翠は羽を以て自ら残う
ことわざ「翠は羽を以て自ら残う」の意味・読み方・異形などを解説します。
翠は羽を以て自ら残う
すいははねをもってみずからそこなう
| 言葉 | 翠は羽を以て自ら残う |
|---|---|
| 読み方 | すいははねをもってみずからそこなう |
| 意味 | 人よりまさった力や目立つ良さは、かえって持ち主の身を苦しめ、災難を招きよせる種にもなりうるとのたとえ。
カワセミ(漢字で「翠」)は水辺にすむ小鳥で、背中が青緑色に光るきれいな羽をしている。その羽を目当てに人にねらわれ、つかまってしまう。美しく生まれたばかりに命まで危うくなる小鳥のさまを、人間に当てはめた。「以て」は「〜によって」、「残う」は「傷つける・だめにする」の意味。 中国の書物『劉子』(『劉子新論』とも呼ばれる)の、才能を包み隠すことを説いた「韜光」の章に出てくる句。才知を見せびらかす者はそのせいで身をそこなうと述べたところで、後ろに「亀は智を以て自ら害う(亀は知恵のある生き物とされたために、占いに使われて甲羅を火にかけられる)」が並べられる。孔雀や麝香を持ち出して語る孔雀は羽ゆえ人に捕らる・麝香は臍故命をとらるるも、意味のうえでは大差がない。 |
| 例文 | 腕利きの大工として名の通った祖父は、断れない頼みを次々に抱えこんで体を壊してしまった。翠は羽を以て自ら残うを思わずにいられない。 |
| 出典 | 『劉子』韜光 |
| 異形 | 翡翠は羽を以て自ら害わる(ひすいははねをもってみずからそこなわる) |
| 場面 | 才能・能力 / 災難に逢う |
| 使用漢字 | 翠 / 羽 / 以 / 自 / 残 / 翡 / 害 |
「翠」を含むことわざ
- 翠は羽を以て自ら残う(すいははねをもってみずからそこなう)
「羽」を含むことわざ
- 羽觴を飛ばす(うしょうをとばす)
- 同じ羽の鳥は集まるものだ(おなじはねのとりはあつまるものだ)
- 尾羽打ち枯らす(おはうちからす)
- 数を言うまい羽織りの紐(かずをいうまいはおりのひも)
- 烏の濡れ羽色(からすのぬればいろ)
- 孔雀は羽ゆえ人に捕らる(くじゃくははねゆえひとにとらる)
- 白羽の矢が立つ(しらはのやがたつ)
- 積羽舟を沈む(せきうふねをしずむ)
- 切羽詰まる(せっぱつまる)
- 弦なき弓に羽抜け鳥(つるなきゆみにはぬけどり)
「以」を含むことわざ
- 悪の小なるを以て之を為すなかれ(あくのしょうなるをもってこれをなすなかれ)
- 油を以って油煙を落とす(あぶらをもってゆえんをおとす)
- 一言以て之を蔽う(いちげんもってこれをおおう)
- 一を以て万を知る(いちをもってばんをしる)
- 一簣を以て江河を障う(いっきをもってこうがをささう)
- 佚を以って労を待つ(いつをもってろうをまつ)
- 夷を以て夷を制す(いをもっていをせいす)
- 怨みに報ゆるに徳を以てす(うらみにむくゆるにとくをもってす)
- 嬰児の貝を以て巨海を測る(えいじのかいをもってきょかいをはかる)
- 王事を以て家事を辞す(おうじをもってかじをじす)
「自」を含むことわざ
- 相惚れ自惚れ片惚れ岡惚れ(あいぼれうぬぼれかたぼれおかぼれ)
- 医者の自脈効き目なし(いしゃのじみゃくききめなし)
- 医者よ自らを癒せ(いしゃよみずからをいやせ)
- 自惚れと瘡気のない者はない(うぬぼれとかさけのないものはない)
- 臆病の自火に責めらる(おくびょうのじかにせめらる)
- 勝った自慢は負けての後悔(かったじまんはまけてのこうかい)
- 口自慢の仕事下手(くちじまんのしごとべた)
- 薫は香を以て自ら焼く(くんはこうをもってみずからやく)
- 怪我と弁当は自分持ち(けがとべんとうはじぶんもち)
- 剛戻自ら用う(ごうれいみずからもちう)
「残」を含むことわざ
- 枝は枯れても根は残る(えだはかれてもねはのこる)
- 鬼の目にも見残し(おにのめにもみのこし)
- 心に残る(こころにのこる)
- 心を残す(こころをのこす)
- 言葉を残す(ことばをのこす)
- 残念閔子騫(ざんねんびんしけん)
- しこりが残る(しこりがのこる)
- 爪痕を残す(つめあとをのこす)
- 虎は死して皮を留め、人は死して名を残す(とらはししてかわをとどめ、ひとはししてなをのこす)
- 名を残す(なをのこす)
「翡」を含むことわざ
- 翡翠は羽を以て自ら害わる(ひすいははねをもってみずからそこなわる)
