烏頭白くして馬角を生ず
ことわざ「烏頭白くして馬角を生ず」の意味・読み方・異形などを解説します。
烏頭白くして馬角を生ず
うとうしろくしてうまつのをしょうず
| 言葉 | 烏頭白くして馬角を生ず |
|---|---|
| 読み方 | うとうしろくしてうまつのをしょうず |
| 意味 | どう考えても起こりっこない出来事をいう。さらに、起こるはずもない事柄が、意外にも実際に起きた場合に当てはめることもある。
紀元前の戦国時代、燕(えん)の国の太子(王の跡継ぎ)であった丹(たん)は、秦(しん)の国に人質として留め置かれていた。国へ帰りたいと願い出たところ、秦王は「烏(からす)の頭が白く変わり、馬の頭に角が生えたなら、そのときは許そう」と言って取り合わなかった。丹が空を見上げて嘆くと、烏の頭はたちまち白くなり、馬にも角が生えた、と伝わる。出どころは『燕丹子』という書物で、『史記』の注釈である「索隠」がそれを書き留めている。 この話を元にした言葉には烏の頭の白くなるまでも知られている。この言葉は、待ちつづけてもその時がやって来ない、という使い方をする。また、烏白馬角という四字熟語も、同じ話から出ている。 |
| 例文 | 一度も練習に顔を出さない彼が大会の代表に選ばれるなど、烏頭白くして馬角を生ずで、とても本当とは思えない。 |
| 出典 | 『史記』刺客列伝・索隠 |
| 異形 | 烏頭白(うとうはく) |
| 場面 | 馬 / 不可能 / 烏 |
| 使用漢字 | 烏 / 頭 / 白 / 馬 / 角 / 生 |
「烏」を含むことわざ
- 烏賊の甲より年の劫(いかのこうよりとしのこう)
- 今泣いた烏がもう笑う(いまないたからすがもうわらう)
- 烏合の衆(うごうのしゅう)
- 烏集の交わり(うしゅうのまじわり)
- 烏鵲の智(うじゃくのち)
- 烏兎(うと)
- 鵜の真似をする烏(うのまねをするからす)
- 烏有に帰す(うゆうにきす)
- 烏鷺の争い(うろのあらそい)
- 烏帽子を着せる(えぼしをきせる)
「頭」を含むことわざ
- 頭打ちになる(あたまうちになる)
- 頭押さえりゃ尻上がる(あたまおさえりゃしりあがる)
- 頭搔くか字を書くか(あたまかくかじをかくか)
- 頭隠して尻隠さず(あたまかくしてしりかくさず)
- 頭から(あたまから)
- 頭から火が付く(あたまからひがつく)
- 頭から水を浴びたよう(あたまからみずをあびたよう)
- 頭から湯気を立てる(あたまからゆげをたてる)
- 頭が上がらない(あたまがあがらない)
- 頭が痛い(あたまがいたい)
「白」を含むことわざ
- 朝に紅顔ありて夕べに白骨となる(あしたにこうがんありてゆうべにはっこつとなる)
- 頭の中が真っ白になる(あたまのなかがまっしろになる)
- 色の白いは七難隠す(いろのしろいはしちなんかくす)
- 江戸中の白壁は皆旦那(えどじゅうのしらかべはみなだんな)
- 烏の頭の白くなるまで(からすのあたまのしろくなるまで)
- 狐の子は面白(きつねのこはつらじろ)
- 客と白鷺は立ったが見事(きゃくとしらさぎはたったがみごと)
- 堅白同異の弁(けんぱくどういのべん)
- 黄白(こうはく)
- 紺屋の白袴(こうやのしろばかま)
「馬」を含むことわざ
- 敢えて後れたるに非ず、馬進まざるなり(あえておくれたるにあらず、うますすまざるなり)
- 朝雨馬に鞍置け(あさあめうまにくらおけ)
- 朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随う(あしたにはふじのもんをたたき、ゆうべにはひばのちりにしたがう)
- 荒馬の轡は前から(あらうまのくつわはまえから)
- 鞍上人なく、鞍下馬なし(あんじょうひとなく、あんかうまなし)
- 生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)
- 一馬の奔る、一毛の動かざるは無し(いちばのはしる、いちもうのうごかざるはなし)
- 一番風呂は馬鹿が入る(いちばんぶろはばかがはいる)
- 一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう)
- 牛にも馬にも踏まれず(うしにもうまにもふまれず)
「角」を含むことわざ
- 居候角な座敷を丸く掃き(いそうろうかくなざしきをまるくはき)
- 牛の角突き合い(うしのつのつきあい)
- 牛の角を蜂が刺す(うしのつのをはちがさす)
- 鬼も角折る(おにもつのおる)
- 蝸牛、角上の争い(かぎゅう、かくじょうのあらそい)
- 角が立つ(かどがたつ)
- 角が取れる(かどがとれる)
- 角番に立つ(かどばんにたつ)
- 角を立てる(かどをたてる)
- 圭角が取れる(けいかくがとれる)
