前事を忘れざるは後事の師なり
ことわざ「前事を忘れざるは後事の師なり」の意味・読み方・異形などを解説します。
前事を忘れざるは後事の師なり
ぜんじをわすれざるはこうじのしなり
| 言葉 | 前事を忘れざるは後事の師なり |
|---|---|
| 読み方 | ぜんじをわすれざるはこうじのしなり |
| 意味 | 過ぎた出来事を覚えていれば、これから先の行いのお手本にできる、ということ。うまくいった例は見習い、しくじった例は戒めとして生かせる、と考える。
「前事」は以前に起きた事、「後事」はこの先の事、「師」は手本のこと。 『史記』秦始皇本紀の終わりの論評(賛)に載る、賈誼(かぎ)の文章「過秦論」の中に、世間の言い習わしとして引かれる。原文は「前事之不忘、後事之師也」で、「前事の忘れざるは後事の師なり」と読む形もある。そのあとに、国を治める者は昔の例を見て今の世に照らし合わせよと説く。失敗に学ぶという点では前車の覆るは後車の戒めに近い。 |
| 例文 | 前事を忘れざるは後事の師なりというから、去年の大会で負けた理由を書き出して、今年の練習に生かそう。 |
| 出典 | 『史記』秦始皇本紀 |
| 異形 | 前事の忘れざるは後事の師なり(ぜんじのわすれざるはこうじのしなり) |
| 場面 | 戒めの言葉 / 経験 |
| 使用漢字 | 前 / 事 / 忘 / 後 / 師 |
「前」を含むことわざ
- 相手変われど手前変わらず(あいてかわれどてまえかわらず)
- 朝風呂丹前長火鉢(あさぶろたんぜんながひばち)
- 朝飯前(あさめしまえ)
- 朝飯前のお茶漬け(あさめしまえのおちゃづけ)
- 荒馬の轡は前から(あらうまのくつわはまえから)
- 嵐の前の静けさ(あらしのまえのしずけさ)
- 稲荷の前の昼盗人(いなりのまえのひるぬすびと)
- 命は風前の灯の如し(いのちはふうぜんのともしびのごとし)
- 後ろ千両前一文(うしろせんりょうまえいちもん)
- 後ろに柱前に酒(うしろにはしらまえにさけ)
「事」を含むことわざ
- 秋葉山から火事(あきばさんからかじ)
- 悪事千里を走る(あくじせんりをはしる)
- 悪事身に返る(あくじみにかえる)
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 明日の事は明日案じよ(あすのことはあすあんじよ)
- 明日の事を言えば鬼が笑う(あすのことをいえばおにがわらう)
- 当て事と越中褌は向こうから外れる(あてごととえっちゅうふんどしはむこうからはずれる)
- 家鴨の火事見舞い(あひるのかじみまい)
- 怪しきを見て怪しまざれば怪しき事無し(あやしきをみてあやしまざればあやしきことなし)
- 言うに事欠いて(いうにことかいて)
「忘」を含むことわざ
- 暑さ忘れれば陰忘れる(あつさわすれればかげわすれる)
- 雨晴れて笠を忘れる(あめはれてかさをわすれる)
- 家を徙して妻を忘る(いえをうつしてつまをわする)
- 憤りを発して食を忘る(いきどおりをはっしてしょくをわする)
- 一朝の怒りにその身を忘る(いっちょうのいかりにそのみをわする)
- 犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ(いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ)
- 豕を抱いて臭きを忘る(いのこをだいてくさきをわする)
- 魚は江湖に相忘る(うおはこうこにあいわする)
- 魚を得て筌を忘る(うおをえてうえをわする)
- 歌物語の歌忘れ(うたものがたりのうたわすれ)
「後」を含むことわざ
- 敢えて後れたるに非ず、馬進まざるなり(あえておくれたるにあらず、うますすまざるなり)
- 明後日紺屋に今晩鍛冶屋(あさってこうやにこんばんかじや)
- 明後日の方(あさってのほう)
- 後足で砂をかける(あとあしですなをかける)
- 後味が悪い(あとあじがわるい)
- 後追う子に引かれる(あとおうこにひかれる)
- 後押しをする(あとおしをする)
- 後から後から(あとからあとから)
- 後から剝げる正月言葉(あとからはげるしょうがつことば)
- 後がない(あとがない)
