蛇の目を灰汁で洗う
ことわざ「蛇の目を灰汁で洗う」の意味・読み方・異形などを解説します。
蛇の目を灰汁で洗う
じゃのめをあくであらう
| 言葉 | 蛇の目を灰汁で洗う |
|---|---|
| 読み方 | じゃのめをあくであらう |
| 意味 | 善いか悪いか、正しいか間違っているかなど、物事を少しのくもりも残さず見分け、だれの目にも分かるように示すたとえ。「蛇の目を灰汁で洗ったよう」の形では、目つきがとても鋭く光っているさまや、どちらが正しくどちらが悪いかがすっかりはっきりしたさまをいう。
「蛇」の読みは「じゃ」で、へびの意。「蛇の目」といっても傘や紋の模様の名ではなく、へびの目玉そのもの。へびの目は、もとから鋭く光って見えると考えられてきた。「灰汁(あく)」は、草木を燃やした灰に水を注いで取った上ずみの汁で、昔は汚れを落とすのに使われた。鋭く光るへびの目を、そのうえ灰汁で洗ってすっかり澄ませれば、見る力はますます冴えわたり、物事の正体が曇りなく見通せる、という意味になった。 芝居のせりふとして、江戸時代の役者も口にした古くからの表現。善悪の区別を明らかに示す点で、黒白を明らかにすると通じ合う。 |
| 例文 | 帳簿を一冊ずつ調べ直した担当者は、不正なお金の流れを蛇の目を灰汁で洗うように明らかにしてみせた。 |
| 異形 | 蛇の目を灰汁で洗ったよう(じゃのめをあくであらったよう) |
| 場面 | 目 / 善悪 / 本質を見抜く |
| 使用語彙 | 目 |
| 使用漢字 | 蛇 / 目 / 灰 / 汁 / 洗 |
「蛇」を含むことわざ
- 鬼が住むか蛇が住むか(おにがすむかじゃがすむか)
- 鬼が出るか蛇が出るか(おにがでるかじゃがでるか)
- 蛙は口ゆえ蛇に呑まるる(かえるはくちゆえへびにのまるる)
- 草を打って蛇を驚かす(くさをうってへびをおどろかす)
- 蛇が出そうで蚊も出ぬ(じゃがでそうでかもでぬ)
- 蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)
- 蛇は寸にして人を呑む(じゃはすんにしてひとをのむ)
- 常山の蛇勢(じょうざんのだせい)
- 蛇足(だそく)
- 長蛇の列(ちょうだのれつ)
「目」を含むことわざ
- 青葉は目の薬(あおばはめのくすり)
- 秋の入り日と年寄りはだんだん落ち目が早くなる(あきのいりひととしよりはだんだんおちめがはやくなる)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 麻殻に目鼻をつけたよう(あさがらにめはなをつけたよう)
- 朝題目に宵念仏(あさだいもくによいねんぶつ)
- 足を重ねて立ち、目を側てて視る(あしをかさねてたち、めをそばだててみる)
- 網の目から手(あみのめからて)
- 網の目に風たまらず(あみのめにかぜたまらず)
- 網の目に風たまる(あみのめにかぜたまる)
- 網の目を潜る(あみのめをくぐる)
「灰」を含むことわざ
- 灰汁が強い(あくがつよい)
- 灰汁が抜ける(あくがぬける)
- 色を見て灰汁をさせ(いろをみてあくをさせ)
- 灰燼に帰す(かいじんにきす)
- 金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い(かねもちとはいふきはたまるほどきたない)
- 竈の下の灰まで(かまどのしたのはいまで)
- 黒犬に嚙まれて灰汁の垂れ滓に怖じる(くろいぬにかまれてあくのたれかすにおじる)
- 結構毛だらけ猫灰だらけ(けっこうけだらけねこはいだらけ)
- 死灰復燃ゆ(しかいまたもゆ)
- 塵も灰もつかぬように言う(ちりもはいもつかぬようにいう)
「汁」を含むことわざ
- 灰汁が強い(あくがつよい)
- 灰汁が抜ける(あくがぬける)
- 甘い汁を吸う(あまいしるをすう)
- 案じるより団子汁(あんじるよりだんごじる)
- 色を見て灰汁をさせ(いろをみてあくをさせ)
- 旨い汁を吸う(うまいしるをすう)
- 食い物のあるのに鉄砲汁(くいもののあるのにてっぽうじる)
- 苦汁を嘗める(くじゅうをなめる)
- 雲に汁(くもにしる)
- 黒犬に嚙まれて灰汁の垂れ滓に怖じる(くろいぬにかまれてあくのたれかすにおじる)
