志士仁人は生を求めて以て仁を害するなし
ことわざ「志士仁人は生を求めて以て仁を害するなし」の意味・読み方・異形などを解説します。
志士仁人は生を求めて以て仁を害するなし
ししじんじんはせいをもとめてもってじんをがいするなし
| 言葉 | 志士仁人は生を求めて以て仁を害するなし |
|---|---|
| 読み方 | ししじんじんはせいをもとめてもってじんをがいするなし |
| 意味 | 正しい道を進もうと固く心に決めた人や、思いやりの心をいちばんに重んじる人は、自分の命が惜しいばかりに仁の道から外れるまねは決してしない。
句の中の「志士」は理想をかかげて生きる志の高い人、「仁人」は仁の徳をそなえた人を指す。「仁」は孔子が説いた、人を思いやりいつくしむ心をさす。 孔子の言葉や行いを記した『論語』に見える一節で、このあとには、わが身を捨ててでも仁をつらぬくこともある、とまで述べている(身を殺して以て仁を成す)。初めの四字は、志士仁人という四字熟語の形でも使う。 |
| 例文 | 志士仁人は生を求めて以て仁を害するなしというが、彼は自分の身が危なくなっても、弱い立場の人たちを見捨てなかった。 |
| 出典 | 『論語』衛霊公 |
| 異形 | 志士仁人は生を求めて以て仁を害することなし(ししじんじんはせいをもとめてもってじんをがいすることなし) |
| 場面 | 信念を貫く / 決死の覚悟 |
| 使用漢字 | 志 / 士 / 仁 / 人 / 生 / 求 / 以 / 害 |
「志」を含むことわざ
- 意志のある所には道がある(いしのあるところにはみちがある)
- 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや)
- 鴻鵠の志(こうこくのこころざし)
- 志合えば胡越も昆弟たり(こころざしあえばこえつもこんていたり)
- 志ある者は事竟に成る(こころざしあるものはことついになる)
- 志は髪の筋(こころざしはかみのすじ)
- 志は木の葉に包め(こころざしはこのはにつつめ)
- 志を立てる(こころざしをたてる)
- 心は小ならんことを欲し志は大ならんことを欲す(こころはしょうならんことをほっしこころざしはだいならんことをほっす)
- 事志と違う(ことこころざしとたがう)
「士」を含むことわざ
- 一合取っても武士は武士(いちごうとってもぶしはぶし)
- 一富士、二鷹、三茄子(いちふじ、にたか、さんなすび)
- いとこ同士は鴨の味(いとこどうしはかものあじ)
- 刀は武士の魂(かたなはぶしのたましい)
- 来て見ればさほどでもなし富士の山(きてみればさほどでもなしふじのやま)
- 策士、策に溺れる(さくし、さくにおぼれる)
- 志士苦心多し(ししくしんおおし)
- 士族の商法(しぞくのしょうほう)
- 士は己を知る者の為に死す(しはおのれをしるもののためにしす)
- 好いた同士は泣いても連れる(すいたどうしはないてもつれる)
「仁」を含むことわざ
- 過ちを観て仁を知る(あやまちをみてじんをしる)
- 医は仁術(いはじんじゅつ)
- 巧言令色、鮮なし仁(こうげんれいしょく、すくなしじん)
- 剛毅朴訥、仁に近し(ごうきぼくとつ、じんにちかし)
- 仁義を切る(じんぎをきる)
- 仁者は憂えず、知者は惑わず、勇者は懼れず(じんしゃはうれえず、ちしゃはまどわず、ゆうしゃはおそれず)
- 仁者は敵なし(じんしゃはてきなし)
- 宋襄の仁(そうじょうのじん)
- 大道廃れて仁義あり(だいどうすたれてじんぎあり)
- 知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ(ちしゃはみずをたのしみ、じんしゃはやまをたのしむ)
「人」を含むことわざ
- 赤の他人(あかのたにん)
- 商人と屏風は直ぐには立たぬ(あきんどとびょうぶはすぐにはたたぬ)
- 商人に系図なし(あきんどにけいずなし)
- 商人の嘘は神もお許し(あきんどのうそはかみもおゆるし)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 商人の空誓文(あきんどのそらせいもん)
- 商人の空値(あきんどのそらね)
- 商人の元値(あきんどのもとね)
- 商人は木の葉も錦に飾る(あきんどはこのはもにしきにかざる)
- 商人は損していつか倉が建つ(あきんどはそんしていつかくらがたつ)
「生」を含むことわざ
- 諦めは心の養生(あきらめはこころのようじょう)
- 徒花に実は生らぬ(あだばなにみはならぬ)
- 生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)
- 生き肝を抜く(いきぎもをぬく)
- 生きた心地もしない(いきたここちもしない)
- 生きた空もない(いきたそらもない)
- 生き血を吸う(いきちをすう)
- 生きている犬は死んだライオンに勝る(いきているいぬはしんだらいおんにまさる)
- 生きとし生けるもの(いきとしいけるもの)
- 生き二両に死に五両(いきにりょうにしにごりょう)
「求」を含むことわざ
- 陰に託して影を求む(かげにたくしてかげをもとむ)
- 勧学院の雀は蒙求を囀る(かんがくいんのすずめはもうぎゅうをさえずる)
- 木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ)
- 君子はこれを己に求め、小人はこれを人に求む(くんしはこれをおのれにもとめ、しょうじんはこれをひとにもとむ)
- 毛を吹いて疵を求む(けをふいてきずをもとむ)
- 七年の病に三年の艾を求む(しちねんのやまいにさんねんのもぐさをもとむ)
- 死中に活を求める(しちゅうにかつをもとめる)
- 水中に火を求む(すいちゅうにひをもとむ)
- 備わらんことを一人に求むるなかれ(そなわらんことをいちにんにもとむるなかれ)
- 卵を見て時夜を求む(たまごをみてじやをもとむ)
「以」を含むことわざ
- 悪の小なるを以て之を為すなかれ(あくのしょうなるをもってこれをなすなかれ)
- 油を以って油煙を落とす(あぶらをもってゆえんをおとす)
- 一言以て之を蔽う(いちげんもってこれをおおう)
- 一を以て万を知る(いちをもってばんをしる)
- 一簣を以て江河を障う(いっきをもってこうがをささう)
- 佚を以って労を待つ(いつをもってろうをまつ)
- 夷を以て夷を制す(いをもっていをせいす)
- 怨みに報ゆるに徳を以てす(うらみにむくゆるにとくをもってす)
- 嬰児の貝を以て巨海を測る(えいじのかいをもってきょかいをはかる)
- 王事を以て家事を辞す(おうじをもってかじをじす)
「害」を含むことわざ
- 一利を興すは一害を除くに如かず(いちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず)
- 口に甘きは腹に害あり(くちにあまきははらにがいあり)
- 災害は忘れた頃にやってくる(さいがいはわすれたころにやってくる)
- 心証を害する(しんしょうをがいする)
- 百害あって一利なし(ひゃくがいあっていちりなし)
- 養う所を以て其の養う所を害せず(やしなうところをもってそのやしなうところをがいせず)
