小人の腹は満ち易し
ことわざ「小人の腹は満ち易し」の意味・読み方・異形などを解説します。
小人の腹は満ち易し
しょうじんのはらはみちやすし
| 言葉 | 小人の腹は満ち易し |
|---|---|
| 読み方 | しょうじんのはらはみちやすし |
| 意味 | 器の小さい人は目の前の得にすぐ心を奪われるので、わずかな見返りをちらつかせるだけで、たやすく意のままに操れるということ。
「小人」は「しょうじん」と読み、心が狭く、人としての徳に欠ける人を指す。そんな人の胸の内は、小さな儲け話を耳にしただけで欲であふれる。句の「腹がすぐ満ちる」は、その心の動きを、少し食べただけで満腹になる腹のようすに重ね合わせたもの。 「小人の腹は肥え易し」(しょうじんのはらはこえやすし)も、同じ中身の句として伝わる。損得で動く小人のありようを説いた言葉には、君子は義に喩り小人は利に喩るもある。 |
| 例文 | 「たった一度の謝礼で向こうの味方に付いたらしい。小人の腹は満ち易しだね」と、祖父は苦笑いした。 |
| 異形 | 小人の腹は肥え易し(しょうじんのはらはこえやすし) |
| 場面 | 欲深い / 目先の利益にとらわれる |
| 使用語彙 | 小人 |
| 使用漢字 | 小 / 人 / 腹 / 満 / 易 / 肥 |
「小」を含むことわざ
- 愛想も小想も尽き果てる(あいそもこそもつきはてる)
- 愛は小出しにせよ(あいはこだしにせよ)
- 悪の小なるを以て之を為すなかれ(あくのしょうなるをもってこれをなすなかれ)
- 戴く物は夏も小袖(いただくものはなつもこそで)
- 一文銭も小判の端(いちもんせんもこばんのはし)
- 炒り豆と小娘はそばにあると手が出る(いりまめとこむすめはそばにあるとてがでる)
- 因果の小車(いんがのおぐるま)
- 鵜川の小鮎(うかわのこあゆ)
- 浮世は牛の小車(うきよはうしのおぐるま)
- 牛の小便(うしのしょうべん)
「人」を含むことわざ
- 赤の他人(あかのたにん)
- 商人と屏風は直ぐには立たぬ(あきんどとびょうぶはすぐにはたたぬ)
- 商人に系図なし(あきんどにけいずなし)
- 商人の嘘は神もお許し(あきんどのうそはかみもおゆるし)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 商人の空誓文(あきんどのそらせいもん)
- 商人の空値(あきんどのそらね)
- 商人の元値(あきんどのもとね)
- 商人は木の葉も錦に飾る(あきんどはこのはもにしきにかざる)
- 商人は損していつか倉が建つ(あきんどはそんしていつかくらがたつ)
「腹」を含むことわざ
- 商人は腹を売り、客は下より這う(あきんどははらをうり、きゃくはしたよりはう)
- 朝腹に茶漬け(あさばらにちゃづけ)
- 後腹が病める(あとばらがやめる)
- 諍いをしいしい腹を大きくし(いさかいをしいしいはらをおおきくし)
- 痛くもない腹を探られる(いたくもないはらをさぐられる)
- 旨い物は腹にたまる(うまいものははらにたまる)
- 海魚腹から川魚背から(うみうおはらからかわうおせから)
- 偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず(えんそかわにのむもまんぷくにすぎず)
- 思うこと言わねば腹ふくる(おもうこといわねばはらふくる)
- 恩の腹は切らねど情けの腹は切る(おんのはらはきらねどなさけのはらはきる)
「満」を含むことわざ
- 意に満たない(いにみたない)
- 盈満の咎め(えいまんのとがめ)
- 偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず(えんそかわにのむもまんぷくにすぎず)
- 九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑う(くひゃくくじゅうくひきのはなかけざる、まんぞくないっぴきのさるをわらう)
- 山雨来らんとして風楼に満つ(さんうきたらんとしてかぜろうにみつ)
- 大食腹に満つれば学問腹に入らず(たいしょくはらにみつればがくもんはらにいらず)
- 月落ち烏啼いて霜天に満つ(つきおちからすないてしもてんにみつ)
- 月満つれば則ち虧く(つきみつればすなわちかく)
- 桃李門に満つ(とうりもんにみつ)
- 満更捨てたものでもない(まんざらすてたものでもない)
「易」を含むことわざ
- 余り円きはまろび易し(あまりまろきはまろびやすし)
- 案ずるより産むが易し(あんずるよりうむがやすし)
- 言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)
- 易者、身の上知らず(えきしゃ、みのうえしらず)
- 風、破窓を射て灯火滅し易し(かぜ、はそうをいてともしびめっしやすし)
- 金儲けと死に病に易い事なし(かねもうけとしにやまいにやすいことなし)
- 木強ければ折れ易し(きつよければおれやすし)
- 裘葛を易える(きゅうかつをかえる)
- 簀を易う(さくをかう)
- 山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し(さんちゅうのぞくをやぶるはやすくしんちゅうのぞくをやぶるはかたし)
「肥」を含むことわざ
- 朝には富児の門を扣き、暮には肥馬の塵に随う(あしたにはふじのもんをたたき、ゆうべにはひばのちりにしたがう)
- 口が肥える(くちがこえる)
- 肥担桶の紐通し(こえたごのひもとおし)
- 座禅組むより肥やし汲め(ざぜんくむよりこやしくめ)
- 仕事幽霊飯弁慶、その癖夏痩せ寒細り、たまたま肥ゆれば腫れ病(しごとゆうれいめしべんけい、そのくせなつやせかんぼそり、たまたまこゆればはれやまい)
- 私腹を肥やす(しふくをこやす)
- 天高く馬肥ゆ(てんたかくうまこゆ)
- 猫が肥えれば鰹節が痩せる(ねこがこえればかつおぶしがやせる)
- 二十過ぎての意見と彼岸過ぎての肥はきかぬ(はたちすぎてのいけんとひがんすぎてのこえはきかぬ)
- 彼岸過ぎての麦の肥、三十過ぎての男に意見(ひがんすぎてのむぎのこえ、さんじゅうすぎてのおとこにいけん)
