河東の獅子吼
ことわざ「河東の獅子吼」(かとうのししく)の意味・読み方を解説します。
河東の獅子吼
かとうのししく
| 言葉 | 河東の獅子吼 |
|---|---|
| 読み方 | かとうのししく |
| 意味 | やきもち焼きで口うるさい妻が、夫を大声でどなりつけるのを、からかう言い方。
「河東」は、中国の黄河の東側の地方。「獅子吼」は、獅子がほえる声のことで、仏が教えを説く力強い声のたとえにも使われた。 中国、宋代の詩人である蘇軾(蘇東坡)が、友人の陳季常にあてた詩による。陳季常は仏教を深く信じ、客と夜遅くまで仏の教えを語り合うほどだったが、その妻は河東の生まれで、口やかましいうえにやきもち焼きでもあった。詩には、議論の最中に妻のどなり声が響き、陳季常が手にしていた杖を取り落として、ぼうぜんとするさまがよまれている。蘇軾は、仏の教えの言葉を借りてそのどなり声を獅子の声に見立て、友人をからかったのである。 「獅子吼」の一語だけなら、熱のこもった大演説や仏の説法をいう。 |
| 例文 | 客の前でも遠慮なく夫を叱り飛ばす奥さんの声に、近所の人は河東の獅子吼だとささやき合った。 |
| 出典 | 蘇軾「寄呉徳仁兼簡陳季常」 |
| 場面 | 嫉妬 / 妻 |
| 使用漢字 | 河 / 東 / 獅 / 子 / 吼 |
「河」を含むことわざ
- 一樹の陰一河の流れも他生の縁(いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん)
- 一簣を以て江河を障う(いっきをもってこうがをささう)
- 海に千年河に千年(うみにせんねんかわにせんねん)
- 偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず(えんそかわにのむもまんぷくにすぎず)
- 大河を手で堰く(おおかわをてでせく)
- 陸に上がった河童(おかにあがったかっぱ)
- 陸へあがった河童(おかへあがったかっぱ)
- 河海は細流を択ばず(かかいはさいりゅうをえらばず)
- 河岸を変える(かしをかえる)
- 河童に塩を誂える(かっぱにしおをあつらえる)
「東」を含むことわざ
- 東男に京女(あずまおとこにきょうおんな)
- 犬が西向きゃ尾は東(いぬがにしむきゃおはひがし)
- 京へ筑紫に坂東さ(きょうへつくしにばんどうさ)
- 東家に食して西家に眠らん(とうかにしょくしてせいかにねむらん)
- 東西南北の人(とうざいなんぼくのひと)
- 東西を失う(とうざいをうしなう)
- 東西を弁ぜず(とうざいをべんぜず)
- 東道の主(とうどうのしゅ)
- 西と言えば東と言う(にしといえばひがしという)
- 西と言ったら東と悟れ(にしといったらひがしとさとれ)
「獅」を含むことわざ
- 獅子、身中の虫(しし、しんちゅうのむし)
- 獅子吼(ししく)
- 獅子に鰭(ししにひれ)
- 獅子の子落とし(ししのこおとし)
- 獅子の歯嚙み(ししのはがみ)
- 獅子の分け前(ししのわけまえ)
- 獅子は兎を撃つに全力を用う(ししはうさぎをうつにぜんりょくをもちう)
- 獅子も頭の使いがら(ししもかしらのつかいがら)
- 眠れる獅子(ねむれるしし)
- 牡丹に唐獅子、竹に虎(ぼたんにからじし、たけにとら)
「子」を含むことわざ
- 赤い信女が子を孕む(あかいしんにょがこをはらむ)
- 赤子のうちは七国七里の者に似る(あかごのうちはななくにななさとのものににる)
- 赤子の手を捻る(あかごのてをひねる)
- 赤子は泣き泣き育つ(あかごはなきなきそだつ)
- 赤子を裸にしたよう(あかごをはだかにしたよう)
- 秋茄子は嫁に食わすな(あきなすはよめにくわすな)
- 秋の日と娘の子はくれぬようでくれる(あきのひとむすめのこはくれぬようでくれる)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 熱火子に払う(あつびこにはらう)
- 跡追う子に引かれる(あとおうこにひかれる)
「吼」を含むことわざ
- 牛は嘶き馬は吼え(うしはいななきうまはほえ)
- 河東の獅子吼(かとうのししく)
- 獅子吼(ししく)
