耳を掩うて鐘を盗むとは
耳を掩うて鐘を盗む
みみをおおうてかねをぬすむ
言葉 | 耳を掩うて鐘を盗む |
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読み方 | みみをおおうてかねをぬすむ |
意味 | 良心に背くことをしながら、あえて何も考えないようにすること。また、うまく悪事を隠したつもりでも、実際はすっかり知れ渡っていること。
ある男が鐘を盗もうとしたとき、その鐘が大きいため割って運ぼうと槌(つち)で叩いたところ、周囲に大きな音が鳴り響いた。 その音が人に聞かれるのではないかと恐れた男は、愚かにも自分の耳をふさいだという故事から。 「耳を掩うて鈴を盗む」ともいう。 |
出典 | 『呂氏春秋』 |
異形 | 耳を掩うて鈴を盗む(みみをおおうてかねをぬすむ) |
使用漢字 | 耳 / 掩 / 鐘 / 盗 / 鈴 |
「耳」を含むことわざ
- 馬の耳に風(うまのみみにかぜ)
- 馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
- 潁水に耳を洗う(えいすいにみみをあらう)
- 壁に耳(かべにみみ)
- 壁に耳あり(かべにみみあり)
- 壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)
- 壁に耳障子に目(かべにみみしょうじにめ)
- 聞き耳を立てる(ききみみをたてる)
- 牛耳を執る(ぎゅうじをとる)
- 口耳の学(こうじのがく)
「掩」を含むことわざ
- 耳を掩うて鈴を盗む(みみをおおうてかねをぬすむ)
- 耳を掩うて鐘を盗む(みみをおおうてかねをぬすむ)
「鐘」を含むことわざ
- 提灯に釣り鐘(ちょうちんにつりがね)
- 鍋の鋳掛けが釣り鐘を請け合ったよう(なべのいかけがつりがねをうけあったよう)
- 瓢箪に釣り鐘(ひょうたんにつりがね)
- 耳を掩うて鐘を盗む(みみをおおうてかねをぬすむ)
「盗」を含むことわざ
- 寇に兵を藉し、盗に糧を齎す(あだにへいをかし、とうにかてをもたらす)
- 寇に兵を藉し、盗に糧を齎す(あだにへいをかし、とうにりょうをもたらす)
- 家に鼠、国に盗人(いえにねずみ、くににぬすびと)
- 稲荷の前の昼盗人(いなりのまえのひるぬすびと)
- 渇しても盗泉の水を飲まず(かっしてもとうせんのみずをのまず)
- 裃を着た盗人(かみしもをきたぬすびと)
- 国に盗人、家に鼠(くににぬすびと、いえにねずみ)
- 卵を盗む者は牛も盗む(たまごをぬすむものはうしもぬすむ)
- 大根と女房は盗まれるほど良い(だいこんとにょうぼうはぬすまれるほどよい)
- 盗人猛々しい(ぬすっとたけだけしい)