お前追従する者は必ず陰にて謗る
ことわざ「お前追従する者は必ず陰にて謗る」の意味・読み方・異形などを解説します。
お前追従する者は必ず陰にて謗る
おまえついしょうするものはかならずかげにてそしる
| 言葉 | お前追従する者は必ず陰にて謗る |
|---|---|
| 読み方 | おまえついしょうするものはかならずかげにてそしる |
| 意味 | 面と向かって相手にこびへつらってくる者は、相手がその場からいなくなれば、決まって悪口を言いはじめるということ。
「お前」は「おまえ(あなた)」ではなく「その人の前」のこと、「陰にて」は「陰で(本人に見えない所で)」の古風な表し方。 「追従」は「ついしょう」と読み、相手の機嫌を取ろうとして、おせじを並べたりへつらったりする態度。「ついじゅう」と読めば、人の意見や行動にそのまま従うという別の意味の言葉になる。 「前で追従する者は陰で謗る」ともいう。 中国の古典『荘子』盗跖篇にも、人を目の前でほめたがる者は、背を向けたとたんにけなしたがる、という似た言葉が出てくる。 「陰で舌を出す」も、表と裏で態度を変える人の様子を描いた句。 |
| 例文 | 会議ではいつも課長をほめちぎっている先輩が、帰り道では課長の悪口ばかり言っている。お前追従する者は必ず陰にて謗るという言葉どおりの人だと思った。 |
| 異形 | 前で追従する者は陰で謗る(まえでついしょうするものはかげでそしる) |
| 場面 | こびへつらう / 悪口を言う |
| 使用漢字 | 前 / 追 / 従 / 者 / 必 / 陰 / 謗 |
「前」を含むことわざ
- 相手変われど手前変わらず(あいてかわれどてまえかわらず)
- 朝風呂丹前長火鉢(あさぶろたんぜんながひばち)
- 朝飯前(あさめしまえ)
- 朝飯前のお茶漬け(あさめしまえのおちゃづけ)
- 荒馬の轡は前から(あらうまのくつわはまえから)
- 嵐の前の静けさ(あらしのまえのしずけさ)
- 稲荷の前の昼盗人(いなりのまえのひるぬすびと)
- 命は風前の灯の如し(いのちはふうぜんのともしびのごとし)
- 後ろ千両前一文(うしろせんりょうまえいちもん)
- 後ろに柱前に酒(うしろにはしらまえにさけ)
「追」を含むことわざ
- 赤犬が狐を追う(あかいぬがきつねをおう)
- 顎で蠅を追う(あごではえをおう)
- 頭の上の蠅も追われぬ(あたまのうえのはえもおわれぬ)
- 頭の上の蠅を追え(あたまのうえのはえをおえ)
- 跡追う子に引かれる(あとおうこにひかれる)
- 跡を追う(あとをおう)
- 牛追い牛に追われる(うしおいうしにおわれる)
- 追い打ちを掛ける(おいうちをかける)
- 追い込みを掛ける(おいこみをかける)
- 追いつ追われつ(おいつおわれつ)
「従」を含むことわざ
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 従兄弟同士は鴨の味(いとこどうしはかものあじ)
- 老いては子に従え(おいてはこにしたがえ)
- 親子は一世、夫婦は二世、主従は三世(おやこはいっせ、ふうふはにせ、しゅじゅうはさんせ)
- 雲は竜に従い風は虎に従う(くもはりゅうにしたがいかぜはとらにしたがう)
- 心の欲する所に従えども矩を踰えず(こころのほっするところにしたがえどものりをこえず)
- 郷に入っては郷に従え(ごうにいってはごうにしたがえ)
- 三従(さんじゅう)
- 主従は三世(しゅじゅうはさんぜ)
- 従心(じゅうしん)
「者」を含むことわざ
- 愛出ずる者は愛返り、福往く者は福来る(あいいずるものはあいかえり、ふくゆくものはふくきたる)
- 青表紙を叩いた者にはかなわぬ(あおびょうしをたたいたものにはかなわぬ)
- 赤子のうちは七国七里の者に似る(あかごのうちはななくにななさとのものににる)
- 垢で死んだ者はない(あかでしんだものはない)
- 悪衣悪食を恥ずる者は、未だ与に議するに足らず(あくいあくしょくをはずるものは、いまだともにぎするにたらず)
- 悪女の賢者ぶり(あくじょのけんじゃぶり)
- 当たった者のふの悪さ(あたったもののふのわるさ)
- 新たに沐する者は必ず冠を弾く(あらたにもくするものはかならずかんむりをはじく)
- 言う者罪無くして聞く者戒しむるに足る(いうものつみなくしてきくものいましむるにたる)
- 医者が取るか坊主が取るか(いしゃがとるかぼうずがとるか)
「必」を含むことわざ
- 新たに沐する者は必ず冠を弾く(あらたにもくするものはかならずかんむりをはじく)
- 一飯の徳も必ず償い、睚眦の怨みも必ず報ゆ(いっぱんのとくもかならずつぐない、がいさいのうらみもかならずむくゆ)
- 陰徳あれば必ず陽報あり(いんとくあればかならずようほうあり)
- 栄華有る者は必ず憔悴あり(えいがあるものはかならずしょうすいあり)
- 三人行えば必ずわが師あり(さんにんおこなえばかならずわがしあり)
- 生者必滅、会者定離(しょうじゃひつめつ、えしゃじょうり)
- 小人の過つや必ず文る(しょうじんのあやまつやかならずかざる)
- 末大なれば必ず折る(すえだいなればかならずおる)
- 生ある者は必ず死あり(せいあるものはかならずしあり)
- 積悪の家には必ず余殃あり(せきあくのいえにはかならずよおうあり)
「陰」を含むことわざ
- 暑さ忘れれば陰忘れる(あつさわすれればかげわすれる)
- 鼬の目陰(いたちのまかげ)
- 一樹の陰一河の流れも他生の縁(いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん)
- 一寸の光陰軽んずべからず(いっすんのこういんかろんずべからず)
- 陰影に富む(いんえいにとむ)
- 陰徳あれば必ず陽報あり(いんとくあればかならずようほうあり)
- 陰徳は末代の宝(いんとくはまつだいのたから)
- 陰に籠もる(いんにこもる)
- 陰に陽に(いんにように)
- 陰陽を燮理す(いんようをしょうりす)
「謗」を含むことわざ
- お前追従する者は必ず陰にて謗る(おまえついしょうするものはかならずかげにてそしる)
- 下種の謗り食い(げすのそしりぐい)
- 謗れば影さす(そしればかげさす)
- 人を謗るは鴨の味(ひとをそしるはかものあじ)
- 名人は人を謗らず(めいじんはひとをそしらず)
- 呼ぶより謗れ(よぶよりそしれ)
