君子の徳は風
ことわざ「君子の徳は風」の意味・読み方を解説します。
君子の徳は風
くんしのとくはかぜ
| 言葉 | 君子の徳は風 |
|---|---|
| 読み方 | くんしのとくはかぜ |
| 意味 | 国や人々をまとめる立場の者がすぐれた人柄を備えていれば、下の人々もそれに感化され、みずから善へ向かう、と説く言葉。
草は風を受けると、吹いていく先へ倒れ伏す。治める者の徳(人としての正しさや立派さ)を風に、治められる人々を草に見立て、上の者が徳をもって臨めば人々もそれになびく、という考えを表す。 『論語』の顔淵篇に見える言葉。悪事をはたらく者を殺して国を治めるのはどうかと、魯の国の大臣であった季康子にたずねられた孔子は、殺すまでもない、あなたが自ら善を求めるなら民もそれにならう、と答え、続けてこのたとえを語った。「小人の徳は草」と続くが、ここでの「小人」は心の狭い人という意味ではなく、治められる側のふつうの人々をさす。 同じたとえから、四字熟語「草偃風従」や句「風に靡く草」も生まれた。形の似た「草木も靡く」は、徳ではなく、勢いの強い者に多くの人が従うさまをいう。 |
| 例文 | 校長が毎朝だれより先に門に立って声をかけ続けたら、今では生徒の方から先にあいさつをしてくる。まさに君子の徳は風だ。 |
| 出典 | 『論語』顔淵 |
| 場面 | 政治 / 君子 |
| 使用漢字 | 君 / 子 / 徳 / 風 |
「君」を含むことわざ
- 一天万乗の君(いってんばんじょうのきみ)
- 君、君たらずと雖も臣は臣たらざるべからず(きみ、きみたらずといえどもしんはしんたらざるべからず)
- 君、辱めらるれば臣死す(きみ、はずかしめらるればしんしす)
- 君君たり臣臣たり(きみきみたりしんしんたり)
- 君は舟、臣は水(きみはふね、しんはみず)
- 君を思うも身を思う(きみをおもうもみをおもう)
- 君子、危うきに近寄らず(くんし、あやうきにちかよらず)
- 君子に三戒あり(くんしにさんかいあり)
- 君子に二言なし(くんしににごんなし)
- 君子の過ちは日月の食のごとし(くんしのあやまちはじつげつのしょくのごとし)
「子」を含むことわざ
- 赤い信女が子を孕む(あかいしんにょがこをはらむ)
- 赤子のうちは七国七里の者に似る(あかごのうちはななくにななさとのものににる)
- 赤子の手を捻る(あかごのてをひねる)
- 赤子は泣き泣き育つ(あかごはなきなきそだつ)
- 赤子を裸にしたよう(あかごをはだかにしたよう)
- 秋茄子は嫁に食わすな(あきなすはよめにくわすな)
- 秋の日と娘の子はくれぬようでくれる(あきのひとむすめのこはくれぬようでくれる)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 熱火子に払う(あつびこにはらう)
- 跡追う子に引かれる(あとおうこにひかれる)
「徳」を含むことわざ
- 一升徳利こけても三分(いっしょうどっくりこけてもさんぶ)
- 一升徳利に二升は入らぬ(いっしょうどっくりににしょうははいらぬ)
- 一飯の徳も必ず償い、睚眦の怨みも必ず報ゆ(いっぱんのとくもかならずつぐない、がいさいのうらみもかならずむくゆ)
- 陰徳あれば必ず陽報あり(いんとくあればかならずようほうあり)
- 陰徳は末代の宝(いんとくはまつだいのたから)
- 怨みに報ゆるに徳を以てす(うらみにむくゆるにとくをもってす)
- 落とした物は拾い徳(おとしたものはひろいどく)
- 隠れての信は顕われての徳(かくれてのしんはあらわれてのとく)
- 郷原は徳の賊(きょうげんはとくのぞく)
- 後生は徳の余り(ごしょうはとくのあまり)
