千人の指さす所病なくして死す
ことわざ「千人の指さす所病なくして死す」の意味・読み方を解説します。
千人の指さす所病なくして死す
せんにんのゆびさすところやまいなくしてしす
| 言葉 | 千人の指さす所病なくして死す |
|---|---|
| 読み方 | せんにんのゆびさすところやまいなくしてしす |
| 意味 | 大勢の人から憎まれ、非難の的になった者は、体に悪いところがなくても、やがて命を落とす。人の恨みを招くふるまいを避けるように説く言葉。
「千人」は千という数そのものではなく、多くの人を表す。「指さす所」は、みんなが指を向けて悪く言う相手のこと。 前漢の歴史書『漢書』の王嘉伝に、世間で言われる言葉として「千人所指、無病而死」とある。宰相の王嘉が、皇帝が特別に目をかけた董賢(とうけん)の領地をさらに広げようとする動きをいさめた文の中で、人々がみな董賢を恨んでいると述べたうえで引いた。悪口や非難が人を追いつめる点で、積毀骨を銷すや衆口、金を鑠かすと通じる。 |
| 例文 | 町じゅうの反感を買っていた社長が、病気でもないのに心労で倒れたと聞き、千人の指さす所病なくして死すの一句が頭をよぎった。 |
| 出典 | 『漢書』王嘉伝 |
| 場面 | 戒めの言葉 / 恨み |
| 使用漢字 | 千 / 人 / 指 / 所 / 病 / 死 |
「千」を含むことわざ
- 悪事千里を走る(あくじせんりをはしる)
- 朝起き千両、夜起き百両(あさおきせんりょう、よおきひゃくりょう)
- 値千金(あたいせんきん)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 諍い果てての千切り木(いさかいはててのちぎりぎ)
- 一日千秋の思い(いちじつせんしゅうのおもい)
- 一双の玉臂千人の枕(いっそうのぎょくひせんにんのまくら)
- 一髪、千鈞を引く(いっぱつ、せんきんをひく)
- 一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう)
- 牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)
「人」を含むことわざ
- 赤の他人(あかのたにん)
- 商人と屏風は直ぐには立たぬ(あきんどとびょうぶはすぐにはたたぬ)
- 商人に系図なし(あきんどにけいずなし)
- 商人の嘘は神もお許し(あきんどのうそはかみもおゆるし)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 商人の空誓文(あきんどのそらせいもん)
- 商人の空値(あきんどのそらね)
- 商人の元値(あきんどのもとね)
- 商人は木の葉も錦に飾る(あきんどはこのはもにしきにかざる)
- 商人は損していつか倉が建つ(あきんどはそんしていつかくらがたつ)
「指」を含むことわざ
- 一指を染める(いっしをそめる)
- 後ろ指を指される(うしろゆびをさされる)
- 言近くして指遠し(げんちかくしてむねとおし)
- 五指に余る(ごしにあまる)
- 五指に入る(ごしにはいる)
- 五指のこもごも弾くは捲手の一挃に若かず(ごしのこもごもはじくはけんしゅのいっちつにしかず)
- 鹿を指して馬と言う(しかをさしてうまという)
- 指呼の間(しこのかん)
- 食指が動く(しょくしがうごく)
- 十指に余る(じっしにあまる)
「所」を含むことわざ
- 危ない所に登らねば熟柿は食えぬ(あぶないところにのぼらねばじゅくしはくえぬ)
- 余す所なく(あますところなく)
- 過ちは好む所にあり(あやまちはこのむところにあり)
- 意志のある所には道がある(いしのあるところにはみちがある)
- 痛い所をつく(いたいところをつく)
- 一町に三所(いっちょうにみところ)
- 犬になるとも大所の犬になれ(いぬになるともおおどこのいぬになれ)
- 意のある所(いのあるところ)
- 柄のない所に柄をすげる(えのないところにえをすげる)
- 選ぶ所がない(えらぶところがない)
「病」を含むことわざ
- 後腹が病める(あとばらがやめる)
- 一に看病、二に薬(いちにかんびょう、ににくすり)
- お医者様でも草津の湯でも惚れた病は治りゃせぬ(おいしゃさまでもくさつのゆでもほれたやまいはなおりゃせぬ)
- 臆病風に吹かれる(おくびょうかぜにふかれる)
- 臆病の神降ろし(おくびょうのかみおろし)
- 臆病の自火に責めらる(おくびょうのじかにせめらる)
- 踵で頭痛を病む(かかとでずつうをやむ)
- 風邪は万病のもと(かぜはまんびょうのもと)
- 金儲けと死に病に易い事なし(かねもうけとしにやまいにやすいことなし)
- 気に病む(きにやむ)
「死」を含むことわざ
- 垢で死んだ者はない(あかでしんだものはない)
- 朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり(あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり)
- 慌てる蟹は穴の口で死ぬ(あわてるかにはあなのくちでしぬ)
- 生きている犬は死んだライオンに勝る(いきているいぬはしんだらいおんにまさる)
- 生き二両に死に五両(いきにりょうにしにごりょう)
- 生き身は死に身(いきみはしにみ)
- 生きるべきか死すべきかそれが問題だ(いきるべきかしすべきかそれがもんだいだ)
- 一度死ねば二度死なぬ(いちどしねばにどしなぬ)
- 一死一生乃ち交情を知る(いっしいっせいすなわちこうじょうをしる)
- 未だ生を知らず、焉んぞ死を知らん(いまだせいをしらず、いずくんぞしをしらん)
