「知」から始まる故事・ことわざ・慣用句
「知」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 34 件
知ったかぶり(しったかぶり)
実際には知らないのに、あたかも知っているかのように装うこと。
知ったか振りの恥搔き(しったかぶりのはじかき)
本当は知らないのに、いかにも知っているようなそぶりをすると大恥を掻くということ。
知ったが病(しったがやまい)
知らずにいれば何もなくてすんだのに、知ってしまったために病みつきになり失敗してしまうということ。
知って問うは礼なり(しってとうはれいなり)
たとえ知っていることでも、専門家に意見を聞くのが礼儀だということ。
知らざるを知らずと為せ、是れしるなり(しらざるをしらずとなせ、これしるなり)
知ったふりをしないで、知らない事は知らないと自覚すること、これが本当に知るということであるということ。
知らずば半分値(しらずばはんぶんね)
価値のわからないものは、予想する値の半分ぐらいの値をつければだいたい当たっているということ。
知らずば人に問え(しらずばひとにとえ)
知らない事は、知ったふりをしないで、人に聞いて教えてもらうのがよいということ。
知らずば人真似(しらずばひとまね)
分からないことをする時は、人の真似をするのが無難であるという教え。
知らぬ顔の半兵衛(しらぬかおのはんべえ)
知っているのに知らない振りをすることを「半兵衛」という人名を使って言った言葉。
知らぬ神より馴染みの鬼(しらぬかみよりなじみのおに)
親しくない善良な人よりも、欠点やくせがあったとしても身近な人のほうが頼りになるというたとえ。 知らない神様より、よく知っている鬼のほうがいいとの意から。 「知らぬ仏より馴染みの鬼」ともいう。
知らぬが仏(しらぬがほとけ)
知れば腹も立つが、知らないばかりに仏のように穏やかでいられるということ。また、実態を知らずに平然としている人をあざけっていう言葉。
知らぬ京物語(しらぬきょうものがたり)
実際には知らないことをいかにも知っているかのように話すこと。また、その話。 実際には行ったことがない京について、いかにも見てきたかのように話すとの意から。 「知らぬ京物語」「似ぬ京物語」ともいう。
知らぬ存ぜぬ(しらぬぞんぜぬ)
自分は何一つ知らないということを主張する言葉。
知らぬは亭主ばかりなり(しらぬはていしゅばかりなり)
女房の浮気を周囲の者は知っていて、亭主だけが知らないこと。また、周りの者が皆知っていて、当人だけが知らずに平気でいることのたとえ。
知りて知らざれ(しりてしらざれ)
よく知っていてもむやみに自慢しないほうが奥ゆかしいということ。 「知って知らざれ」ともいう。
知る人ぞ知る(しるひとぞしる)
みんなが知っているわけではないが、一部の人にはその存在がよく知られているということ。
知る者は言わず言う者は知らず(しるものはいわずいうものはしらず)
物事を本当に知っている人はむやみに口に出さないが、よく知らぬ者にかぎって軽々しくしゃべるということ。
知る由もない(しるよしもない)
その物事を知るための手がかりや方法が一つもないこと。
知音(ちいん)
自分のことをよく理解してくれる、真の友人。親友。
春秋時代、琴の名手伯牙には音楽を理解してくれる親友鍾子期がいた。伯牙は鍾子期が亡くなると、自分の音楽の理解者はもはやいないとして、琴の絃を切り二度と弾かなかったという故事から。知恵多ければ憤り多し(ちえおおければいきどおりおおし)
知恵を多く身につけてくると、世の中の矛盾や不合理に気づくようになり、腹が立つことが多くなるということ。
知恵が回る(ちえがまわる)
頭の回転が早く、その場に応じた適切な判断ができること。
知恵と力は重荷にならぬ(ちえとちからはおもににならぬ)
知恵と力はありすぎても重荷にならず、たくさんあるほうがいいということ。
知恵ない神に知恵付ける(ちえないかみにちえつける)
気付かずにいた人に、よけいな入れ知恵をするというたとえ。
知恵の鏡も曇る(ちえのかがみもくもる)
運が傾いてくると普段の知恵も鈍ってしまうということ。頭に「貧には」を付けていうこともある。
知恵の持ち腐れ(ちえのもちくされ)
すぐれた知恵を持っていながら、有効に活用できないこと。また、有効に活用しないこと。
知恵は小出しにせよ(ちえはこだしにせよ)
自分の持っている知恵を一度に出さず、必要に応じて少しずつ出すのが賢明だということ。
知恵は万代の宝(ちえはばんだいのたから)
すぐれた知恵は後世まで役立つ宝であるということ。
知恵を借りる(ちえをかりる)
他人に相談して、よい考えや適切な方法を教えてもらうこと。
知恵を絞る(ちえをしぼる)
よい方法や意見などが思いつくように、一生懸命考え抜くこと。
知恵を付ける(ちえをつける)
そばにいる人が知恵を授ける。入れ知恵をする。 悪い意味で用いることが多い。
知識は力なり(ちしきはちからなり)
経験によって得られた知識は大きな力になるということ。 哲学者フランシス・ベーコンの言葉。 「知は力なり」と訳されることもある。
知者は惑わず、勇者は懼れず(ちしゃはまどわず、ゆうしゃはおそれず)
知恵や知識のある者は道理をわきまえているので行動に迷いがなく、勇気のある者は信念を持って行動するので臆することがないということ。
知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ(ちしゃはみずをたのしみ、じんしゃはやまをたのしむ)
ものの道理をわきまえた人は、判断に迷いがないからよどみなく流れる川を愛し楽しむ。また、仁徳を備えた人は、静かな心で何事にも動じないからどっしりかまえた山を愛し楽しむということ。
知足(ちそく)
みずからの分をわきまえそれ以上は求めないこと。分相応で満足すること。足るを知る。
故事・ことわざ・慣用句一覧
- /
- 1ページ
- 全1件