稲は実るにつけて俯き、侍は出世につけて仰向く
ことわざ「稲は実るにつけて俯き、侍は出世につけて仰向く」の意味・読み方を解説します。
稲は実るにつけて俯き、侍は出世につけて仰向く
いねはみのるにつけてうつむき、さむらいはしゅっせにつけてあおむく
| 言葉 | 稲は実るにつけて俯き、侍は出世につけて仰向く |
|---|---|
| 読み方 | いねはみのるにつけてうつむき、さむらいはしゅっせにつけてあおむく |
| 意味 | 人は出世して偉くなるほど、おごらずに腰を低くしてふるまうのが望ましいとする教え。
稲は実が詰まるほど穂の先が重みで垂れ、頭を下げたような姿になる。それなのに侍は位が上がるにつれて、いばってそっくり返るようになる。この二つを比べた言葉。「俯く」はうつむく、つまり顔を下へ向けること。「仰向く」はあおむく、つまり顔を上へ向けること。 似た教えを稲の姿だけで述べたものに「実るほど頭の下がる稲穂かな」がある。「人間は実が入れば仰向く、菩薩は実が入れば俯く」も似た言葉。 |
| 例文 | 稲は実るにつけて俯き、侍は出世につけて仰向くというから、課長になっても部下に偉そうな口をきかないよう気をつけたい。 |
| 場面 | 謙遜 / 傲慢 / 出世 |
| 使用漢字 | 稲 / 実 / 俯 / 侍 / 出 / 世 / 仰 / 向 |
「稲」を含むことわざ
- 稲荷の前の昼盗人(いなりのまえのひるぬすびと)
- 稲は実るにつけて俯き、侍は出世につけて仰向く(いねはみのるにつけてうつむき、さむらいはしゅっせにつけてあおむく)
- 陽炎稲妻水の月(かげろういなずまみずのつき)
- 実るほど頭の下がる稲穂かな(みのるほどあたまのさがるいなほかな)
「実」を含むことわざ
- 徒花に実は生らぬ(あだばなにみはならぬ)
- 一瓜実に二丸顔(いちうりざねににまるがお)
- 一人虚を伝うれば万人実を伝う(いちにんきょをつたうればばんにんじつをつたう)
- 嘘から出た実(うそからでたまこと)
- 榎の実はならばなれ、木は椋の木(えのみはならばなれ、きはむくのき)
- 華を去り実に就く(かをさりじつにつく)
- 木の実は木の本(きのみはきのもと)
- 虚にして往き実にして帰る(きょにしてゆきじつにしてかえる)
- 禁断の木の実(きんだんのこのみ)
- 吝ん坊の柿の実(しわんぼうのかきのさね)
「俯」を含むことわざ
- 稲は実るにつけて俯き、侍は出世につけて仰向く(いねはみのるにつけてうつむき、さむらいはしゅっせにつけてあおむく)
- 人間は実が入れば仰向く、菩薩は実が入れば俯く(にんげんはみがいればあおむく、ぼさつはみがいればうつむく)
- 俯仰、天地に愧じず(ふぎょう、てんちにはじず)
「侍」を含むことわざ
- 稲は実るにつけて俯き、侍は出世につけて仰向く(いねはみのるにつけてうつむき、さむらいはしゅっせにつけてあおむく)
- えせ侍の刀弄り(えせざむらいのかたないじり)
- 枕席に侍る(ちんせきにはべる)
- 西向く侍(にしむくさむらい)
「出」を含むことわざ
- 愛出ずる者は愛返り、福往く者は福来る(あいいずるものはあいかえり、ふくゆくものはふくきたる)
- 愛は小出しにせよ(あいはこだしにせよ)
- 青は藍より出でて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)
- 垢は擦るほど出る、あらは探すほど出る(あかはこするほどでる、あらはさがすほどでる)
- 明るみに出る(あかるみにでる)
- 顎を出す(あごをだす)
- 朝日が西から出る(あさひがにしからでる)
- 足が出る(あしがでる)
- 足を出す(あしをだす)
- 頭を出す(あたまをだす)
「世」を含むことわざ
- 明日知らぬ世(あすしらぬよ)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 言えば世の常(いえばよのつね)
- 石の物言う世の中(いしのものいうよのなか)
- 一日敵を縦せば数世の患い(いちじつてきをゆるせばすうせいのうれい)
- 一文高の世の中(いちもんだかのよのなか)
- 一世を風靡する(いっせいをふうびする)
- いらぬお世話の蒲焼(いらぬおせわのかばやき)
- 有為転変は世の習い(ういてんぺんはよのならい)
- 浮世の風(うきよのかぜ)
「仰」を含むことわざ
- 仰いで天に愧じず(あおいでてんにはじず)
- 天を仰いで唾す(てんをあおいでつばきす)
- 毒を仰ぐ(どくをあおぐ)
- 人間は実が入れば仰向く、菩薩は実が入れば俯く(にんげんはみがいればあおむく、ぼさつはみがいればうつむく)
- 登れない木は仰ぎ見るな(のぼれないきはあおぎみるな)
- 範を仰ぐ(はんをあおぐ)
- 俯仰、天地に愧じず(ふぎょう、てんちにはじず)
