「のび」を含む故事・ことわざ・慣用句
「のび」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 16 件
在りての厭い、亡くての偲び(ありてのいとい、なくてのしのび)
生きている間は悪いところばかり目について疎ましかった人が、いざ亡くなってみると今度は良いところばかり思い出されて、恋しくなるということ。
一寸延びれば尋延びる(いっすんのびればひろのびる)
目の前の困難を切り抜ければ、先々楽になるということのたとえ。 「一寸」は約3センチ、「一尋」は約180センチ。 今、一寸延ばすことが出来れば、先々一尋延びるのと同じ結果になるとの意から。 「一寸延びれば尋」「一寸延びれば尺」ともいう。
居ない者貧乏(いないものびんぼう)
その場に居合わせない者は、分け前をもらえなかったり、自分のうわさ話をされたりして、いろいろと損をするということ。
事が延びれば尾鰭が付く(ことがのびればおひれがつく)
物事は長引くと余計な問題が起こって面倒になるので、なるべく早く処理せよということ。
酒は天の美禄(さけはてんのびろく)
「酒は天が与えてくれた贈り物である」と酒をたたえる言葉。 「天の美禄」「美禄」ともいう。
死ぬ者貧乏(しぬものびんぼう)
生きてさえいれば、どんな幸運にめぐり合うかもしれないのに、死んでしまってはどうにもならない。死んだ者が一番損だということ。
死んでの長者より生きての貧乏(しんでのちょうじゃよりいきてのびんぼう)
死後に金持ちになるより、貧乏でも生きているほうがよいということ。
尺蠖の屈するは伸びんがため(せっかくのくっするはのびんがため)
将来の成功のためには、一時的に不遇に耐え忍ぶことも必要であるというたとえ。 「尺蠖」は、尺取り虫。 尺取り虫が体を屈めるのは、伸ばした時により前進するためであるとの意から。
隣の貧乏鴨の味(となりのびんぼうかものあじ)
人はとかく他人の不幸を願うものだということ。 隣の家が貧乏だと、まるで美味しい鴨でも食べているようないい気分になるとの意から。 「隣の貧乏雁の味」ともいう。
抜き足差し足忍び足(ぬきあしさしあししのびあし)
物音を立てないように、そっと静かに歩くこと、また、そのさま。
白璧の微瑕(はくへきのびか)
ほぼ完全なものに、少しだけ欠点があることのたとえ。 「白璧」は白い宝玉で、その宝玉に微かな瑕(きず)があるとの意から。
間が延びる(まがのびる)
間が空きすぎて、物事にしまりがなくなること。進行がだらだらと続き、緊張感や緊迫感に欠けるさま。
見るに忍びない(みるにしのびない)
あまりにも気の毒で、見ているのがつらい様子。
モナリザの微笑(もなりざのびしょう)
喜びとも悲しみともつかない、謎めいた微笑のこと。レオナルド・ダ・ビンチが描いた絵画「モナリザ」の謎めいた微笑から。
藪医者の病人選び(やぶいしゃのびょうにんえらび)
実力のない者にかぎって仕事のえり好みをするというたとえ。 「藪薬師の病人選び」ともいう。
有終の美を飾る(ゆうしゅうのびをかざる)
最後までやりぬいて立派な成果をあげること。「有終」は終わりをまっとうするという意。
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