伊勢や日向の物語
ことわざ「伊勢や日向の物語」の意味・読み方・異形などを解説します。
伊勢や日向の物語
いせやひゅうがのものがたり
| 言葉 | 伊勢や日向の物語 |
|---|---|
| 読み方 | いせやひゅうがのものがたり |
| 意味 | 話の前と後ろがつながらず、筋道が通らない。見当外れなことや、物事の順序がばらばらでまとまりを欠いた有り様についても用いる。単に「伊勢や日向」ともいう。
由来には二つの説がある。一つは『伊勢物語知顕抄』という古い書物に載る話による。伊勢の国(現在の三重県)の男と日向の国(現在の宮崎県)の男が同じ時に死んだ。死者を裁く閻魔は、寿命の残る伊勢の男をこの世へ帰そうとしたものの、その亡きがらはもう焼かれ、灰と化していた。そのため伊勢の男の魂を日向の男の体に宿らせ、この世に戻した。ところが心と体が別々の人だったため、話す内容がちっともかみ合わなかったという筋である。 もう一つは『諺草』という書物の説で、神話の中で、女神の天鈿女命に問われた猿田彦神が、天照大神の孫が下る先は日向の高千穂、自分は伊勢の国の五十鈴川の上流へ行くと答えた話から出たとする。 反対に、話の筋道がきちんと通っていることは辻褄が合うという。 |
| 例文 | 酔った祖父の昔話は、時も場所も入れかわってばかりで、まるで伊勢や日向の物語だった。 |
| 異形 | 伊勢や日向(いせやひゅうが) |
| 場面 | 道理に合わない / 混乱 |
| 使用漢字 | 伊 / 勢 / 日 / 向 / 物 / 語 |
「伊」を含むことわざ
- 伊勢は津で持つ津は伊勢で持つ尾張名古屋は城で持つ(いせはつでもつつはいせでもつおわりなごやはしろでもつ)
- 伊勢へ七度、熊野へ三度(いせへななたび、くまのへみたび)
- 遠慮ひだるし伊達寒し(えんりょひだるしだてさむし)
- 近江泥棒伊勢乞食(おうみどろぼういせこじき)
- 男伊達より小鍋だて(おとこだてよりこなべだて)
- 賢者ひだるし、伊達寒し(けんじゃひだるし、だてさむし)
- 伊達の薄着(だてのうすぎ)
- 伊達の素足もないから起こる、あれば天鵞絨の足袋も履く(だてのすあしもないからおこる、あればびろうどのたびもはく)
- 難波の葦は伊勢の浜荻(なにわのあしはいせのはまおぎ)
「勢」を含むことわざ
- 蟻も軍勢(ありもぐんぜい)
- 伊勢は津で持つ津は伊勢で持つ尾張名古屋は城で持つ(いせはつでもつつはいせでもつおわりなごやはしろでもつ)
- 伊勢へ七度、熊野へ三度(いせへななたび、くまのへみたび)
- 近江泥棒伊勢乞食(おうみどろぼういせこじき)
- 騎虎の勢い(きこのいきおい)
- 気勢を上げる(きせいをあげる)
- 気勢をそがれる(きせいをそがれる)
- 旭日昇天の勢い(きょくじつしょうてんのいきおい)
- 虚勢を張る(きょせいをはる)
- 決河の勢い(けっかのいきおい)
「日」を含むことわざ
- 秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ止む(あきかぜとふうふげんかはひがいりゃやむ)
- 秋の入り日と年寄りはだんだん落ち目が早くなる(あきのいりひととしよりはだんだんおちめがはやくなる)
- 秋の日と娘の子はくれぬようでくれる(あきのひとむすめのこはくれぬようでくれる)
- 秋の日は釣瓶落とし(あきのひはつるべおとし)
- 秋日和半作(あきびよりはんさく)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 明けた日は暮れる(あけたひはくれる)
- 明後日紺屋に今晩鍛冶屋(あさってこうやにこんばんかじや)
- 明後日の方(あさってのほう)
- 朝日が西から出る(あさひがにしからでる)
「向」を含むことわざ
- 明後日の方を向く(あさってのほうをむく)
- 足が向く(あしがむく)
- 足を向けて寝られない(あしをむけてねられない)
- 当て事と越中褌は向こうから外れる(あてごととえっちゅうふんどしはむこうからはずれる)
- 犬が西向きゃ尾は東(いぬがにしむきゃおはひがし)
- 運が向く(うんがむく)
- 得手勝手は向こうには効かない(えてかってはむこうにはきかない)
- お誂え向き(おあつらえむき)
- 大向こうを唸らせる(おおむこうをうならせる)
- 顔向けができない(かおむけができない)
「物」を含むことわざ
- 呆れて物が言えない(あきれてものがいえない)
- 朝の果物は金(あさのくだものはきん)
- 味無い物の煮え太り(あじないもののにえぶとり)
- 預かり物は半分の主(あずかりものははんぶんのぬし)
- 阿堵物(あとぶつ)
- 甘い物に蟻がつく(あまいものにありがつく)
- 余り物には福がある(あまりものにはふくがある)
- 合わせ物は離れ物(あわせものははなれもの)
- 如何物食い(いかものぐい)
- 石の物言う世の中(いしのものいうよのなか)
