「横」を含む故事・ことわざ・慣用句
「横」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
蟹の横這い(かにのよこばい)
他人には不自由そうに見えても、本人には都合がよいことのたとえ。蟹の歩き方はぎこちなく見えるが、蟹にとってはそれが自然な歩き方であることから。 または、蟹が横に歩くことから、物事が横にそれがちで進行がうまくいかないことのたとえ。
首を横に振る(くびをよこにふる)
頭を左右にふって、不承知または否定のきもちをあらわす。
正直貧乏、横着栄耀(しょうじきびんぼう、おうちゃくえよう)
正直者はその正直さゆえに貧乏な生活に甘んじているのに対し、押しが強くずる賢い者は成功して栄えるというたとえ。
縦の物を横にもしない(たてのものをよこにもしない)
面倒くさがって、簡単にできることもしないことのたとえ。 横着な人のたとえ。 「縦の物を横にもしない」ともいう。
下手の横好き(へたのよこずき)
下手なくせに、その事が非常に好きで熱心なこと。 「下手の物好き」「下手の悪好き」ともいう。
横板に雨垂れ(よこいたにあまだれ)
詰まりながら話すことのたとえ。 「立て板に水」をもじった言葉。
横紙破り(よこがみやぶり)
自分の考えを無理に押し通すこと。また、そういうことをする人。和紙は縦に目が通っているため、横には破りにくいが、それを無理やり横に破ることから。
横車を押す(よこぐるまをおす)
道理に合わないことを無理に押し通すこと。車を無理やり横に押して動かそうとする意から。
横槌で庭掃く(よこづちでにわはく)
急な来客にあわてふためきながらも手厚くもてなそうとすることのたとえ。 「横槌で庭掃く」「才槌で庭掃く」ともいう。
横手を打つ(よこでをうつ)
感じ入ったり、思い当たったりする時などに、思わず両方の手のひらを打ち合わせること。
横になる(よこになる)
体を横にして休むこと。寝ること。
横の物を縦にもしない(よこのものをたてにもしない)
面倒くさがって、簡単にできることもしないことのたとえ。 横着な人のたとえ。 「縦の物を横にもしない」ともいう。
横目を使う(よこめをつかう)
顔の向きは変えずに、目だけを動かして横を見ること。
横槍を入れる(よこやりをいれる)
他人の話や仕事に、はたから文句をつけること。
横を向く(よこをむく)
相手を見ずに別の方を見ること。または、相手にしない態度をとること。無視すること。 「横を向く」ともいう。