舟中も敵国
ことわざ「舟中も敵国」の意味・読み方を解説します。
舟中も敵国
しゅうちゅうもてきこく
| 言葉 | 舟中も敵国 |
|---|---|
| 読み方 | しゅうちゅうもてきこく |
| 意味 | 同じ立場に立ち、損も得も分け合っているはずの仲間でさえ、わずかなきっかけで背き、敵の陣営へ移ることも十分ありうる、ということ。味方だと信じている人々の中に、敵になる者がひそんでいる様子をいうのにも使う。
句の「舟中」は一艘の舟に居合わせた人たち、「敵国」は敵対する国、ここでは単に敵をあらわす。 『史記』の孫子呉起列伝が出どころ。紀元前四世紀の初め、魏の武侯が舟で西河を下りながら、山と川に守られた国の堅さを自慢したとき、仕えていた呉起は「国の守りは地形の険しさではなく、君主の徳で決まる。君主が徳のある政治をしなければ、いまこの舟に乗っている者たちもみな敵に回るでしょう」といさめた。 この故事をもとに、四字熟語「舟中敵国」もできた。「敵に味方あり味方に敵あり」も、ほぼ同じ見方に立った句。 |
| 例文 | 長年いっしょに会社を支えてきた副社長が、ライバル会社に移って大口の取引先まで連れていった。社長の頭には舟中も敵国の一句が浮かんだ。 |
| 出典 | 『史記』孫子呉起列伝 |
| 場面 | 仲間 / 裏切り / 敵 |
| 使用語彙 | 敵国 |
| 使用漢字 | 舟 / 中 / 敵 / 国 |
「舟」を含むことわざ
- 網、呑舟の魚を漏らす(あみ、どんしゅうのうおをもらす)
- 君は舟、臣は水(きみはふね、しんはみず)
- 車は海へ舟は山(くるまはうみへふねはやま)
- 小舟に荷が勝つ(こぶねににがかつ)
- 小舟の宵拵え(こぶねのよいごしらえ)
- 積羽舟を沈む(せきうふねをしずむ)
- 高い舟借りて安い小魚釣る(たかいふねかりてやすいこざかなつる)
- 助け舟を出す(たすけぶねをだす)
- 中流に舟を失えば一壺も千金(ちゅうりゅうにふねをうしなえばいっこもせんきん)
- 同舟相救う(どうしゅうあいすくう)
「中」を含むことわざ
- 顎で背中を搔く(あごでせなかをかく)
- 麻の中の蓬(あさのなかのよもぎ)
- 頭の中が真っ白になる(あたまのなかがまっしろになる)
- 中らずと雖も遠からず(あたらずといえどもとおからず)
- 当て事と越中褌は向こうから外れる(あてごととえっちゅうふんどしはむこうからはずれる)
- 後先息子に中娘(あとさきむすこになかむすめ)
- 暗中的を射る(あんちゅうまとをいる)
- 石の物言う世の中(いしのものいうよのなか)
- 一文高の世の中(いちもんだかのよのなか)
- 意中の人(いちゅうのひと)
「敵」を含むことわざ
- 悪人の友を捨てて善人の敵を招け(あくにんのともをすててぜんにんのかたきをまねけ)
- 怒りは敵と思え(いかりはてきとおもえ)
- 一日敵を縦せば数世の患い(いちじつてきをゆるせばすうせいのうれい)
- 江戸の敵を長崎で討つ(えどのかたきをながさきでうつ)
- 男は敷居を跨げば七人の敵あり(おとこはしきいをまたげばしちにんのてきあり)
- 敵の家でも口を濡らせ(かたきのいえでもくちをぬらせ)
- 敵の前より借金の前(かたきのまえよりしゃっきんのまえ)
- 糧を敵に借る(かてをてきにかる)
- 金が敵(かねがかたき)
- 金は命の親、命の敵(かねはいのちのおや、いのちのかたき)
