一飯の徳も必ず償い、睚眦の怨みも必ず報ゆ
ことわざ「一飯の徳も必ず償い、睚眦の怨みも必ず報ゆ」の意味・読み方・異形などを解説します。
一飯の徳も必ず償い、睚眦の怨みも必ず報ゆ
いっぱんのとくもかならずつぐない、がいさいのうらみもかならずむくゆ
| 言葉 | 一飯の徳も必ず償い、睚眦の怨みも必ず報ゆ |
|---|---|
| 読み方 | いっぱんのとくもかならずつぐない、がいさいのうらみもかならずむくゆ |
| 意味 | 受けた恩は、ほんのささいなものでも報い、受けた恨みも、ほんのささいなものでも晴らすということ。よいことをされても悪いことをされても、相手にはそれに見合うものをきちんと返す、という態度をいう。
「一飯」は一回の食事を指し、一度ごちそうになっただけの小さな恩をいう。「睚眦」は目じりをつり上げて相手をにらむことで、ひとにらみを受けただけの小さな恨みを表している。 『史記』に見える句。魏で痛めつけられて秦へ逃れた范雎は、のちに秦の宰相にまでのぼった。そこで自分を秦へ連れてきた者を王に推して取り立てさせ、家の財産を投げ出して昔の苦しい日々に関わった人々にことごとく報いた一方、魏で自分を打ちすえさせた宰相の首を差し出させようとした。 後半だけを用いた睚眥の怨みは、ほんの少しの恨みを表す。四字熟語では一飯之徳・睚眥之怨が、それぞれ前半と後半の句にあたる。 |
| 例文 | 祖父は一飯の徳も必ず償い、睚眦の怨みも必ず報ゆを地で行く人で、若いころに世話になった人への礼は今も欠かさないが、つらい目にあわされた相手のことは決して許さない。 |
| 出典 | 『史記』范雎蔡沢列伝 |
| 異形 | 一飯の徳も必ず償う(いっぱんのとくもかならずつぐなう) |
| 場面 | 復讐 / 恩返し |
| 使用漢字 | 一 / 飯 / 徳 / 必 / 償 / 睚 / 眦 / 怨 / 報 |
「一」を含むことわざ
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 危ない橋も一度は渡れ(あぶないはしもいちどはわたれ)
- 蟻の一穴(ありのいっけつ)
- 粟一粒は汗一粒(あわひとつぶはあせひとつぶ)
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
「飯」を含むことわざ
- 朝飯前(あさめしまえ)
- 朝飯前のお茶漬け(あさめしまえのおちゃづけ)
- 足の裏の飯粒(あしのうらのめしつぶ)
- 足の裏の飯粒をこそげる(あしのうらのめしつぶをこそげる)
- ある時は米の飯(あるときはこめのめし)
- いつも月夜に米の飯(いつもつきよにこめのめし)
- 内の米の飯より隣の麦飯(うちのこめのめしよりとなりのむぎめし)
- 同じ釜の飯を食う(おなじかまのめしをくう)
- 思し召しより米の飯(おぼしめしよりこめのめし)
- 狐に小豆飯(きつねにあずきめし)
「徳」を含むことわざ
- 一升徳利こけても三分(いっしょうどっくりこけてもさんぶ)
- 一升徳利に二升は入らぬ(いっしょうどっくりににしょうははいらぬ)
- 陰徳あれば必ず陽報あり(いんとくあればかならずようほうあり)
- 陰徳は末代の宝(いんとくはまつだいのたから)
- 怨みに報ゆるに徳を以てす(うらみにむくゆるにとくをもってす)
- 落とした物は拾い徳(おとしたものはひろいどく)
- 隠れての信は顕われての徳(かくれてのしんはあらわれてのとく)
- 郷原は徳の賊(きょうげんはとくのぞく)
- 後生は徳の余り(ごしょうはとくのあまり)
- 酒に十の徳あり(さけにとおのとくあり)
「必」を含むことわざ
- 新たに沐する者は必ず冠を弾く(あらたにもくするものはかならずかんむりをはじく)
- 陰徳あれば必ず陽報あり(いんとくあればかならずようほうあり)
- 三人行えば必ずわが師あり(さんにんおこなえばかならずわがしあり)
- 生者必滅、会者定離(しょうじゃひつめつ、えしゃじょうり)
- 小人の過つや必ず文る(しょうじんのあやまつやかならずかざる)
- 末大なれば必ず折る(すえだいなればかならずおる)
- 生ある者は必ず死あり(せいあるものはかならずしあり)
- 積悪の家には必ず余殃あり(せきあくのいえにはかならずよおうあり)
- 積善の家には必ず余慶あり(せきぜんのいえにはかならずよけいあり)
- 遠き慮りなき者は必ず近き憂えあり(とおきおもんぱかりなきものはかならずちかきうれえあり)
「償」を含むことわざ
- 一飯の徳も必ず償い、睚眦の怨みも必ず報ゆ(いっぱんのとくもかならずつぐない、がいさいのうらみもかならずむくゆ)
- 功罪相償う(こうざいあいつぐなう)
「睚」を含むことわざ
- 一飯の徳も必ず償い、睚眦の怨みも必ず報ゆ(いっぱんのとくもかならずつぐない、がいさいのうらみもかならずむくゆ)
- 睚眥の怨み(がいさいのうらみ)
「眦」を含むことわざ
- 一飯の徳も必ず償い、睚眦の怨みも必ず報ゆ(いっぱんのとくもかならずつぐない、がいさいのうらみもかならずむくゆ)
- 眦を決する(まなじりをけっする)
「怨」を含むことわざ
- 怨みに報ゆるに徳を以てす(うらみにむくゆるにとくをもってす)
- 怨みほど恩を思え(うらみほどおんをおもえ)
- 恩を以て怨みに報ず(おんをもってうらみにほうず)
- 睚眥の怨み(がいさいのうらみ)
- 大徳は小怨を滅ぼす(だいとくはしょうえんをほろぼす)
- 天を怨みず人を尤めず(てんをうらみずひとをとがめず)
- 徳を以て怨みに報ゆ(とくをもってうらみにむくゆ)
- 盗みする子は憎からで縄かくる人が怨めしい(ぬすみするこはにくからでなわかくるひとがうらめしい)
- 人を怨むより身を怨め(ひとをうらむよりみをうらめ)
- 命を知る者は天を怨まず(めいをしるものはてんをうらまず)
