「はる」を含む故事・ことわざ・慣用句
「はる」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 39 件
網を張る(あみをはる)
犯人や目当てのものをとらえるために、準備して待ち構えること。
アンテナを張る(あんてなをはる)
いろいろな手段や方法をとって、情報を集めること。
意地張るより頬張れ(いじはるよりほおばれ)
意地を張って食べずにいるより、卑しく思われても食べるほうがいいということ。
意地を張る(いじをはる)
何が何でも自分の考えを押し通そうとすること。
鰓が張る(えらがはる)
人のあごの部分が角張っていること。 「鰓(えら)」は魚など水生動物の呼吸器官で、人のあごを魚のえらに見立てた比喩的な表現。
煙幕を張る(えんまくをはる)
真意を悟られないように、曖昧な言い方をしたり、問題をすり替えたりしてごまかすこと。
片意地を張る(かたいじをはる)
ひとの話に聞く耳をもたず、頑なに自分の考えを押し通そうとするさま。
肩が張る(かたがはる)
ひどく緊張したり堅苦しさを感じたりして、疲れたような気分になることのたとえ。 「肩が張る」ともいう。
肩肘張る(かたひじはる)
人に弱みを見せないように、気負ったり威張ったりする様子。 肩をそびやかして肘を張る意から。
金で面を張る(かねでつらをはる)
金の力で相手を服従させたり、手なずけたりすること。
体を張る(からだをはる)
自らの身体をなげうって命懸けで事にあたる。
我を張る(がをはる)
最後まで自分の考えを押し通して他人に譲らないこと。 「我を立てる」ともいう。
気が張る(きがはる)
緊張して心にゆとりがなくなる状態のこと。
虚勢を張る(きょせいをはる)
実力のない人が自分の弱さを隠すために、うわべだけ威勢よく振舞ったりすること。から威張りをすること。
相撲に負けて妻の面張る(すもうにまけてつまのつらはる)
外でうまくいかないことがあった男が、家で妻に八つ当たりすること。また、弱い者が自分よりさらに弱い者をいじめること。 相撲に負けて帰った男が、腹いせに妻の顔を殴るとの意から。 「喧嘩に負けて妻の面を張る」ともいう。
綱を張る(つなをはる)
相撲で力士が横綱になること。 または、横綱の地位を維持すること。
年寄りの達者、春の雪(としよりのたっしゃ、はるのゆき)
年寄りはいくら元気だといっても、春の雪が消えやすいのと同じで、当てにならないということ。
逃げを張る(にげをはる)
逃げるための支度をすること。責任を負わされないよう事前に策を講じておくこと。
値が張る(ねがはる)
通常のものよりも値段が高いこと。
春の晩飯後三里(はるのばんめしあとさんり)
春は晩飯を食べたあとでも三里の道を歩けるほど日が長いということ。 「春の夕飯食って三里」ともいう。
春の雪とおばの杖は怖くない(はるのゆきとおばのつえはこわくない)
春の雪はたとえ大雪でもすぐに溶ける。また、おばが杖で叩いても力が弱い。恐れるに足りないことを並べていった語。
春は蛙が目を借りる(はるはかえるがめをかりる)
春はとにかく眠たい時期だということ。 春に眠くなるのは、蛙が目を借りにくるからだという言い伝えから。 「蛙の目借り時」ともいう。
一人娘と春の日はくれそうでくれぬ(ひとりむすめとはるのひはくれそうでくれぬ)
一人娘は親が惜しがり、なかなか嫁に出さないというたとえ。春の日は暮れそうで暮れないことから「暮れる」と嫁に「くれる」をかけたもの。
伏線を張る(ふくせんをはる)
これから起こるであろうことを予測して事前に準備しておくこと。 または、物語などで後で述べる事柄に関係があることをそれとなく示しておくこと。
巫山の春(ふざんのはる)
男女が夢の中で情交を結ぶこと。また、男女の情愛が細やかなことのたとえ。 中国楚の懐王が、昼寝の夢の中で巫山という山の神女と契ったという故事から。 「巫山の雲雨」「巫山の雲」「巫山の雨」「巫山の春」「[[朝雲暮雨*https://yoji.jitenon.jp/yojig/3167.html]]」ともいう。
冬来りなば春遠からじ(ふゆきたりなばはるとおからじ)
つらく厳しい時期を耐え抜けば、その先には幸せが待っているというたとえ。 寒い冬が来たということは、遠くないうちに暖かい春もやってくるということから。 イギリスの詩人シェリーの「西風に寄せる歌」の一節から。
見栄を張る(みえをはる)
人からよく思われようとして、無理に外見を飾り立てたり、体裁を取り繕ったりすること。
店を張る(みせをはる)
自分の店を出店して商売をはじめること。
向こうを張る(むこうをはる)
相手の行動に対抗して、張り合うこと。
胸を張る(むねをはる)
堂々として、自信に満ちあふれた態度を示すこと。
目を見張る(めをみはる)
目をおおきく見開くこと。感動したり、驚いたりする様子のたとえ。
門戸を張る(もんこをはる)
一家を興すたとえ。また、一派をつくるたとえ。 「門戸を張る」「門戸を構える」ともいう。
門前雀羅を張る(もんぜんじゃくらをはる)
訪れる人もなく、ひっそりしていることのたとえ。 「羅」は網のこと。 門前に雀(ずずめ)を捕る網が張れるほどさびれているとの意から。 単に「門前雀羅」ともいう。
山を張る(やまをはる)
的中することを期待して物事を行うことのたとえ。 「山」は、鉱山のこと。 鉱山で鉱脈を掘り当てる仕事は大きな賭けであったことから転じて、万一の幸運を当てにすること。 「山を掛ける」ともいう。
用心に網を張る(ようじんにあみをはる)
用心のうえに用心をすること。「用心に縄を張る」とも言う。
予防線を張る(よぼうせんをはる)
自分の失敗や相手の攻撃に備えて、あらかじめ手立てを講じておくこと。
レッテルを貼る(れってるをはる)
ある物事や人に対して、一方的、または、断定的に評価を下すこと。 「レッテル」はオランダ語で、名称や品質などを書き記して商品に張る紙のこと。
論陣を張る(ろんじんをはる)
しっかりと論理を組み立てた上で議論すること。
我が世の春(わがよのはる)
物事が全て望み通りになる絶頂期。
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