葦を啣む雁について
葦を啣む雁
あしをふくむかり

言葉 | 葦を啣む雁 |
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読み方 | あしをふくむかり |
意味 | 物事を行うときの準備が完全なこと。
雁が海を渡って遠くへ飛ぶとき、海上で羽を休めるために枯れ葦を口にくわえて行くことから。 |
出典 | - |
使用されている漢字
「葦」を含むことわざ
葦を啣む雁(あしをふくむかり)
考える葦(かんがえるあし)
人間の偉大さは思考する存在であるということを強調した言葉。フランスの哲学者パスカルの「人間は自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である」という言葉から。
難波の葦は伊勢の浜荻(なにわのあしはいせのはまおぎ)
物の呼び名や、風俗・習慣などは、地方によって異なるというたとえ。難波で「葦」と呼んでいる植物を、伊勢では「浜荻」と呼ぶという意から。
人間は考える葦である(にんげんはかんがえるあしである)
人間は自然の中ではか弱い存在であるが、思考する存在としては偉大であるということ。フランスの哲学者パスカルの「人間は自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。しかしそれは考える葦である」という言葉から。
葦の髄から天井を覗く(よしのずいからてんじょうをのぞく)
極めて狭い見方や考え方で大きな問題を判断することのたとえ。葦の茎の小さな穴から天井の一部分を見て、天井の全てを見たと思い込むという意から。江戸いろはがるたの一つ。
「啣」を含むことわざ
葦を啣む雁(あしをふくむかり)
「雁」を含むことわざ
後の雁が先になる(あとのかりがさきになる)
後から来た者が、先の者を追い抜いてしまうこと。また、年上の者より年下の者が先に死んだ時にも使う。列をなして飛ぶ雁行のようすから。「雁」は「がん」とも読む。
雁の使い(かりのつかい)
便り、手紙のこと。中国前漢の蘇武が、匈奴に捕らえられた時、自分の無事を書いた手紙を雁の足に結び付けて放ったという故事から。「雁の便り」「雁書」ともいう。
雁がたてば鳩もたつ(がんがたてばはともたつ)
身のほども考えず、むやみに人まねしようとすること。渡り鳥である雁が飛び立つのを見て、遠くまで飛べない鳩も飛び立つことから。
雁が飛べば石亀も地団駄(がんがとべばいしがめもじだんだ)
身のほどもわきまえず、むやみに人まねしようとすること。雁が飛び立つのを見て、石亀も飛び立とうとして飛べず、くやしがって地団駄を踏むということから。単に「石亀の地団駄」ともいう。
雁首を揃える(がんくびをそろえる)
その場に関係者が集まる様子。 「雁首」は人の首や頭の俗称。
雁書(がんしょ)
便り、手紙のこと。中国前漢の蘇武が、匈奴に捕らえられた時、自分の生存を知らせる手紙を雁の足に結んで放ったという故事から。「雁の便り」「雁の使い」ともいう。