「ぴ」を含む故事・ことわざ・慣用句
「ぴ」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 26 件
朝のぴっかり姑の笑い(あさのぴっかりしゅうとめのわらい)
当てにならないことのたとえ。 朝さんさんと日がさすよい天気と姑の笑顔は、変わりやすく当てにはできないという意味から。
一箪の食、一瓢の飲(いったんのし、いっぴょうのいん)
わずかな飲食物のこと。また、きわめて貧しい生活のたとえ。 「箪」は竹製の食器、「瓢」は飲み物を入れるひさご。 食器一杯の食べ物と、ひさご一杯の飲み物との意から。
一斑を見て全豹を卜す(いっぱんをみてぜんぴょうをぼくす)
物事の一部分だけを見て、全体を推し量る愚かさをいう言葉。 「一斑」は、豹(ひょう)の毛皮にあるまだら模様のうちの一つのこと。転じて物事の一部分。 「卜す」は、占うこと。判断すること。 毛皮にある一部のまだら模様を見て、豹であること、またどのような豹であるかを断定すること。
一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう)
一人の行いが他の大勢を駆り立ててしまうことのたとえ。群集が他人の言動に同調しやすいことのたとえ。 群れの中の一匹の馬が異常な行動をして騒ぎ出せば、群れ全体が巻き込まれて騒ぎ出すとの意から。
一筆入れる(いっぴついれる)
後の証拠となるように、文書を作成する。
一臂の力を仮す(いっぴのちからをかす)
わずかな力を貸すこと。「一臂」は片方の肘のこと。転じて、わずかな力の意。「仮す」は貸す意。
犬一代に狸一匹(いぬいちだいにたぬきいっぴき)
めったにない大きなチャンスのたとえ。犬が狸のような大物を捕らえるのは一生に一度あるかどうかということから。
嘘八百(うそはっぴゃく)
やたらに嘘をつくこと。また、まったくのでたらめであること。「八百」は数が多いことの意。
江戸は八百八町、大坂は八百八橋(えどははっぴゃくやちょう、おおさかははっぴゃくやばし)
江戸は町の数が多く、大阪には橋が多くて、どちらも町並みが広くにぎわっているということ。「八百八」は実数ではなく、数の多さを表す。
猿臂を伸ばす(えんぴをのばす)
物をつかむために、腕を長く伸ばすこと。「猿臂」は、猿のように長い腕。
小言八百愚痴千粒(こごとはっぴゃくぐちせんつぶ)
ささいな小言や愚痴など、言っても仕方がないことを延々と言う人のことを評した言葉。
山椒は小粒でもぴりりと辛い(さんしょはこつぶでもぴりりとからい)
体は小さくても、激しい気性と優れた才能を持ち、侮り難い存在のたとえ。山椒の実は小粒ながら、激しい辛味を持つことから。「山椒」は、本来「さんしょう」という。
霜を履んで堅氷至る(しもをふんでけんぴょういたる)
災いの小さな兆しが現れれば、やがては大きな災いに見舞われるということ。また、災いの兆しが見えたら用心を怠るなということ。 霜を踏んで歩くようになると、やがて堅い氷の張る季節が来るとの意から。
大山鳴動して鼠一匹(たいざんめいどうしてねずみいっぴき)
前触ればかりが大きくて、実際の結果は小さいことのたとえ。 大きな山が音を立てて揺れ動くので、何か大きな事が起こるのかと身構えていると、鼠がたった一匹出てきただけだったとの意から。 「大山」は「泰山」とも書く。
中流に船を失えば一瓢も千金(ちゅうりゅうにふねをうしなえばいっぴょうもせんきん)
つまらないものでも、場合によってはとても価値があるというたとえ。 流れの真ん中で船を失ったときには、ひょうたん一個でも浮き袋の代わりになるとの意から。
鉄面皮(てつめんぴ)
恥を恥とも思わずあつかましいこと。また、そういう人のこと。 鉄でできた面の皮の意から。
突拍子もない(とっぴょうしもない)
言動などがその場に相応しくないこと。調子外れであること。
仲人の嘘八百(なこうどのうそはっぴゃく)
仲人は縁談を成立させるために、双方の欠点を隠し、長所を誇張して話を進めることが多く、結果として嘘が多くなるということ。 または、調子のよいことを言って話をまとめようとするため、注意が必要であるということ。
猫の子一匹いない(ねこのこいっぴきいない)
まったく人がいないようす。
退っ引きならない(のっぴきならない)
避けることも退くことも出来ず、動きがとれないようす。また、どうにもならないということ。
ピッチを上げる(ぴっちをあげる)
仕事や作業などの速度や能率をよりよくすること。
ピリオドを打つ(ぴりおどをうつ)
物事を終わりにすること。
ピンからキリまで(ぴんからきりまで)
最初から最後まで。また、最上から最低まで。「ピン」はさいころ等の1のこと。転じて、はじめの意。「キリ」は10のこと。転じて終わりの意。
面皮を欠く(めんぴをかく)
名誉をひどく傷付けられること。世間からの評判を落とすこと。
面皮を剝ぐ(めんぴをはぐ)
図々しい人の正体をあばいて恥をかかせること。 「面皮(めんぴ)を剝ぐ」ともいう。
ユートピア(ゆーとぴあ)
どこにもない理想の国ということ。イギリスの作家トマス・モアの小説の題名から。
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