「鏡」を含む故事・ことわざ・慣用句
「鏡」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
悪女は鏡を疎む(あくじょはかがみをうとむ)
器量の悪い女性が鏡に向かうのを嫌がるように、人間は自分の欠点に触れるのを嫌がるということ。「悪女」は不器量な女のこと。
色眼鏡で見る(いろめがねでみる)
先入観や偏見をもって物事を判断する。
お眼鏡に適う(おめがねにかなう)
目上の人から高く評価されて気に入られること。
鏡は女の魂(かがみはおんなのたましい)
鏡は女にとって魂といえるほど大切なものだということ。
知恵の鏡も曇る(ちえのかがみもくもる)
運が傾いてくると普段の知恵も鈍ってしまうということ。頭に「貧には」を付けていうこともある。
破鏡(はきょう)
夫婦が別れること。離婚。
昔、やむをえず離れて暮らすことになった夫婦が、半分に割った鏡をそれぞれ持ち、愛情の証として別れた。
後に、妻が別の男と関係を持ったため、妻の持っていた鏡はカササギとなって夫の所へ飛んでいき、不義が知れて離縁になったという故事から。破鏡再び照らさず(はきょうふたたびてらさず)
離縁した夫婦の仲はもとどおりにならないことのたとえ。また、一度してしまったことは取り返しがつかないというたとえ。
人こそ人の鏡(ひとこそひとのかがみ)
他人は自分の姿を映す鏡のようなものであるから、他人の言動を見て自分の行いを正す手本にせよということ。
一つ鏡に二つ顔(ひとつかがみにふたつかお)
昔は今の鏡(むかしはいまのかがみ)
昔のことは現代の手本になるので、歴史を学ぶことが将来に役立つということ。
明鏡も裏を照らさず(めいきょうもうらをてらさず)
どんな賢人でも目が届かないことがあるというたとえ。 曇りのない鏡でも、ものの裏までは映さないことから。
眼鏡が狂う(めがねがくるう)
ある物事や人物に対する判断をまちがえること。見損なうこと。
目は心の鏡(めはこころのかがみ)
目を見れば、その人の心の正邪がわかるということ。 目はその人の心を映し出す鏡との意から。
落花枝に返らず、破鏡再び照らさず(らっかえだにかえらず、はきょうふたたびてらさず)
一度こわれた男女の仲は、再びもとに戻ることはないというたとえ。散り落ちた花は再びもとの枝に返ることはなく、割れた鏡は再び物をうつすことはできない意から。
落花枝に帰らず、破鏡再び照らさず(らっかえだにかえらず、はきょうふたたびてらさず)
一度こわれた男女の仲は、再びもとに戻ることはないというたとえ。散り落ちた花は再びもとの枝に返ることはなく、割れた鏡は再び物をうつすことはできない意から。