管中に豹を見る
ことわざ「管中に豹を見る」の意味・読み方・異形などを解説します。
管中に豹を見る
かんちゅうにひょうをみる
| 言葉 | 管中に豹を見る |
|---|---|
| 読み方 | かんちゅうにひょうをみる |
| 意味 | 細い管ごしに豹をのぞいても、毛皮のまだら模様はほんの少ししか見えない。物事のほんの一部にしか目が届かず、考えや見方がせまいことをいうたとえ。
晋(昔の中国の王朝)の書家として知られる王献之(王羲之の子)の、子どものころの出来事に由来する。ある日、門人たちのばくちをそばで見ていた王献之が、勝ち負けについて口を出した。すると門人たちは幼い子だと見くびって、「この坊ちゃんも、細い管から豹をのぞき見て、たまたままだらの一つが見えたようなものさ」とからかい、王献之は怒って席を立ったという。『世説新語』や『晋書』に見える話である。 「窺う」は、すき間などからこっそりのぞくこと。「管の中から豹を見る」「管中に豹を窺う」「管中豹を窺う」「管豹の一斑」ともいい、四字熟語に直せば「管中窺豹」となる。意味の上で近いのは「管を以て天を窺う」で、同じ話をもとにしてできた言葉に「一斑を見て全豹を卜す」がある。 |
| 例文 | ネットで見た短い切り抜き動画だけで、その人のすべてがわかったと思いこむのは、まさに管中に豹を見るで、考えがせますぎる。 |
| 出典 | 『世説新語』方正 |
| 異形 | 管中に豹を窺う(かんちゅうにひょうをうかがう) |
| 管の中から豹を見る(くだのなかからひょうをみる) | |
| 管豹の一斑(かんぴょうのいっぱん) | |
| 管中豹を窺う(かんちゅうひょうをうかがう) | |
| 場面 | 見識が狭い |
| 使用漢字 | 管 / 中 / 豹 / 見 / 窺 / 一 / 斑 |
「管」を含むことわざ
- 管中に豹を見る(かんちゅうにひょうをみる)
- 管鮑の交わり(かんぽうのまじわり)
- 管を巻く(くだをまく)
- 管を以て天を窺う(くだをもっててんをうかがう)
- 葦の管から天井を覗く(よしのくだからてんじょうをのぞく)
「中」を含むことわざ
- 顎で背中を搔く(あごでせなかをかく)
- 麻の中の蓬(あさのなかのよもぎ)
- 頭の中が真っ白になる(あたまのなかがまっしろになる)
- 中らずと雖も遠からず(あたらずといえどもとおからず)
- 当て事と越中褌は向こうから外れる(あてごととえっちゅうふんどしはむこうからはずれる)
- 後先息子に中娘(あとさきむすこになかむすめ)
- 暗中的を射る(あんちゅうまとをいる)
- 石の物言う世の中(いしのものいうよのなか)
- 一文高の世の中(いちもんだかのよのなか)
- 意中の人(いちゅうのひと)
「豹」を含むことわざ
- 一斑を見て全豹を卜す(いっぱんをみてぜんぴょうをぼくす)
- 管中に豹を見る(かんちゅうにひょうをみる)
- 君子は豹変す(くんしはひょうへんす)
- 虎豹豈犬羊の欺きを受けんや(こひょうあにけんようのあざむきをうけんや)
- 豹は死して皮を留め、人は死して名を留む(ひょうはししてかわをとどめ、ひとはししてなをとどむ)
- 豹変(ひょうへん)
「見」を含むことわざ
- 相手見てからの喧嘩声(あいてみてからのけんかごえ)
- 青菜は男に見せな(あおなはおとこにみせな)
- 足元を見る(あしもとをみる)
- 足を重ねて立ち、目を仄てて見る(あしをかさねてたち、めをそばだててみる)
- 後先見ず(あとさきみず)
- 穴の開くほど見る(あなのあくほどみる)
- 家鴨の火事見舞い(あひるのかじみまい)
- 甘く見る(あまくみる)
- 怪しきを見て怪しまざれば、怪しみ却って破る(あやしきをみてあやしまざれば、あやしみかえってやぶる)
- いい目を見る(いいめをみる)
「窺」を含むことわざ
- 顔色を窺う(かおいろをうかがう)
- 管中に豹を窺う(かんちゅうにひょうをうかがう)
- 管を以て天を窺う(くだをもっててんをうかがう)
- 寝息を窺う(ねいきをうかがう)
- 猫の額にある物を鼠が窺う(ねこのひたいにあるものをねずみがうかがう)
- 鼻息を窺う(はないきをうかがう)
「一」を含むことわざ
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 危ない橋も一度は渡れ(あぶないはしもいちどはわたれ)
- 蟻の一穴(ありのいっけつ)
- 粟一粒は汗一粒(あわひとつぶはあせひとつぶ)
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
「斑」を含むことわざ
- 一斑を見て全豹を卜す(いっぱんをみてぜんぴょうをぼくす)
- 管豹の一斑(かんぴょうのいっぱん)
