「降」を含む故事・ことわざ・慣用句
「降」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
- 秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる(あきのあめがふればねこのかおがさんじゃくになる)- 秋は晴れた日より雨の日の方が暖かいので、猫も顔を長くし喜ぶということ。 
- 雨が降ろうが槍が降ろうが(あめがふろうがやりがふろうが)- 何が何でも決行するという気持ちを表すことば。 
- 雨の降る日は天気が悪い(あめのふるひはてんきがわるい)- あたりまえのこと、わかりきったことのたとえ。 
- 雨降って地固まる(あめふってじかたまる)- もめごとが解決したあとに、物事が前の状態より良くなること。 
- 縁の目には霧が降る(えんのめにはきりがふる)- 縁によって結ばれる者は、互いの欠点が見えにくく、美点ばかりが目につくというたとえ。 霧が降ると物が見えにくくなることから。 
- 臆病の神降ろし(おくびょうのかみおろし)- 臆病な者が神々に祈って加護を求めること。「神降ろし」は巫女などが神霊を呼び招く行為。 
- 清水の舞台から飛び降りる(きよみずのぶたいからとびおりる)- 思い切った大きな決断し、覚悟を決めて物事を行うことのたとえ。 「清水の舞台」は、京都の清水寺にある、山の斜面にせり出すように造られた観音堂の舞台のこと。 その舞台から飛び降りるほどの覚悟で物事を実行することから。 
- 軍門に降る(ぐんもんにくだる)- 戦争に負けて降伏すること。また、競争や試合に負けること。 「軍門」は、陣営の入り口のこと。投降して敵の軍門に入るとの意から。 
- 喧嘩は降り物(けんかはふりもの)- 喧嘩は雨などのように、いつどこで身に降りかかってくるかわからないということ。 
- 四十過ぎての道楽と七つ下がって降る雨は止みそうで止まぬ(しじゅうすぎてのどうらくとななつさがってふるあめはやみそうでやまぬ)- 中年になってから始めた道楽と、七つ下がりに降り出した雨は、なかなかやまないということ。「七つ下がり」は午後四時過ぎのこと。 
- 陣門に降る(じんもんにくだる)- 戦争に負けて降伏すること。また、競争や試合に負けること。 「陣門」は、陣営の入り口のこと。投降して敵の陣門に入るとの意から。 「軍門に下る」ともいう。 
- 血の雨が降る(ちのあめがふる)- 戦争や殺傷事件などによって多くの血が流れる。 
- 血の雨を降らす(ちのあめをふらす)- 戦争や殺傷事件などによって多数の死傷者を出す。 
- 天から降ったか地から湧いたか(てんからふったかちからわいたか)- それまでなかったものがいきなり現れて不可解な様子。 
- 降って湧く(ふってわく)- 物事が突然起こる。思いがけないときにあらわれる。 
- 降らぬ先の傘(ふらぬさきのかさ)- 失敗しないように前もって準備することのたとえ。 雨が降る前から傘を用意するとの意から。 「降らぬ先の傘」ともいう。 
- 降りかかる火の粉は払わねばならぬ(ふりかかるひのこははらわねばならぬ)- 自分の身に危険が迫れば、積極的にその危険を退けなければならないというたとえ。自分の体に降りかかってくる火の粉は、払わなければ火傷してしまうということから。 
- 降れば必ず土砂降り(ふればかならずどしゃぶり)- 不運が続くことのたとえ。 雨が降れば必ず土砂降りになるとの意から。 
 
         
    