「ぬく」で終わる故事・ことわざ・慣用句
「ぬく」で終わる故事・ことわざ・慣用句 — 23 件
足を抜く(あしをぬく)
好ましくない関係を断つこと。仲間から外れること。
荒肝を抜く(あらぎもをぬく)
ひどく驚かすこと。また、恐れさせること。 「荒肝」は、荒々しいこころ。また、肝っ玉の意。
生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)
生きている馬の目を抜き取るほどすばやいこと。また、ずるくて油断も隙もならないことのたとえ。
生き肝を抜く(いきぎもをぬく)
人をひどく驚かせる。 「生き胆」は生きている動物の肝。
息を抜く(いきをぬく)
緊張を緩めて一休みすること。 「息抜きをする」ともいう。
意地を貫く(いじをつらぬく)
心に決めたことをどこまでも押し通す。 「意地を貫く」ともいう。
一頭地を抜く(いっとうちをぬく)
他の人より一段と優れていること。 「一頭地」の「一頭」は頭一つ分の高さのことで、「地」は助辞で意味はもたない。 人より頭一つ分抜きん出ているとの意から。
腕を拱く(うでをこまぬく)
自分は何も行動しないで、人のすることを側で見ていること。「拱く」は「こまねく」ともいい、傍観するという意。
気を抜く(きをぬく)
それまでの緊張感を緩め、リラックスすること。
群を抜く(ぐんをぬく)
大勢のなかでも特に優れていること。
三寸俎板を見抜く(さんずんまないたをみぬく)
物事を見抜く力がずばぬけて鋭いことのたとえ。 厚さ三寸の俎板(まないた)の裏側まで見抜くとの意から。
尻毛を抜く(しりげをぬく)
油断している時に、不意に物事を行って驚かせること。
酸いも甘いも知り抜く(すいもあまいもしりぬく)
経験が豊かで、世間の事情も人の心の繊細さも知り尽くしていること。 酸っぱい物と甘い物を区別して味わい、いい点と悪い点をよく知っているとの意から。 「酸いも甘いも知っている」「酸いも甘いも知り抜く」ともいう。
すっぱ抜く(すっぱぬく)
他人の秘密や悪事などを明るみに出すこと。
「素破(すっぱ)」は、忍びの者のことで、その活動や不意に刀を抜いたりしたことに由来する。手を拱く(てをこまぬく)
何もしないで傍観すること。 「拱く」は、腕組みをするということ。 「こまねく」は「こまぬく」ともいう。
手を抜く(てをぬく)
しなければいけないことをやらないこと。 または、力を尽くさず、いい加減にすること。
伝家の宝刀を抜く(でんかのほうとうをぬく)
ここぞという場面でしか用いない、奥の手を使うこと。 「伝家の宝刀」は先祖代々その家に伝わる大切な刀。転じて、いざという時に使う切り札のたとえ。
度肝を抜く(どぎもをぬく)
激しく驚かせること。
肺腑を貫く(はうふをつらぬく)
心の奥底に衝撃を与えることのたとえ。また、深い感銘を与えることのたとえ。 「肺腑」は肺臓のこと。転じて心の底のこと。 「衝く」は「突く」とも書く。 また、「肺腑を貫く」「肺腑を抉る」ともいう。
白虹日を貫く(はっこうひをつらぬく)
臣下が君主に対して反乱を起こす予兆のたとえ。白い虹は武器、太陽は君主の象徴と解釈され、白い虹が太陽を貫いてかかることから、兵乱が起こり君主に危害を加える前兆とされたことから。
鼻毛を抜く(はなげをぬく)
相手の心を見抜いて騙したり、出し抜いたりすること。
腹を見抜く(はらをみぬく)
相手の言動などから、相手の考えや気持ちなどを推測して知ること。 または、相手のたくらみを知ること。
眶を見抜く(まかぶらをみぬく)
相手の弱点や隙を見抜き、そこにつけ込むこと。足元を見ること。
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