迅雷耳を掩うに暇あらず
ことわざ「迅雷耳を掩うに暇あらず」の意味・読み方・異形などを解説します。
迅雷耳を掩うに暇あらず
じんらいみみをおおうにいとまあらず
| 言葉 | 迅雷耳を掩うに暇あらず |
|---|---|
| 読み方 | じんらいみみをおおうにいとまあらず |
| 意味 | 事の成り行きがあまりにすばやく、手だてを考えたり備えたりするひまがまるでないこと。目にもとまらない速さで事が運ぶありさまも表す。
激しい雷がいきなり頭上で鳴りわたると、両手で耳を押さえる間さえない。句はこれに見立てており、「迅雷」はすさまじい勢いの雷、「掩う」は手などをかぶせて隠す意。「迅雷耳を掩うに及ばず」とも言う。 『晋書』は中国の歴史書で、この句は、のちに後趙という国を建てた石勒の伝記に出てくる。石勒に仕える重臣たちが、北側の守りの土壁に打って出るための門を二十あまり掘り、敵の陣が整わないうちに不意をついて敵将のいる陣へまっすぐ攻め込めば、敵はおびえて策を立てる間もないと説き、その勢いを「迅雷不及掩耳」の一語に託している。同じ雷のたとえを使う句に、疾雷耳を掩うに及ばずがある。 |
| 例文 | 夜中に川の水かさが一気に増した。まさに迅雷耳を掩うに暇あらずで、住民は荷物を持ち出す間もなく家を離れた。 |
| 出典 | 『晋書』石勒載記上 |
| 異形 | 迅雷耳を掩うに及ばず(じんらいみみをおおうにおよばず) |
| 場面 | 戦闘 / 意外性 |
| 使用漢字 | 迅 / 雷 / 耳 / 掩 / 暇 / 及 |
「迅」を含むことわざ
- 迅雷耳を掩うに暇あらず(じんらいみみをおおうにいとまあらず)
「雷」を含むことわざ
- 朝雷に川渡りすな(あさかみなりにかわわたりすな)
- 雷が落ちる(かみなりがおちる)
- 疾雷耳を掩うに及ばず(しつらいみみをおおうにおよばず)
- 地震、雷、火事、親父(じしん、かみなり、かじ、おやじ)
- 北国の雷(ほっこくのかみなり)
- 雷同(らいどう)
「耳」を含むことわざ
- 後ろの目、壁に耳(うしろのめ、かべにみみ)
- 馬の耳に風(うまのみみにかぜ)
- 馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
- 牆に耳あり(かきにみみあり)
- 壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)
- 聞き耳を立てる(ききみみをたてる)
- 聞く耳を持たない(きくみみをもたない)
- 牛耳を執る(ぎゅうじをとる)
- 賢者は長い耳と短い舌を持つ(けんじゃはながいみみとみじかいしたをもつ)
- 口耳の学(こうじのがく)
「掩」を含むことわざ
- 疾雷耳を掩うに及ばず(しつらいみみをおおうにおよばず)
- 迅雷耳を掩うに暇あらず(じんらいみみをおおうにいとまあらず)
- 耳を掩うて鐘を盗む(みみをおおうてかねをぬすむ)
- 目を掩うて雀を捕らう(めをおおうてすずめをとらう)
「暇」を含むことわざ
- 応接に暇あらず(おうせつにいとまあらず)
- 今生の暇乞い(こんじょうのいとまごい)
- 疾雷耳を掩うに暇あらず(しつらいみみをおおうにいとまあらず)
- 寸暇を惜しむ(すんかをおしむ)
- 席暖まるに暇あらず(せきあたたまるにいとまあらず)
- 盗人の暇はあれども守り手の暇は無い(ぬすびとのひまはあれどもまもりてのひまはない)
- 暇に飽かす(ひまにあかす)
- 暇ほど毒なものはない(ひまほどどくなものはない)
- 暇を出す(ひまをだす)
- 暇を潰す(ひまをつぶす)
