「知恵」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 60 件
「知恵」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全60件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
頭を捻る(あたまをひねる)
よいやり方を工夫したり、物事の対処のためにいろいろと考えたりすること。
蘊蓄を傾ける(うんちくをかたむける)
自分の持っている知識・技能のすべてを発揮すること。「蘊」は、たくわえるという意。「蘊蓄」は十分勉強や研究をして蓄えた知識や技能のこと。
神へも物は申しがら(かみへもものはもうしがら)
頼みごとは、まごころだけでなく持ちかけようしだいで届き方が変わるということ。 神に願をかけるときでさえ、申し述べようが物を言う。
学を好むは、知に近し(がくをこのむは、ちにちかし)
まだ何かを修めたわけでなくとも、進んで書に向かう気があるだけで、賢さの側へ足を踏み入れている。 「力めて行なうは仁に近し」「恥を知るは勇に近し」と並べて挙げられた三句のうちの一つ。
機知に富む(きちにとむ)
その場の状況に応じて、気の利いた適切な発言ができる才能があること。
機転が利く(きてんがきく)
その場の状況に応じて、即座に適切な判断や行動ができること。
愚者の百行より知者の居眠り(ぐしゃのひゃっこうよりちしゃのいねむり)
愚か者の数々の行いは、優れた人の居眠りにも及ばないということ。転じて、つまらないものが数多くあるより、よいものが少しあるほうがいいというたとえ。
愚者も千慮に一得有り(ぐしゃもせんりょにいっとくあり)
知恵の足りない者の口からも、思案を重ねるうちに一つは使える案が出てくる。「智者も千慮に一失有り」と対にして用いる。 捕らえられた李左車が、韓信に策を問われ、愚か者の考えにも一つくらいは当たりがあるものだと前置きして献策した。
経験は知恵の父記憶の母(けいけんはちえのちちきおくのはは)
人間の知恵は、経験とその記憶によって成り立っているということ。
賢者は中道を取る(けんじゃはちゅうどうをとる)
両の端を避けて、その真ん中を通る。思慮の行き届いた者ほど、そうした選び方をする。英語のことわざを訳したもの。
後悔は知恵の緒(こうかいはちえのいとぐち)
後悔することによって、次から事に備えることができる。後悔は気付きのきっかけであるということ。
香炉峰の雪は簾をかかげて見る(こうろほうのゆきはすだれをかかげてみる)
女性がとっさに気を利かせ、深い教養をのぞかせることのたとえ。 白居易が左遷された廬山のふもとでの暮らしぶりを詠んだ詩の一句を、訓読した言い方。 『枕草子』では、雪の朝に中宮定子が「香炉峰の雪はいかならん」と声をかけると、清少納言は言葉で答えず御簾を巻き上げてみせ、詩を知っていることを示したという。 「香炉峰」は中国江西省の廬山にある峰の名で、香炉に見立てて呼ぶ。
三歳の翁、百歳の童子(さんさいのおきな、ひゃくさいのどうじ)
子どもでも知恵も分別もある者もいれば、老人でも無知で愚かな者もいるということ。 人の賢さは年齢に左右されないということ。 「八歳の翁百歳の童」「十歳の翁百歳の童」「百歳の童、七歳の翁」などともいう。
三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)
たとえ凡人でも三人集まって相談すれば、すばらしい知恵がでるというたとえ。「文殊」は、知恵をつかさどる菩薩の名前。
四十にして惑わず(しじゅうにしてまどわず)
四十歳にもなれば道理を理解して迷わなくなるということ。 「不惑」ともいう。
視野が広い(しやがひろい)
様々なものの見方や考え方などができ、全体を捉えた判断ができること。
衆知を集める(しゅうちをあつめる)
大勢の知恵や知識をまとめること。または、大勢の意見を聞くこと。
知らざるを知らずと為せ、是れ知るなり(しらざるをしらずとなせ、これしるなり)
どこまでが分かっていて、どこからが分かっていないのか。その線を自分で引けることが、知の第一歩になる。 分からない側に立てるかどうかで、その先の伸びが決まる。
知ることの艱きに非ず、行うこと惟艱し(しることのかたきにあらず、おこなうことこれかたし)
筋道を呑み込むところまでは、さほど骨が折れない。 手を動かして形にする段になって、初めてその重みが分かる。
知る者は言わず言う者は知らず(しるものはいわずいうものはしらず)
底まで分かっている者ほど黙して語を惜しみ、中身の薄い者ほど口数が多い。 饒舌さを知識の裏づけと取り違えるな、と説く。
仁者は憂えず、知者は惑わず、勇者は懼れず(じんしゃはうれえず、ちしゃはまどわず、ゆうしゃはおそれず)
仁の心を身につけた者は、正しい筋道のうえを歩んでいるので、思い煩うことがない。知に明るい者は物事の道理を見通しているので、判断に迷わない。勇のある者は自分の信ずるところに立っているので、どんな場面でもひるまない。
酸いも甘いも嚙み分ける(すいもあまいもかみわける)
経験が豊かで、世間の事情も人の心の繊細さも知り尽くしていること。 酸っぱい物と甘い物を区別して味わい、いい点と悪い点をよく知っているとの意から。 「嚙」は「噛」とも書く。 また「酸いも甘いも知っている」「酸いも甘いも知り抜く」ともいう。
世間が広い(せけんがひろい)
付き合いのある範囲が広いことや、世間に対する知識が深いこと。
先見の明(せんけんのめい)
ことが起こるより先に、その成り行きを読み取る力。子を処刑された後漢の楊彪が、先を見通す力が自分に無かったと恥じて述べたことば。
千慮の一得(せんりょのいっとく)
愚かな者でも、たまには一つぐらいよい考えを出すこともあるということ。
大智は愚の如し(たいちはぐのごとし)
真に知恵のある人物は、知識や知恵をひけらかさないので、一見愚か者のように見えるということ。
達人は大観す(たつじんはたいかんす)
広く道理に通じた人は、物事の全体を見きわめて、正しい判断を下すということ。「達人」は物事の道理に深く通じた人、「大観」は広く全体を見通すこと。
知恵出でて大偽あり(ちえいでてたいぎあり)
人間が知恵を持つようになると、知恵を悪用して嘘やごまかしが広がり、平和だった世の中に混乱をもたらすようになるということ。 素朴で平和な時代には必要なかった法律や規則が、知恵の発展に伴い人々の不正を防ぐために必要となったとの意。
知恵多ければ憤り多し(ちえおおければいきどおりおおし)
知恵を多く身につけてくると、世の中の矛盾や不合理に気づくようになり、腹が立つことが多くなるということ。
知恵が回る(ちえがまわる)
頭の回転が早く、その場に応じた適切な判断ができること。
知恵と力は重荷にならぬ(ちえとちからはおもににならぬ)
知恵と力はありすぎても重荷にならず、たくさんあるほうがいいということ。
知恵ない神に知恵付ける(ちえないかみにちえつける)
気付かずにいた人に、よけいな入れ知恵をするというたとえ。
知恵の鏡も曇る(ちえのかがみもくもる)
運が傾いてくると普段の知恵も鈍ってしまうということ。頭に「貧には」を付けていうこともある。
知恵の持ち腐れ(ちえのもちくされ)
すぐれた知恵を持っていながら、有効に活用できないこと。また、有効に活用しないこと。
知恵は小出しにせよ(ちえはこだしにせよ)
自分の持っている知恵を一度に出さず、必要に応じて少しずつ出すのが賢明だということ。
知恵は万代の宝(ちえはばんだいのたから)
すぐれた知恵は後世まで役立つ宝であるということ。
知恵を借りる(ちえをかりる)
他人に相談して、よい考えや適切な方法を教えてもらうこと。
知恵を絞る(ちえをしぼる)
よい方法や意見などが思いつくように、一生懸命考え抜くこと。 「頭を絞る」ともいう。
知恵を付ける(ちえをつける)
そばにいる人が知恵を授ける。入れ知恵をする。 悪い意味で用いることが多い。
知識は力なり(ちしきはちからなり)
物事の道理を知り抜いた者だけが、自然を思うままに働かせ、事を成し遂げることができる。 先入観を捨てて事実を積み重ね、そこから理を導けと説いた近世の学問観から出た言葉。 「知は力なり」と訳されることもある。
知者は惑わず、勇者は懼れず(ちしゃはまどわず、ゆうしゃはおそれず)
知恵や知識のある者は道理をわきまえているので行動に迷いがなく、勇気のある者は信念を持って行動するので臆することがないということ。
知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ(ちしゃはみずをたのしみ、じんしゃはやまをたのしむ)
ものの道理をわきまえた人は、判断に迷いがないからよどみなく流れる川を愛し楽しむ。また、仁徳を備えた人は、静かな心で何事にも動じないからどっしりかまえた山を愛し楽しむということ。 単に「知者は水を楽しむ」「仁者は山を楽しむ」ともいう。
智を増す者は悲しみを増す(ちをますものはかなしみをます)
知れば知るほど、心は重くなるということ。 見えなかったものが見えるようになれば、世の理不尽もそのぶん目に入る。物を知ることが必ずしも人を楽にはしない、という見方。
富は一生の宝、知は万代の宝(とみはいっしょうのたから、ちはばんだいのたから)
財産は一代限りの宝であるが、すぐれた知恵は後世の人にも役立つ宝であるということ。
無い知恵を絞る(ないちえをしぼる)
難しい問題などに対して、よい方法がないかと必死になって知恵を出すことのたとえ。
汝自身を知れ(なんじじしんをしれ)
自分が無知であることを自覚せよということ。ギリシャのアポロン神殿に刻まれていた言葉。「自分の分をわきまえよ」という意で解釈されていたが、ソクラテスが「自分自身をよく知ることが基本だ」と解釈したといわれる。
燃犀(ねんさい)
物事を鋭く見抜くこと。犀(さい)の角を燃やして、その光で深い水の底まで見通したという故事から。 そのような優れた見識、洞察力を「燃犀の明」「燃犀の見」という。
脳味噌を絞る(のうみそをしぼる)
あるだけの知恵を出し尽くして考察すること。
必要は発明の母(ひつようははつめいのはは)
発明は必要に迫られるからこそ生まれるということ。
人と入れ物は有り合わせ(ひとといれものはありあわせ)
人と器物は多いほうが便利だが、たとえ少なくてもうまく使えばなんとかなるということ。 「人と入れ物は有り次第」ともいう。
深い川は静かに流れる(ふかいかわはしずかにながれる)
思慮深い人は決して騒ぎ立てず、冷静に行動するというたとえ。
故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)
昔のことを研究し、そこから新しい知識や道理を発見すること。 「温故知新(おんこちしん)」ともいう。
迷わぬ者に悟りなし(まよわぬものにさとりなし)
疑問や迷いを持たない人は悟ることもない。おおいに迷うからこそ悟りも開けるということ。
明鏡も裏を照らさず(めいきょうもうらをてらさず)
どんな賢人でも目が届かないことがあるというたとえ。 曇りのない鏡でも、ものの裏までは映さないことから。
目端が利く(めはしがきく)
その場の状況に応じたとっさの行動ができること。
目を開く(めをひらく)
新たに知識を得るなどして、新しい可能性を見つけ出すこと。
物が分かる(ものがわかる)
物事の道理や世の中の人情をよくわきまえていること。
融通が利く(ゆうずうがきく)
状況に応じた適切な対応や処理ができること。
有知無知三十里(ゆうちむちさんじゅうり)
知恵のある者と知恵のない者には、大きな差があることのたとえ。 魏の曹操が楊脩を従えて曹娥の墓碑のそばを通ったとき、碑文の意味を楊脩はすぐに理解できたが、曹操は三十里先でやっと理解できたという故事から。
流言は知者に止まる(りゅうげんはちしゃにとどまる)
確かな根拠のない噂が広まっても、知恵のある人はそれを他人に話さないから、噂はそこで止まるということ。
