「争う」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 62 件
「争う」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全62件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
挨拶は時の氏神(あいさつはときのうじがみ)
喧嘩や言い争いの間に人が入ってくれたら、その口ぞえに従って引き下がるほうがよい。 当人どうしでは引っ込みがつかなくなるところへ折よく現れてくれるのだから、土地の守り神が助けに来たものと思って受けよ、という言い方。 「挨拶」は、間に立って取り持つこと。「仲裁は時の氏神」ともいう。
一二を争う(いちにをあらそう)
一番になるか二番になるかを競い合う。首位をあらそう。
一矢を報いる(いっしをむくいる)
相手の攻撃に対して反撃すること。「一矢」は、一本の矢。自分への攻撃に対して一本の矢を射返して報復するということから。
一戦に及ぶ(いっせんにおよぶ)
決着をつけるために、ひと勝負する。
牛の角突き合い(うしのつのつきあい)
仲が悪く、何かにつけて争い合うこと。
渦に巻き込まれる(うずにまきこまれる)
いつの間にか事件や争いなどのごたごたに引き込まれてしまうこと。 「渦中に巻き込まれる」ともいう。
烏鷺の争い(うろのあらそい)
碁を打つこと。黒い烏と白い鷺を碁石に見立て、黒と白の石で勝負を争うことから。
蝸牛、角上の争い(かぎゅう、かくじょうのあらそい)
一歩離れれば目にも留まらぬ広さの土地を、当人たちは国を挙げて奪い合っている。 争いの重さは、その渦中にいる者の目にだけ大きく映る。
客星御座を犯す(かくせいぎょざをおかす)
臣下の座にいる者が、君主の席そのものへ手を伸ばすこと。 見慣れぬ星が帝の星に迫ったという急報が、蓋を開けてみれば旧友の寝相だったという故事から出た言葉。
角が立つ(かどがたつ)
人と人との関係が険悪になること。また、事が荒だつこと。
角を立てる(かどをたてる)
相手の気に障るような行動や発言をして、事を荒だてること。
金持ち喧嘩せず(かねもちけんかせず)
喧嘩をしても得にならないことを金持ちは知っているので、人と争うような愚かなことはしないというたとえ。
皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切る(かわをきらせてにくをきり、にくをきらせてほねをきる)
自分自身も犠牲を払いながら、相手にはより大きな打撃を与えることのたとえ。 「肉を斬らせて骨を斬る」「肉を切らせて骨を断つ」などともいう。
干戈を交える(かんかをまじえる)
争うこと。また、戦争をすること。 「干戈」は、干(たて)と戈(ほこ)で武器の意から。
眼を付ける(がんをつける)
悪意をもって、相手の顔を睨みつけること。 また、言いがかりの口実とする行為。
切った張った(きったはった)
切りつけたり叩いたりすること。転じて、暴力を振るうこと。 「張る」は平手で叩くこと。
漁夫の利(ぎょふのり)
両者が争っている隙につけ入り、第三者が利益を横取りすることのたとえ。 「漁夫」は漁師のこと。漁父とも書く。 鴫(しぎ)と蛤(はまぐり)が争っている間に、漁師が両方とも捕まえたという中国の故事から。 「鷸蚌の争い」ともいう。
虞芮の訴え(ぐぜいのうったえ)
双方が我が身の利ばかりを言い募って公の裁きを求めること。また、他人の譲り合う姿を目にして我が身を省み、そのいさかいを引っ込めること。虞と芮の二国が畑の境をめぐって周へ裁定を仰ぎに行ったところ、道行く者が互いに先を譲るありさまを見て、そのまま引き返したと伝えられる。
喧嘩を売る(けんかをうる)
わざと人に喧嘩をしかけること。
犬兎の争い(けんとのあらそい)
無益な争いをしている間に、第三者に利益を横取りされることのたとえ。 犬が兎を追いかけている間に、両者とも力尽きて死んでしまった。 それを通りかかった農夫が自分の獲物として手にいれたという故事から。
恋の鞘当て(こいのさやあて)
ある一人の女性を巡って、二人の男性があらそうこと。 「鞘当て」は、武士がすれ違うときに、お互いの刀の鞘尻が触れたことを咎めて争うこと。
黒白を争う(こくびゃくをあらそう)
どちらが正しいかをはっきりさせること。「黒白」は、善悪・是非・正邪の意。
骨肉相食む(こつにくあいはむ)
肉親同士が激しく争うこと。「骨肉」は、親子・兄弟などの血のつながった者の意。
事を構える(ことをかまえる)
ささいな出来事を大げさにして、争いを起こそうとすること。
先を争う(さきをあらそう)
他人よりも先になろうとして競い合うこと。
鹿を逐う(しかをおう)
地位や権力を得ようとして争うこと。 「鹿」は帝位の意。転じて、地位や権力のこと。 帝位を得ようとして争うとの意から。 「中原に鹿を逐う」「逐鹿」ともいう。
鎬を削る(しのぎをけずる)
激しく戦うことのたとえ。「鎬」は二本刀の刃と峰との間の盛り上がっている部分。その鎬が削り取れるほど激しく斬り合う意から。
釈迦に宗旨なし(しゃかにしゅうしなし)
仏教の開祖である釈迦には、何宗何派という宗派があったわけではない。仏教の教えはすべて釈迦が発しているのだから、宗派の争いは無意味であるということ。
宗旨の争い釈迦の恥(しゅうしのあらそいしゃかのはじ)
どの宗派もたどっていけば同じ一人の教えに行き着くのだから、その門下どうしが優劣を言い争えば、恥をかくのは釈迦のほうだということ。 身内でいがみ合うことの愚かさを笑った言い方。
雌雄を決する(しゆうをけっする)
戦って勝敗を決めること。決着をつけること。「雌雄」は、優劣・勝ち負けの意。
水火の争い(すいかのあらそい)
水と火のように正反対の性質を持っていたり相容れない立場にあったりして、仲の悪い者同士の争いをたとえた言葉。
擦った揉んだ(すったもんだ)
話し合いなどで意見がまとまらずに揉めること。
先陣を争う(せんじんをあらそう)
一番最初に成し遂げようとして、互いに競うこと。 最初に敵陣に攻め込もうとして争うということから。
大勇は勇ならず(たいゆうはゆうならず)
本当に勇気のある人はむやみに人と争ったりしないので、一見勇気がないように見えるということ。「大勇は闘わず」「大勇は怯なるが如し」ともいう。
蛸の共食い(たこのともぐい)
同類のものが害し合うことのたとえ。
旦那の喧嘩は槍持ちから(だんなのけんかはやりもちから)
軽んじられている下の者どうしのいさかいが、いつのまにか、あるじ同士の本気の争いにまで及ぶこと。 供の槍持ちが言い合いを始め、やがて主君までが刃を交える羽目になるさまから。「槍持ち」は、武士の外出に槍をかついで付き従った奉公人。
血で血を洗う(ちでちをあらう)
血縁関係にある者同士が血を流し合うような争いをすること。 また、暴力に対して暴力、悪事に対して悪事で争うことのたとえ。 「血を以て血を洗う」ともいう。
鼓を鳴らして攻む(つづみをならしてせむ)
太鼓を打ち鳴らして敵陣へ迫るように、相手の過ちを声高に数え上げて攻め立てること。 弟子の冉求が主家の取り立てを助けて民から搾り上げたとき、孔子がもはや我が門人ではないと突き放し、みなで鼓を打って責めよと言った故事からきた言葉。
角突き合わせる(つのつきあわせる)
仲が悪く、いつも争うこと。 特に身近な人同士の争いをいう。 角のある同種の動物が、互いの角をぶつけて争うとの意から。
鍔迫り合いを演じる(つばぜりあいをえんじる)
同じくらいの力のもの同士が激しく争うこと。 「鍔迫り合い」は互いの刀を鍔で受け止めながら押し合うこと。
手出し十層倍(てだしじっそうばい)
喧嘩は、初めにしかけた者に、他の者の十倍の罪があるということ。
出る所へ出る(でるところへでる)
互いの言い分をはっきりさせるために、法廷や警察などの公的な場で争うこと。
波風が絶えない(なみかぜがたえない)
絶えず揉め事や争い事がある様子。
波風が立つ(なみかぜがたつ)
それまで平穏だったところから、揉め事や争い事が生じるたとえ。
二桃三士を殺す(にとうさんしをころす)
巧妙な計略を用いて人を自滅させることのたとえ。 また、策をめぐらして争わせ、互いに滅びへ導くこと。 中国・春秋時代、斉の景公(けいこう)に仕える三人の勇士、公孫接(こうそんしょう)、田開疆(でんかいきょう)、古冶子(こやし)は、功を誇ってわがままに振る舞い、国の秩序を乱していた。 そこで、宰相の晏嬰(あんえい)は、景公に進言して策をめぐらした。 景公は三人を集め、「そなたたちの功績を比べ、功の大きい二人がこの二つの桃を食べよ」と告げた。 三人はそれぞれ自らの功を誇り、二人が桃を取って食べた。 ところが、桃を食べなかった者こそ功が最も大きいことが分かり、桃を取った二人は恥じて自害した。 残された一人も「自分だけが生き残るのは義に反する」と恥じて命を絶ち、三人はそろって自滅した。 こうして、晏嬰は智略のみで三人を排除したという故事から。
覇を争う(はをあらそう)
主導権をめぐって、力と力をぶつけ合うこと。競技で頂点に立とうとして競り合う場合にもいう。
パイの奪い合い(ぱいのうばいあい)
限られた市場や利益を複数の競合相手が互いに奪い合うこと。 全体の量を円形のパイに見立て、その配分を争うことから、他者の取り分を奪って自分の取り分を増やそうとする競争をいう。
火は火で消えぬ(ひはひできえぬ)
火を消そうとして火を使っても消せないように、力に力で対抗してもうまくいかないということ。
火花を散らす(ひばなをちらす)
激しく争い合うこと。 互いの刀を打ち合わせて火花が出るということから。
平地に波瀾を起こす(へいちにはらんをおこす)
世の中が平和に治まっているときに、わざわざもめごとを起こすたとえ。
兵を挙げる(へいをあげる)
軍隊を編成して革命などの軍事行動を起こすこと。
砲火を交える(ほうかをまじえる)
戦闘を始めること。
矛を交える(ほこをまじえる)
戦うこと。
暴を以て暴に易う(ぼうをもってぼうにかう)
荒々しいやり方を退けるのに、こちらもまた荒々しいやり方を持ち出すこと。手段が入れ替わっただけで、力ずくの世は少しも改まらないという嘆きを含む。
豆を煮るに萁を燃く(まめをにるにまめがらをたく)
兄弟や仲間どうしが傷つけあったり争ったりすることのたとえ。 豆を煮るために豆がらを燃やすとの意から。 魏の曹植は、兄の文帝から詩の才能を憎まれ、七歩歩く間に詩を作らなければ処罰すると言われて作ったとされる兄弟の不和を嘆く詩による。
向こうに回す(むこうにまわす)
戦いの相手として張り合うこと。敵にまわすこと。
向こうを張る(むこうをはる)
相手の行動に対抗して、張り合うこと。
矢を向ける(やをむける)
攻撃の対象とする。矛先(ほこさき)を向ける。
弓を引く(ゆみをひく)
目上の人に反抗する。楯突く。
竜虎相搏つ(りゅうこあいうつ)
強豪同士が勝負を競うこと。
両虎相闘えば勢い倶に生きず(りょうこあいたたかえばいきおいともにいきず)
並び立つほどの強者どうしがぶつかれば、双方とも無傷では終わらない。 虎が二頭で組み合えば、片方は必ず倒れ、ときには共倒れになる。
両雄並び立たず(りょうゆうならびたたず)
頭に立てる器の者が同じ場に二人いると、いずれ片方が退くまで収まらない。並んで座っていられる椅子は一つしかない。 楚と漢のにらみ合いが長びいて民が疲れ果てたころ、酈食其が、二人の雄は並び立たぬのだから早く決着をつけよと劉邦に説いた。
