「音」を含む故事・ことわざ・慣用句
「音」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
- 空樽は音が高い(あきだるはおとがたかい)- 中身のない人間ほど得意そうにしゃべりたてるというたとえ。空の樽は叩くと高い音が出ることから。 
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)- 人の習性は、育つ環境の影響を大きく受けるということ。 商人の子どもは金勘定に敏感で、眠っていても算盤の音で起きるという意味から。 
- 音沙汰が無い(おとざたがない)- 何の便りもない。消息が不明である。 
- 音に聞く(おとにきく)- 世間の評判が高い。噂に聞く。 
- 音頭を取る(おんどをとる)- 大勢で何かを行うとき、先頭に立って取りまとめをすること。 
- 空谷の跫音(くうこくのきょうおん)- 退屈な時や孤独な時に、思いがけない訪問があったり便りが届いたりする喜びのたとえ。 「空谷」はひと気のないさびしい谷間、「跫音」は足音のこと。 人のいないさびしい山奥で聞く人の足音との意から。 
- 轡の音にも目を覚ます(くつわのおとにもめをさます)- ちょっとしたことにも敏感に反応することのたとえ。「轡」は馬の口につける金具で、その轡が鳴る小さな音でも武士は目を覚ましたということから。 
- ぐうの音も出ない(ぐうのねもでない)- 他人から間違いなどを指摘されても、一言も言い返すことができない様子。 「ぐう」は苦しいときに出る声のこと。 
- 雑音を入れる(ざつおんをいれる)- 関係のない人が無責任な意見や批評を言うこと。 
- 滑り道と観音経は早い方がよい(すべりみちとかんのんきょうははやいほうがよい)- 滑りやすい道は人より先を歩く方が歩きやすく、退屈なお経は早く終わる方がありがたいということ。 「滑り道と観音経は早い方がよい」ともいう。 
- 知音(ちいん)- 自分のことをよく理解してくれる、真の友人。親友。 
 春秋時代、琴の名手伯牙には音楽を理解してくれる親友鍾子期がいた。伯牙は鍾子期が亡くなると、自分の音楽の理解者はもはやいないとして、琴の絃を切り二度と弾かなかったという故事から。
- 何処を押せばそんな音が出る(どこをおせばそんなねがでる)- 何を根拠にしてそのようなことをいうのか、という意味。 相手の常識外れの言い分を非難していう言葉。 
- 音に泣く(ねになく)- 声を出して泣く。声高に泣く。 「音を泣く」ともいう。 
- 音を上げる(ねをあげる)- 困難な状況などに耐えることができず、泣きごとを言うこと。 
- 音を泣く(ねをなく)- 声を出して泣く。声高に泣く。 「音を泣く」ともいう。 
- 本音を吐く(ほんねをはく)- 隠していた本当の気持ちを言葉に出すこと。 
- 弱音を吐く(よわねをはく)- 困難な状況などに耐えることができず、意気地のないことを言うこと。 
 
         
    