衣の袖から鎧が見える
ことわざ「衣の袖から鎧が見える」の意味・読み方・異形などを解説します。
衣の袖から鎧が見える
ころものそでからよろいがみえる
| 言葉 | 衣の袖から鎧が見える |
|---|---|
| 読み方 | ころものそでからよろいがみえる |
| 意味 | 見かけはもの静かに話し合いで事を運ぶような態度をとりながら、腹の中では力ずくで相手を言いなりにするつもりでいる、その本当のねらいが隠しきれずにのぞくさまをいう。広く、取りつくろった態度のすきまから本心が透けて見えることを指しても言う。
僧の着る衣の袖口から、下に着こんだ鎧がちらりとのぞく姿を、胸の内に隠したねらいに見立てた。平清盛が、自分を思いとどまらせようと意見しに来た息子の重盛と会う際に、鎧の上に僧の衣を羽織って隠していたという、『平家物語』に描かれた話にちなむ。 |
| 例文 | 会社側は「みなさんの声をよく聞きたい」とにこやかに切り出したが、従わなければ処分もあり得ると付け加えたので、衣の袖から鎧が見えると組合の人たちは身構えた。 |
| 異形 | 衣の下の鎧(ころものしたのよろい) |
| 場面 | うわべを繕う / 人の本性 |
| 使用漢字 | 衣 / 袖 / 鎧 / 見 / 下 |
「衣」を含むことわざ
- 悪衣悪食を恥ずる者は、未だ与に議するに足らず(あくいあくしょくをはずるものは、いまだともにぎするにたらず)
- 衣、新を経ずんば何に由りて故ならん(い、しんをへずんばなにによりてこならん)
- 衣、帛を重ねず(い、はくをかさねず)
- 衣錦の栄(いきんのえい)
- 衣食足りて礼節を知る(いしょくたりてれいせつをしる)
- 衣帯を解かず(いたいをとかず)
- 一髪、二化粧、三衣装(いちかみ、にけしょう、さんいしょう)
- 衣は新に如くはなく、人は故に如くはなし(いはしんにしくはなく、ひとはこにしくはなし)
- 衣鉢を継ぐ(いはつをつぐ)
- 衣鉢を伝う(いはつをつたう)
「袖」を含むことわざ
- 戴く物は夏も小袖(いただくものはなつもこそで)
- 三十振袖、四十島田(さんじゅうふりそで、しじゅうしまだ)
- 袖から火事(そでからかじ)
- 袖から手を出すも嫌い(そでからてをだすもきらい)
- 袖にする(そでにする)
- 袖の下(そでのした)
- 袖の下に回る子は打たれぬ(そでのしたにまわるこはうたれぬ)
- 袖は長くとも手は伸ばされぬ(そではながくともてはのばされぬ)
- 袖引き煙草に押し付け茶(そでひきたばこにおしつけちゃ)
- 袖振り合うも他生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)
「鎧」を含むことわざ
- 衣の袖から鎧が見える(ころものそでからよろいがみえる)
「見」を含むことわざ
- 相手見てからの喧嘩声(あいてみてからのけんかごえ)
- 青菜は男に見せな(あおなはおとこにみせな)
- 足元を見る(あしもとをみる)
- 足を重ねて立ち、目を仄てて見る(あしをかさねてたち、めをそばだててみる)
- 後先見ず(あとさきみず)
- 穴の開くほど見る(あなのあくほどみる)
- 家鴨の火事見舞い(あひるのかじみまい)
- 甘く見る(あまくみる)
- 怪しきを見て怪しまざれば、怪しみ却って破る(あやしきをみてあやしまざれば、あやしみかえってやぶる)
- いい目を見る(いいめをみる)
