下戸は上戸の被官
ことわざ「下戸は上戸の被官」の意味・読み方を解説します。
下戸は上戸の被官
げこはじょうごのひかん
| 言葉 | 下戸は上戸の被官 |
|---|---|
| 読み方 | げこはじょうごのひかん |
| 意味 | 酒盛りの場では、酒に弱くて飲めない人が、酔った人たちの世話を焼かされ、まるで家来のようにあれこれ働かされやすい、ということ。「下戸(げこ)」はお酒が体に合わず飲めない人、「上戸(じょうご)」はお酒をたくさん飲める人をいう。「被官(ひかん)」は古い言葉で、主人に仕えて働く家来や使用人のこと。
酔いが回った人のそばで、しらふの人だけが水を運んだり、具合の悪くなった人に付き添ったり、帰り道を送ったりと、気配りに追われがちである。その姿を、主人と家来の関係に重ねて言ったのがこの句だ。同じ趣旨の句に、主人の草履を持ってお供をする召使いにたとえた「下戸は上戸の草履取り」がある。下戸や上戸を取り上げた句としては、上戸は毒を知らず下戸は薬を知らずや下戸の手剛もある。 |
| 例文 | 飲み会のたびに、酔いつぶれた先輩たちを駅まで送り届けるのは、お酒が飲めない私の役目だ。まさに下戸は上戸の被官である。 |
| 場面 | 酒 |
| 使用漢字 | 下 / 戸 / 上 / 被 / 官 |
「下」を含むことわざ
- 敢えて天下の先とならず(あえててんかのさきとならず)
- 商い上手の仕入れ下手(あきないじょうずのしいれべた)
- 商人は腹を売り、客は下より這う(あきんどははらをうり、きゃくはしたよりはう)
- 上げたり下げたり(あげたりさげたり)
- 足下から鳥が立つ(あしもとからとりがたつ)
- 足下につけ込む(あしもとにつけこむ)
- 足下に火が付く(あしもとにひがつく)
- 足下にも及ばない(あしもとにもおよばない)
- 足下の明るいうち(あしもとのあかるいうち)
- 足下の鳥は逃げる(あしもとのとりはにげる)
「戸」を含むことわざ
- 井戸から火の出たよう(いどからひのでたよう)
- 井戸の端の童(いどのはたのわらべ)
- 江戸中の白壁は皆旦那(えどじゅうのしらかべはみなだんな)
- 江戸っ子の往き大名帰り乞食(えどっこのゆきだいみょうかえりこじき)
- 江戸っ子は五月の鯉の吹き流し(えどっこはさつきのこいのふきながし)
- 江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ(えどっこはよいごしのぜにはもたぬ)
- 江戸の敵を長崎で討つ(えどのかたきをながさきでうつ)
- 江戸は諸国の入り込み(えどはしょこくのいりごみ)
- 江戸は八百八町、大坂は八百八橋(えどははっぴゃくやちょう、おおさかははっぴゃくやばし)
- 江戸べらぼうに京どすえ(えどべらぼうにきょうどすえ)
「上」を含むことわざ
- 商い上手の仕入れ下手(あきないじょうずのしいれべた)
- 上げ潮に乗る(あげしおにのる)
- 上げ膳据え膳(あげぜんすえぜん)
- 上げたり下げたり(あげたりさげたり)
- 顎が干上がる(あごがひあがる)
- 梓に上す(あずさにのぼす)
- 頭押さえりゃ尻上がる(あたまおさえりゃしりあがる)
- 頭が上がらない(あたまがあがらない)
- 頭に血が上る(あたまにちがのぼる)
- 頭の上の蠅も追われぬ(あたまのうえのはえもおわれぬ)
「被」を含むことわざ
- 褐を被て玉を懐く(かつをきてたまをいだく)
- 仮面を被る(かめんをかぶる)
- 勘気を被る(かんきをこうむる)
- 暗闇の頬被り(くらやみのほおかぶり)
- 泥を被る(どろをかぶる)
- 猫を被る(ねこをかぶる)
- 頬被りをする(ほおかぶりをする)
「官」を含むことわざ
- 勝てば官軍、負ければ賊軍(かてばかんぐん、まければぞくぐん)
- 官途に就く(かんとにつく)
- 下戸は上戸の被官(げこはじょうごのひかん)
- 時の代官、日の奉行(ときのだいかん、ひのぶぎょう)
