隔たった相手へ攻めかかること。多くは、そうした企ての無駄をいう。羊の群れをけしかけて猛虎に当たらせる図から。
喧嘩過ぎての向こう鉢巻(けんかすぎてのむこうはちまき)
喧嘩の最中は意気地なくこそこそし、喧嘩が終わったとたん虚勢を張って強がること。 「喧嘩過ぎての向こう鉢巻」ともいう。
小姑一人は鬼千匹に向かう(こじゅうとひとりはおにせんびきにむかう)
嫁にとって、小姑一人は鬼千匹にも匹敵するほどやっかいで、扱いにくい存在であるということ。「むかう」は、匹敵するという意。
三日向顔せざればその心測り難し(さんじつこうがんせざればそのこころはかりがたし)
しばらく会わずにいるだけで、相手の胸の内はもう読めなくなる。 人の気持ちほど当てにならないものはない。 「向顔」は顔を突き合わせる意。
趣向を凝らす(しゅこうをこらす)
よりよくなるように工夫すること。
背を向ける(せをむける)
物事に反対したり、無関心な態度を取ったりすること。 「背中を向ける」ともいう。
そっぽを向く(そっぽをむく)
相手を見ずに別の方を見ること。または、相手にしない態度をとること。無視すること。 「横を向く」ともいう。
妻の言うに向こう山も動く(つまのいうにむこうやまもうごく)
妻の言葉は夫に対して大きな力を持っていることのたとえ。 動くはずのない向こうの山でさえも、妻が言えば動いてしまうとの意から。
天に向かって唾を吐く(てんにむかってつばをはく)
他人に害を与えようとして、逆に自分がひどい目に遭うことのたとえ。 上を向いて唾をはくと、自分の顔に落ちてくることから。 「天を仰いで唾す」「天を仰いで唾する」「仰いで唾を吐く」などともいう。
蟷螂が斧を以て隆車に向かう(とうろうがおのをもってりゅうしゃにむかう)
かなうはずのない相手に、身の丈も測らずに立ちはだかること。 意気だけは十分でも、届く見込みは初めから無い。 「蟷螂」はかまきり、「斧」はその前足のこと。 「隆車」は大きな車のこと。 単に「蟷螂の斧」ともいう。
道理に向かう刃なし(どうりにむかうやいばなし)
どんな無法者でも道理に勝てないということ。
情けに刃向かう刃なし(なさけにはむかうやいばなし)
情けをかけてくれた人に、誰も刃向かうことは出来ないということ。
